マジック・イン・ムーンライト (2014)【映画】理屈じゃ解けない恋の魔法

      2015/04/19

この恋、タネも仕掛けもありません!

マジックインムーンライト ウディアレン

『マジック・イン・ムーンライト (Magic in the Moonlight) 』の試写会に行ってきました。

1920年代の南フランスを舞台に、不思議な能力を持つ女性占い師と、そのトリックを暴こうとするマジシャンの恋の駆け引きを描いたロマンチックコメディー。『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の名作を手掛けてきた名匠ウディ・アレンがメガホンを取り、対照的な男女の恋模様を、ウイットに富んだ軽妙な語り口でつづる。

via: シネマトゥデイ

てな内容で、主演はコリン・ファース&エマ・ストーン。実にウディ・アレンらしい、ロマンティックでちょっと不思議な、ラブコメ / ファンタジーコメディでございました。

感想!

映画って退屈!

ウディ・アレンの映画って、一番「映画」を感じられるように思います。クラシカルな枠組みで、ちょっと「浮いた」感覚が堪らなく心地いいのです。

実際にはいそうでいない、けどやっぱりいそう笑、みたいなキャラクタの距離感が絶妙で、しかも皆どこか憎めない。そんな愛すべき人間たちが織りなす極上の会話劇は、ずっと観ていたいと思えるほど一向に飽きません。

本作もその例に漏れず、「ああ〜映画観てるなあ」「映画ってホント”退屈”だなあ (これ、ぼくの中では最大級の褒め言葉なんです) 」て気分にどっぷり浸れます。

そう、何とゆうか良い意味で退屈なんです。最高にのんびりしてる。100分弱と尺は短めなのに、もっと長く感じます。時間が経つのが遅い映画って、普通はあんまり面白くないんですが、アレンの映画だけは別です。緩やかに流れるテンポに身を任せて、もうなんなら居眠りしちゃってもいいんじゃないか、てくらいに居心地がいいのです。

タイトルにも”ムーンライト”て入ってますし、夜中に寝っ転がりながら観るのにピッタリな作品です。てそれじゃ映画館に行かなくてもいい、みたいな誤解を与えかねないな笑。レイトショーやナイトショーに行きましょう笑!

まあでもタイトルのわりに夜のシーンはあんまり出てこないんですけどね。とゆうか、舞台となる南仏の陽光が素晴らしくて、観てるだけでも何だかポカポカと暖かい気分になってきます。どちらかとゆうと午睡ですね。うん、お天道様のもとでお昼寝したい。そんな気分にさせてくれる作品です。南仏ののんびりした雰囲気が、作品全体に色濃く反映されている、のかもしれません。

時代が醸し出すファンタジー感

理屈っぽい男と、世間知らずな田舎娘の恋物語、つー設定はアレンの過去作『人生万歳!』と似たところがあります。ただし雰囲気はよりファンタジックです。いや、『人生万歳!』もある意味だいぶファンタジーだったな笑。本作はよりロマンチックというべきか。

1920年代という時代設定も絶妙です。今よりも科学が発達していない分、超能力が入り込む余白が残されているように感じるのです。何とゆうか、あり得ないんだけどすんなり受け入れられるとゆうか、みんながソフィ (エマ・ストーン) の能力にあっさり騙されてしまう、という状況にもあまり不自然さを感じないのです。なるほどムダに古くさい設定にしてるわけじゃないんですね。うまいなあ。

あとアレンの前作『ブルージャスミン』はわりとシニカルでしたけど、本作は鼻につくような皮肉や理屈っぽい感じもだいぶ控えめなので、アレン苦手なひとでもわりと観やすいんじゃないかと思います。

エマ・ストーンがカワイすぎる

本作最大の魅力は、何といってもエマ・ストーンでしょう。カワイすぎる笑!目がマンガみたいにデカい笑。エマ・ストーン観てるだけでだいたい満足できてしまいます。アレンは女優さんをカワイく撮るのがホントにうまいなあ。

不思議系なのにSっ気があって、美人なのにちょっと田舎くさい。教養はないけど地頭は良さそう。そんなキャラクタがハマりまくっています。ちょっと太めな声がいいですね。好きです。

声と言えばコリン・ファースもあの独特なハスキーボイスでしゃべくり倒します。毒舌がサイコーまくります笑。つか冒頭の中国人笑。

あとあと、ヴァネッサ伯母さん役のアイリーン・アトキンスも良かったですね。いかにも「アレンの映画!」て感じのおばあちゃんキャラがとってもキュートでした。つか80歳なのかあ。もっと若いと思ってました……。

さいごに

ソフィの”トリック”は、まあわかってしまえば何てことないんですが、前半の何気ない言動が伏線にもなっていて、あたかも極上のミステリ小説を読んだ後のような満足感がえられます。素晴らしい!細かいヒントがいたるところにちりばめられているんですね。”答え”を知った上でまた見返したくなります。もう一度観たら新たなハッケンがありそうです。

おわり。

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『マジック・イン・ムーンライト』作品情報

『マジック・イン・ムーンライト (Magic in the Moonlight) 』。2014年アメリカ / イギリス。ウディ・アレン監督・脚本。98分。

主演はコリン・ファース。共演にエマ・ストーン、マーシャ・ゲイ・ハーデンほか。4月11日公開。

あらすじ

魔法や超能力など信じない皮肉屋のイギリス人マジシャン、スタンリー (コリン・ファース) は、ある大富豪をとりこにしているアメリカ人占い師の正体を暴いてほしいと頼まれる。南フランスの富豪宅を訪ねるも占い師ソフィー (エマ・ストーン) が発揮する驚異的な透視能力にただただ驚かされ、それまでの人生観を覆される羽目に。その上、かれんな容姿で明るく活発な彼女に魅了されてしまい……。

via: シネマトゥデイ

予告編

映画『マジック・イン・ムーンライト』予告編 – YouTube

 -2010年代の映画 , ,

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