スポーツからニッポン力を読み解く!【Sports Graphic Number 799】

      2014/02/14

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特集は、STUDY OF JAPAN STYLE 目覚めよ、ニッポン力。

表紙の通りサッカーが多いとはいえ、様々な競技から見た日本人論がとても面白かった。

そりゃ僕が日本人である以上、日本人論が面白くないわけがない。全ての日本人必読!(もうだいぶ前の号だけど…)

目次

目覚めよ、ニッポン力。 – [Sports Graphic Number雑誌紹介] – 本誌雑誌 – Number Web – ナンバー

代表監督から見たニッポン力

奇しくも新旧3人のサッカー代表監督が登場。

[徹底検証]文●木崎伸也
「ザッケローニ流とは日本人の知性と勇気の融合である」

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現代表監督から見た日本人とは?

日本には複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーが非常に多い。これは一般の日本人の仕事ぶりを見ていても感じることです。専門分野に特化し『そこだけ』しかしないというより、いろいろな部署を異動しながら働いている。私の目には日本の人口は約1億3千万人だけれど、1人で3人分働いているので労働人口は3億9千万人の国に映ります。

外国人から見た日本人評というのは、そんなところ見てるのか、て思うから面白い。イタリア人はテキトーそうだから、労働人口は逆に半分くらいなんじゃないだろうか。

それにこういうこと言ってくれると、応援する我々としても、自らの立場を投影しやすくなる。「日本代表の日本化」にはそういう利点がある。

[特別メッセージ 3.11から1年]文●田村修一
イビチャ・オシム「日本と日本人を救った力」

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「日本化」なんてことを最初に言い出したのはオシムさん。彼のインタビューは未だに金言の数々をもたらしてくれて、とても面白い。

今回は「なでしこ」から見た日本人の男女論。

伝統的な日本社会は男性が主役で、女性は陰の存在だった。だが、実際に社会を支えていたのは女性で、彼女たちが家庭を守り、子供を育てたからこそ、男性も仕事に専念することができた。

いつの時代だって男は女に頭が上がらないのは、こんなところに理由があるのかも。

もしかすると男子は、女子に対しすでにある種のコンプレックスを抱いていたのかも知れない。無意識のうちに女子は何でもできると感じ、ならば男子はそこまで真剣にやる必要はないと。
だが、男子がコンプレックスを抱く間に、女子は現実にワールドカップ優勝を果たした。それはストレスやプレッシャー、生きることの難しさなど、日本が抱えるすべての問題に対する勝利であり、それこそ彼女たちが、日本人に与えた勇気の実態でもあった。

核心を言い当てられた気がしてドキッとしてしまった。男こそ真剣に頑張らなければ。そんな時代になってきている。

[日本人監督の海外挑戦]文●二宮寿朗
「岡田武史が中国で見る夢」

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<日本人監督の海外挑戦> 岡田武史が中国で見る夢。(1/3) – Number Web : ナンバー

いろいろと叩かれながらも、常に最善の結果を出してきた「オカちゃん」の密かなる野望が面白い。たしかドイツW杯の頃だったと記憶しているが、そのときにはアフリカのどこかで代表監督になってW杯優勝を目指したい、て言ってたっけ。昔からずっと、チャレンジ精神は衰えていないようだ。

日本サッカーのためとか、中国サッカーのためとかそこまで考えてないよ。後に続く日本人指導者のため、ともね。ここには韓国やヨーロッパの指導者なんかもいるわけだから特別なチャレンジだとも思ってない。ただね、リーグで優勝してACLに出て、クラブW杯で、バルセロナとやってみたいんだよ

サイドバックに見るニッポン力

「サイドバック」は昔から好きなポジション。最近はますます注目度があがってきており、僕としては嬉しいかぎり。

[世界に通じる日本人の適性]文●細江克弥
「日本人サイドバックが世界で活躍できる理由」

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かつてサイドバックというポジションには、野球で言う”ライパチ”と同義の偏見があった。守っては滅多に打球が飛んで来ないライト、打っては打線の繋がりが期待されない8番打者。すなわちサイドバックは、ピッチに立つ10人のフィールドプレーヤーの中で実力的に最も劣る選手が努めるポジションである、という偏見である。

ライトも「イチロー」のおかげで今や人気のポジションだしなあ。時代は変わるものだ。

[ジャパン・スタイル研究序説]解説●風間八宏 / 構成●二宮寿朗
「長友佑都に見るニッポン力の活かし方」

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サイドバックの地位を高めたのは、間違いなくこの人の功績が大きい。個人的にも現代表の中で1番好きな選手。

それにしてもまさかナガトモが『Number』の表紙を飾るなんて。

ピッチングこそニッポン力

メジャーで最も成功しているポジションはピッチャー。キレ、コントロール、緩急、球の出所、などなど、速球がなくても勝負できる日本独自の投球術。

[150kmがなくても勝つ方法]文●阿部珠樹
館山昌平 / 成瀬善久 / 吉見一起「精密な日本野球の真髄を3人のエースが語る」

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ぼくは野球教室で子どもを教えるときも、こう投げなさいとはいわない。けがする投げ方じゃなければOKだよっていいます。大事なのは自分で考える、考えながら自分のやり方を見つけていくということなんですよ

あ、この人も松坂世代だったんだ、くらいの存在だったのに、いつの間にやら気がつけば、今ではその松坂世代で最も活躍しているのがスワローズの館山投手。

この考え方は、野球以外のどんな分野でも大事なことだと思う。何事も自分なりに考えてやっていかないとタメにならない。

おまえのストレートの速さでは勝てない、ともかく球の出所を見づらくしろといわれていろいろフォームを工夫しました。小倉部長からは電話ボックスの中にいて投げるような気持ちで投げてみろと言われました

マリーンズの成瀬投手が高校時代に言われたアドバイス。「電話ボックスの中で投げる」、なるほどなあ、素晴らしい表現。

去年のクライマックスシリーズ、日本シリーズで見せた吉見一起の投球は、久しぶりに「精密機械」などという表現を思い出させた。いや、時代は2010年代である。あの緻密なコントロールはナノテクノロジーの領域というべきかも知れない。

表現と言えば、この記事を書いた阿部さんは僕の大好きなライターさん。「ナノテクノロジー」、うまいなあ。

[ナンバー懐古堂 10]文●生島淳
167号 (1987.3)

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こちらは特集外の連載からだけど、上の記事とも共通する話題。

「魔球伝説」と題したプロ野球特集。変化球の話はいつの時代も面白い。歴史を彩った変化球、みたいな特集またやってくんないかなあ。今読んでも面白いと思うのだが。

その他グッと来た記事

[Number on Number 286]文●小川勝
ジェレミー・リン旋風

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ジェレミー・リン旋風。~NBAの枠を超え全米が熱狂~(1/2) – Number Web : ナンバー

一時はプレーオフ進出も危ぶまれたニックスに現れた救世主。後半はケガで離脱して、チームはファーストラウンドで負けちゃったけど、来季に期待したい。

こんな記事も書いてます

この号では単独でこんなエントリも書いたのだった。バレーボール女子代表とiPadの記事、アップルユーザの僕としてはとても面白かった。

メイドインジャパンを実現するiPad【読んだ】眞鍋ジャパンが目指す世界一のデータバレー / Sports Graphic Number 799

 -雑誌

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