シン・シティ 復讐の女神 (2014)【映画】
2015/01/16
正義じゃ守れないものがある。
試写会にて『シン・シティ 復讐の女神 (Sin City: A Dame to Kill For) 』鑑賞。2014年アメリカ。ロバート・ロドリゲス / フランク・ミラー監督。103分。
人気グラフィックノベルを基にしたクライムアクション第2弾。犯罪と欲望が渦巻く街シン・シティを舞台に、その支配者である悪徳議員へのリベンジを誓う者たちの姿を活写する。
via: シネマトゥデイ
主演はジェシカ・アルバ。共演にミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、ジョシュ・ブローリン、エヴァ・グリーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィットほか。1月10日から公開。
ダメだこりゃ笑。もともとこのシリーズ好きじゃなった (何で観にいったし笑) けど、この続編はそーゆう「好き嫌い」の次元じゃないような気がした。
前作の持っていた「アク」みたいなものが、全部取り去られてしまったよーなデキに成り下がっている。毒気を抜かれて、何だかひどくつまらないものになってしまったなあ。率直に言ってそんな感想。
あるいは慣れちゃったのかも。前作は何も知らずに観て「うげっ」てなったけど、おかげで耐性が出来たのか、本作には、ことごとく驚きがなかった。
まあこんなもんかって感じで、いかにも物足りない (基本「痛い」のキライなので、逆に観やすかった、てのはある笑) 。
て前作「嫌い」な立場のぼくが、この辺りの出来不出来をいくら論じても説得力なさそーなので笑、むしろ前作のファンだってかたの感想を聞いてみたい、なんてことも思った。
あと観ていて驚いたのは、前作を観たばっかり (本作観に行く2日前くらいに観た) なのに、その内容をことごとく忘れていたってこと笑。
キャラクタや映像などは、もちろんところどころ鮮明に憶えてるんだけど、ストーリー的な部分はまるっと忘れてて、如何に内容のねー映画なのかってのがホントよくわかった。
特にね、結末的な部分、だれが死んだとかそーゆうことをまるで憶えてなかったの。
まあ、この映画に限らず、ストーリーなんてもんは、あってもなくてもどっちでもいいと思ってはいるけれど、本作に関しては何だかそーゆうことでもないような気がする笑。うまく表現できないけど。
とはいえ前作を観ずに本作だけ観ても、ピンとこない部分はたくさんあるだろう。キャラクタもストーリーも繋がりまくってるからなあ。まあ、全部含めて何やってるかわかんない笑、てのはあるけど。
モノローグ (心の声みたいな独り語り) が苦手、てのは前作でも思ったんだけど、劇場で観ると余計に堪える。途轍もなく長く感じるし、何よりも退屈で眠くなる笑。
前作でかろうじて好きだったキャスト (クライヴ・オーウェンとかデヴォン青木とか) がことごとく出てない、てのも残念なんだよなあ。
マーヴ (ミッキー・ローク) が単なるお助けマンみたいになってたりとかも、やっつけ感が凄まじい。
あとジェシカ・アルバどうした笑?前作ではもっとずっとカワイかったのに、本作は見る影もない。苦悩してる顔が多い、てのはあるけど、まるで華がなかったよ。
せっかくのプリティフェイスを傷だらけにしちゃうとかも、何がしてーのか意味わからんかったし。
意味がわからないといえば、ジョニー (ジョセフ・ゴードン=レヴィット) の件も。必要だったのかあれ笑?「復讐」感ゼロだし、何よりも印象が薄すぎる。
逆に印象的だったのはエヴァ・グリーン。あいかわらずの悪女感は、『300〈スリーハンドレッド〉』の二番煎じじゃん、なんて思わないでもないが、それでも存在感は圧倒的。眼がね、怖いです笑。
ただこのエピソード、相手役のドワイト (ジョシュ・ブローリン) が何とも物足りない。
やっぱりね、前作からのキャラクタたちのがずっと強烈で、(エヴァ・グリーン以外の) 新キャラクタがことごとく残念、てのもイマイチぱっとしない原因なのかなあ、なんてことも思ったりした。
おわり。
作品情報
公式ページはこちら。
あらすじ
どこからともなく、ならず者たちが集う街シン・シティ。ストリップバーの看板ダンサーのナンシー (ジェシカ・アルバ) は、なまめかしいダンスで男たちを癒やしながら愛していた刑事ハーティガン (ブルース・ウィリス) に死をもたらした街の支配者ロアーク上院議員 (パワーズ・ブース) に復讐するチャンスをうかがっていた。だが、ロアークは手段を尽くして力を拡大、さらに悪女エヴァ (エヴァ・グリーン) の登場で街の腐敗は加速していく。そんな中、ギャンブラーのジョニー (ジョセフ・ゴードン=レヴィット) がロアークにポーカーで勝負を挑む。
via: シネマトゥデイ
予告編
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