フォーカス (2015)【映画】その真相はチェンジです

      2015/05/14

“視線”を盗め。

フォーカス ウィルスミス

『フォーカス (Focus) 』の試写会に行ってきました。

スゴ腕詐欺師と、彼から詐欺師の全てを学んだ美人詐欺師が、世界の大富豪を巻き込み壮絶なだまし合いを繰り広げるクライムサスペンス。

via: シネマトゥデイ

てな内容で、主演はウィル・スミス。5月1日公開です。記事自体にはいかにもネタバレっぽいタイトルを付けましたが、ネタバレはほとんどありません。むしろ読んでから観ていただいたほうが楽しめるんじゃないかとさえ思います笑。

感想!

サスペンスと見せかけて……

まず上の引用にも書いてますが、本作を詐欺師たちが活躍する、騙し騙されなハラハラドキドキサスペンス!だと思って観ちゃったそこのあなた (とゆうか、ぼくがそうでした笑) 、のっけから騙されています笑。

サスペンスと見せかけてラブロマンスがメインな趣きです。劇中、相手の視線 (Focus) をそらせ!みたいな「鉄則」が出てきますが、映画の構造からしてその鉄則を実行しているわけです。観客の視線をそらす。てそれが面白いかどうかはまた別問題なんですが……。つか誰が得すんだそれ笑。

何だかこの「ロマンスなサスペンス」て雰囲気は、どことなくオードリー・ヘプバーンの『シャレード』を彷彿とさせます。詐欺のハラハラと恋のドキドキが交錯する感覚、嫌いじゃないです。

てまあ、『シャレード』のほうがオシャレ感もサスペンスとしての完成度も断然上ですが笑……。如何せん本作は見せかたがなあ……。(まあでも少なくともリメイク版の『シャレード』よりは遥かによくできてるので、もうこれをリメイクってことにしてもいいんじゃないかとゆう気もしました。)

募る違和感

とゆーわけで、本作はサスペンスとして観るとヒドく退屈です。詐欺の仕事をしてるかと思ったら恋愛に夢中だったり、何だか終始フワフワしていて、全然のめり込めないのです。

それこそ「フォーカス」がぼやけまくりで、どれが本題なのかわからない……。何となーくな感じでヌルヌルと進んでいって、不思議な違和感が募っていきます。

ある程度は意図してやっているとゆうか、オチまで来ると「ああなるほどあのシーンにはそーゆう意図があったのか!」といろいろ二重の意味で楽しめる (オーウェンズ (ジェラルト・マクレイニー) が部屋に訪ねてくるシーンとか特に!) 、つかもう一回観直したい、てなります。

が!如何せん最初のほうは映画の体をなしていないんじゃないかとさえ感じるほどにヘンテコリンです。ずっとダイジェストを観させられているような感覚で、全然集中できんかった……。

何だか展開が早すぎるんですよね。”間”が全然ないのです。ずっと前置きを観させられてる、とゆうかまあ最初の1時間くらい (「3年後」まで) は実際に「前置き」なんですが、それ長すぎだろってはなしです笑。

“マヌケ” (間抜け) なんてよく言いますけど、あれは元々、「間」が抜けている、テンポがおかしい、とゆうところから来ています。その語源通り本作はまさに「マヌケ」です。緩急て大事なんだな、てことを改めて感じました。

美学がない

あとあと、最初のほうは「詐欺」つーか「スリ」なのもオシャレ感が皆無で、「何だかみみっちいな」と感じてしまったのも、そもそものケチのつけはじめな気がします。もっと華麗にやって欲しいんですよね詐欺師なら。大物以外は傷つけない、みたい美学とゆうか……。

あーそうか!この映画、美学を感じないんだ。だからイマイチ乗れなかったのかもしれません。だって、いくら資金集めとはいえ、誰彼構わず (でもないのかな?あの場にいたのは一応みんな腐れ富豪どもってことなんでしょうか) スリまくるってのは、いかにもダサいです。

さいごに

何だか文句みたいな感想ばっかりになっちゃいそうなので (つかすでになってるので笑) 、さっさとまとめます。

ヒロインのマーゴット・ロビーはだいぶキュートで、彼女を観てるだけでも十分楽しめました笑。セクシーさも兼ね備えたブロンド美女、ヒッチコック映画にも出てきそうな佇まいはかなり好みです。つか『アバウト・タイム』にも出てたんですねーあのかわいかったコか笑!今後の活躍が楽しみです。

ウィル・スミスは、まああいかわらずいつものウィル・スミスでした笑。短気な役が多いので、天才詐欺師ってどーなのよと思ってましたが、わりとハマってはいました。知的な役も合うんだよなこのひと。筋肉はムダにムキムキでしたけど笑。

あとその短気イメージを逆手にとったようなシーン (中国人ギャンブラーとの対決) もあったりして、ぼくは見事に騙されてしまいました。

オチについては詳しく書きませんが、なかなかよくできています。似てるわけでもないですが、ふと思い出した小説のセリフを以下に引用しておきます (つかまあ、本エントリのタイトルからしてすでに引用です笑。勘のいいひとは気づくかな) 。

人は説明を受ければそれを受け入れる。苦労して、手に入れたものであればあるほど、それが重要なものだと信じる。

via: 伊坂幸太郎, モダンタイムス(下) (講談社文庫) , P303

結末を知った上で観ると、気づいていない伏線がたくさん見つかりそうで、かなり緻密に作られてるなあとゆう印象を受けました。だからこそ、もうちょっと見せかたが何とかならなかったのかと、ちょっと残念でもあります。

フォーカスをずらすのもほどほどに笑。

おわり。

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作品情報

『フォーカス (Focus) 』。2015年アメリカ。グレン・フィーカラ / ジョン・レクア監督。105分。

主演はウィル・スミス。共演にマーゴット・ロビー、ロドリゴ・サントロ、ジェラルド・マクレイニー、アドリアン・マルチネスほか。5月1日公開。

あらすじ

30人の熟練詐欺師集団をまとめるニッキー (ウィル・スミス) は、半人前な女詐欺師ジェス (マーゴット・ロビー) に可能性を見いだし、一流の犯罪者にすべくノウハウを伝授する。やがて二人は恋に落ちるが、恋愛は自分の仕事の邪魔になると判断しジェスのもとを去る。数年後、ニッキーが一世一代の詐欺を仕掛けるブエノスアイレスのモーターレース会場で、一段と美貌に磨きをかけたジェスと再会し……。

via: シネマトゥデイ

予告編

映画『フォーカス』予告編 – YouTube

 -2010年代の映画 ,

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