大丈夫じゃなかったオルフェーヴル【優駿2012年5月号】

      2014/02/14

特集は、オルフェーヴルの”一強”は崩れたか!? 第145回天皇賞・春(GI) 直前情報

この特集については、予想と絡めて以前にちょっと書きました。

オルフェーヴルは大丈夫なのか!?【競馬】第145回天皇賞春【予想】 | cotanote

天皇賞は大丈夫だと思ってたのですが…。

惨敗だった天皇賞

天皇賞は、後続とは大きく離れた2番手から早めに抜け出したビートブラックがそのまま押し切って快勝しました。

道中後方を進んだオルフェーヴルは、直線に入ってもまったくいいところなしで11着惨敗…。

大逃げという特殊な展開、前走のことが頭にあって大事に乗ろうと考えた騎手心理、調教再審査の影響による調整不足、当日の馬場状態、…

原因は様々考えられますが、どれもしっくりこない感じです。わからない。たぶん全てのことがビミョーに絡み合ってしまった結果なんだろうと思います。

それにしても負け過ぎだよなあ。競馬はホントに難しいです。

さてその前走阪神大賞典でのあの逸走について、こちらの連載記事でも取り上げていました。この手の科学的考察は好きです。

[続・ファンにやさしい馬学講座 第3回]案内人●辻谷秋人 / 講師●楠瀬良
特別編「オルフェーヴルの逸走を馬学的に読み解く①」

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馬が引っかかってしまって、騎手の抑えもきかない。あの状態では騎手がオルフェーヴルの手前を替えさせることもできなかった。そのために外へ外へと逸れていってしまったのでしょう

なるほど。手前を替えられなかった、て考えは思いつきませんでした。

レースがまだ終わっていないことに、オルフェーヴルは気づいた。そこでレースに参加すべく再び走り出したのでしょう。オルフェーヴルは騎手が抑えたために止まってしまったのではないし、騎手の指示で走り出したのでもない。彼は自分で走るのを止め、また自分の意志で走り始めたのだと思われるのですが…

つまりオルフェーヴルは、競馬だということを理解できる賢い馬だ、てことですね。

桁外れに強いことをよく「規格外」などと言います。

でもそれはあくまでルールだったり競技内における一定の「枠組み」の中での話です。

このオルフェーヴルという馬はその「枠組み」からも完全にハミ出しかかってるような気がします。

レースが分かる賢い馬なのに、騎手が制御できないほどかかって逸走する、それでもものすごい脚で盛り返してくる。かと思ったら原因不明の大凡走。

もうワケが分かりません。

いずれにしても次走の宝塚記念、どんなレースをするのか楽しみです。望むらくは、バシッと復活して凱旋門へ行って欲しいのですが…。

福島競馬再開

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[ドキュメント2012.4.7]文●島田明宏
「福島に競馬が戻ってきた日」

今月号のもう一つの大きな話題だった福島競馬の再開。関係者の言葉で印象に残ったものを引用します。

福島競馬復興プロジェクトを牽引してきた成沢裕副場長。

やっとここまでたどり着いた、という感じがします。再開競馬に出走する馬には、無事に帰ってきてほしいですね。1年5ヵ月前の3回福島最終日の最後のレースは芝2000㍍の伊達特別で、1頭故障してしまい、馬場担当者がすごく悔しがっていたんです。そこで途切れていた福島競馬の歴史に新たな足跡を刻んでいける、という意味でも嬉しいです

競馬場の近くで勝負服の製作をする「河野テーラー」の河野正典さん。

ついに福島に競馬が戻ってきたなと感動しました。春の開催は、桜が咲いて新緑がはえる、色鮮やかで綺麗な時期なんです。しかし、去年のこの時期は色のない、モノクロームの印象でした。今年は桜こそまだ咲いていませんが、芝の緑と色とりどりの勝負服で、ようやく色が甦ったような気がしています

これは僕の個人的な想いですが、復興支援をかねて、1年か2年後に福島競馬場でGIを開催できないものかと思います。

以前中山が改修工事のとき新潟でスプリンターズSをやったことがあるし、去年はマイルCS南部杯を東京でやりました。時間をかけて準備すれば、決して無理な話ではないと思うのですが。JRAの偉い人、いかかがでしょうか?

連載面白かった

今月号は連載にも良記事がたくさんありました。

[復刻 寺山修司の世界]《1967年6月号より再掲》
「私の競馬史67年ーことしの馬たち」

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長いこと競馬をやっててなおかつ競馬雑誌もじっくり読んでると、視点を変えて面白い記事てのはあっても「こんな馬のこと全然知らない」なんて記事に出会うことってほとんどありません。

寺山修司さんが取り上げているのはリアルタイムでないとほとんど知り得ないちょっとマニアックな馬ばかり。

こういうの読めるのは復刻記事ならではで面白いです。

[競馬徒然草 87]文●古井由吉
「続く意想外の結果」

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天皇賞のJRACMはライスシャワーでしたが、これはうまい話になってるなあと思った一節。プロの作家ってすげえ。

そう言えば昔、マグニテュードという種牡馬があり、その子ミホノブルボンが短距離血統と見なされながらハードトレーニングに鍛えられて、皐月賞とダービーを制した。その三冠目を阻んだのがライスシャワーで、春の天皇賞を二度も制した後、阪神大震災の年の宝塚記念の三コーナー過ぎで骨折して亡くなった。震災救援のレースだった。

[競馬その愛 39]文●吉川良
「おれの盛岡」

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あんまり大きなニュースになってなかったので知らなかったのですが、いつのまにか岩手の菅原勲騎手が引退してしまっていました。

菅原騎手といえばメイセイオペラ。地方馬として挑んで中央馬をなぎ倒したフェブラリーS。痛快だったなあ。懐かしいです。

 -雑誌

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