フランシス・ハ (2012)【映画】

      2014/12/25

ハンパなわたしで生きていく。

フランシスハ

『フランシス・ハ (Frances Ha) 』鑑賞。2012年アメリカ。ノア・バームバック監督。86分。

『イカとクジラ』などで知られるノア・バームバックが監督を務め、自身のホームグラウンドであるニューヨークを舞台にモノクロの映像で描く一風変わった人間ドラマ。不器用な主人公が、彼女を取り巻く個性的な友人たちを巻き込みながら自分探しをする日々を生き生きと映し出す。

via: シネマトゥデイ

主演はグレタ・ガーウィグ。共演にミッキー・サムナーほか。

めちゃめちゃキュートな映画だった!スパイク・ジョーンズ監督の「今年大好きな一本!」て感想がちょーわかる。

「面白いー!」とか「巧いっ!」て思う映画は他にもたくさんあるけど、この映画は、「好き」。そんな表現がピッタリの、希有な一本

フランシス愛おしすぎる

27歳の女のコ、フランシス (グレタ・ガーウィグ) の何気ない日常が描かれる。青春、とゆうにはちょっと年を取りすぎてるけど、老け込むにはまだ早い。女のコと女の境目。絶妙なアンバランス

女友だちとは「ケンカごっこ」を楽しみ、男友だちには”非モテ” (undateable) とからかわれる。つかノシノシ歩きって笑。

ちょー個人的な好みでゆうと、フランシスみたいなデカい女性って好きなんだよなあ。愛おしいと感じるのは、そのせいかもしれない笑。

友だちが勤めてる会社の前で、ひとり待ってるときは場違い感にビクビクしてっからすんげー大人しいのに、友だちが出てきた瞬間テンションMAX。わかるわー笑。何気ないシーンだけど、フランシスってコがどんなコなのか、すんげーよくわかる。愛おしすぎる。

性格は明るいけど、とにかく不器用。男と別れて、親友ともギクシャク。金もなければ仕事もない。オマケに家もない笑。文章にすると果てしなくドン底だけど (笑) 、フランシス本人は至って楽しそう。暗さを微塵も感じさせない笑

暗さと言えば、本作はモノクロだけど、まるで色があるかのように華やか。やっぱモノクロ映画好きだわー、て改めて思った。無意識に、色を想像する余白を残してくれてる。

非モテ女子のNYライフ

映画の舞台はニューヨーク (プラスちょっとパリ) 。アラサー”非モテ”女子 (敢えて「女子」とゆう表現を使う) の、リアルなニューヨークライフ。

ある程度お金がないと生きてけない、つかフランシスも生活は苦しいんだけど、住んでるだけで何かちょっとアートな気分になれる。ニューヨークって、何かやっぱいいよね。そんなふうに思える、ステキな空気感の表現がまた絶妙。

憧れって意味ではパリもそうか。劇中のパリ旅行。あの無目的感がサイコーに素晴らしい。

夜眠れなくて、明けがた近くに睡眠薬飲んだら夕方まで寝過ごすって笑。しかもパリに住んでるはずの友だちから連絡がくるのは、帰国したあとってゆう。あるある過ぎる笑。

サントラ欲しい

特別何が起きるってわけでもないし、ストーリーは退屈なのかもだけど (退屈な映画、大好き!) 、すべてのシーンがとにかく愛おしいし楽しい。

「École buissonnière」に載せてNYの街を駆け抜ける疾走感たるや!『大人は判ってくれない』笑!

つかこの映画、テーマ曲の「Modern Love」といい、音楽のチョイスもイチイチ素晴らしすぎてサントラ欲しくなる。

ハイセンスなのにどこかちょっとダサい、80年代90年代らしいサウンドがたくさん使われてて、絶妙な抜け感を放っている。フランシスのキャラともがっちりハマる。

そうそう、ちょっとはなしが逸れるけど、『思い出のマーニー』の感想で、何で杏奈とマーニーが仲直りしたのかナゾ、みたいなこと書いた。それがこの映画観てたら、何となくその理由がわかった、とゆうか腑に落ちた。

フランシスとソフィー (ミッキー・サムナー。スティングの娘!) も、男にはちょっとピンとこない理由でケンカになって、何だかわかんないけど仲直りする。「女子」ってみんなそーだった。ザ・女子力!

ハの意味

予告の最後にもあるように、タイトルの「ハ」てのが何なのかずっと気になりながら観ていた。何が起こるわけでもないストーリーを引っ張ってくれる、タイトルに仕掛けられた最大のミステリ笑。

ラストで明かされるその意味は、サイコーにニヤリとできて、しかもこの映画 (とゆうかフランシスの魅力) のすべてを表している。てだからタイトルになってるのか!素晴らしい!

すっごくユルくて、ところどころクスッと笑えて (いや、爆笑したとこもけっこうあったな笑) 、最後は何だかちょっと晴れやかな気分になれる、見事なオチ!

ハンパなわたしで生きていく。その通り!”非モテ”だって、いいじゃない。

おわり。

にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ

作品情報

あらすじ

バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス (グレタ・ガーウィグ) は、大学在籍時の親友ソフィー (ミッキー・サムナー) とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。

via: シネマトゥデイ

予告編

映画『フランシス・ハ』予告編 – YouTube

 -2010年代の映画 ,

ad

スポンサーリンク

  関連記事

マジック・イン・ムーンライト (2014)【映画】理屈じゃ解けない恋の魔法

この恋、タネも仕掛けもありません!

エクソダス: 神と王 (2014)【映画】

戦う者だけに、「奇跡」は訪れる。

体罰、ダメ。ゼッタイ【映画】セッション (2014)

アカデミー賞が飛び付いた才能と狂気。

英国王のスピーチ (2010)【映画081】

英国史上、もっとも内気な王。

曇りのち晴れ【映画】アリスのままで (2014)

もうすぐ私は、すべてを忘れる。けれども愛した日々は、消えはしない。

365日のシンプルライフ (2013)【映画】

フィンランドからやってきた「人生で大切なもの」を見つけ出す365日のモノがたり。

交渉人リーアム・ニーソン!【映画】誘拐の掟 (2014)

誘拐犯に告ぐ。殺したら、殺す。

ワールド・ウォーZ (2013)【映画040】

『ワールド・ウォーZ』鑑賞。(ゲームの)『バイオハザード』に似た雰囲気はかなり好み。ピンチで飛び出すブラピの機転がいちいち素晴らしくてカッコイイです。

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015)【映画】

“ちょびヒゲ”が世界を救う!?

ハンガー・ゲーム (2012) 【映画078】

生存確率1/24。それは究極のサバイバル。

ad

スポンサーリンク

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

スポンサーリンク

長いお別れ【映画感想】岸辺の旅(2015)

物理学に、ホール(正孔 / せいこう)という考え方がある。 整然と並んだ電子の列で、そのうちのひとつ

no image
横山秀夫の警察小説にハマる

いまさらですが、横山秀夫さんの小説にハマっています。 サクッと気楽に読める小説を、と手元にあった『深

終わるまでが戦争です【映画】日本のいちばん長い日(2015)

降伏か、本土決戦か__。

迷路荘の惨劇 (横溝正史)【読書】

角川文庫・金田一耕助ファイルの8冊目『迷路荘の惨劇』を読みました。子どものころハマった金田一を、1年

ゼッタイ押すなよ!【映画】人生スイッチ (2014)

押したら、さいご。

  • ランキングに参加しています。当ブログの順位は以下から確認できます。

    にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ

    ブログランキングならblogram track feed コタノト!



  • follow us in feedly