Wエースの「後ろ」と「横」【Sports Graphic Number 806】

      2014/02/14

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特集は、ブラジルW杯最終予選 日本代表「アジアを超えて」。W杯予選6月の3連戦を、本田圭祐、香川真司の”Wエース”を中心に振り返っています。

両エースの記事はもちろんのこと、その「後ろ」のヤットさん、「横」から上がってくる長友などサイドバックの記事がかなり面白かったです。

NumberWebによる目次はこちら。

<特集 ブラジルW杯最終予選>日本代表「アジアを超えて」 – [Sports Graphic Number雑誌紹介] – 本誌雑誌 – Number Web – ナンバー

お決まりの代表特集。さすがにあんまりネタがないのか、ほとんど「妄想」みたいな全然面白くない記事もありましたが、それはさておき最近の代表ものの中では面白かった方だと思います。チームが調子いいと、記事を読んのも楽しいですね。

アジアでは突き抜けている日本代表。本田さんも復活して、新たなステージに入った感じです。

本田△

その本田さん、3連戦ではハットトリックを含む4得点と大暴れ。もちろん巻頭です。

ケガ明けでどうかなと思っていたのですが、そんな心配いらなかったですね、と思っていたのですが……。

[独占直撃]文●木崎伸也
本田圭祐「オレが世界一を目指す理由」

「自分の理想っていうのを絶対に貫きたいし、そこを貫けへんくなったら、もうそれこそ違う仕事をやって、サッカー以外のところで金を稼いだ方が、より合理性は高いかなと。こんなにね、あの……なに……(しばし無言)、半月板を手術して、ほぼ半月板がない状態で、もう1回ここから、どれだけ世界一に近づくかって、頑張ってて。理想を求めずに合理性だけで、かつ確率だけを求めているんじゃ、未来を感じない。おもしろみがない」

え、半月板がない?読んでて一瞬意味が分からなくて、文字通り”二度読み”してしまいました。

半月板 – Wikipedia

半月板損傷 – Wikipedia

サッカー選手にとって、半月板がないってことが、どんなことを意味するのか?それは本記事に詳しく書かれています。

この事実を知ってしまって、これからも今までとおんなじ気持ちで本田のプレーを観ることができるのか、ちょっと自信ないです……。

そして今本田が抱く理想とは?

「自分のサッカーの哲学というのはすごくシンプルで、いくら頭の中では理想を追い求めても、勝たなアカンっていう厳しい考えを持っている自分もいる。その一方で、どんだけ勝っても、内容がないんじゃ、未来を感じへんと思っている。本当の意味で自分の名を世に残すためには、やっぱり結果と内容を残さないと。じゃないと、名がずっと刻まれへんかなっていうのは感じてて。理想と結果っていうのは、絶対に両方必要。どっちかだけっていうのはありえない」

結果を伴ってこその理想。これはサッカーに限らずちょー大事だと思います。理想をいかに結果に結びつけるか。

本田は「未来」ということも盛んに言っています。将来どうなっていたいかというのをイメージするのもやはり大切なことですね。

この後記事は、本田が理想とするサッカーの具体的な話へと展開されます。興味のある方は本誌で。

ネタも豊富なサイドバック

[マニアック対談]文●戸塚啓
都並敏史&名良橋晃「サイドバック、誰が正解か?」

<元日本代表の両翼論> 都並敏史&名良橋晃 「サイドバック、誰が正解か?」(1/3) – Number Web : ナンバー

長友・内田をはじめ2人の酒井など人材豊富なサイドバックですが、ネタも豊富です。

この2人のサイドバック論はかなり面白い!

てかサイドバック「論」として語れちゃうのがかなりすごいことだと思います。サイドバックの「技術」てのは、今まであまり書かれていないと思います。まだまだ知らないことがたくさんあるはずので、こういう企画はぜひとも定期的にやってほしいところです。

ヤットさんはやぱスゲえ

[証言構成]文●熊崎敬
遠藤保仁「”替えの利かない男”の謎を解く」

大好きなヤットさんの記事。しかもこの「証言構成」て記事の手法もかなり好きなので、今回の記事は二重に面白かったです。

ヤットさんはどこがすごいのか、ガンバで長年チームメイトの明神智和の言葉。

「ぼくらは味方まで直線のコースが見えたら、パスを出します。もう少し上手くいけば、コースを見ずにパスを出す。そこまではできるんですよ。でもヤットは、それが出来る上にパスコースの近くにいる敵の重心まで見えている。そこで危険を察知したら、パスを出さない。そういう選択もできるんです」

「やる」よりも、「やらない」ほうが難しいんですよね。しかも凄いように見えないところが逆に一層凄いところ。最近EURO観てて、シャビやピルロも似たとこあるなあてのを再認識しました。

そんなヤットさんのルーツはどこにあるのか、てのが本記事の主題です。

「(前略)小学校に上がると、みんなが団子のようにボールに群がる中、ヤットはひとり外にいて、どこにボールが出てくるのか探っていましたよ」
ボールを追いかけて疲れるくらいなら、先回りして待つほうがいい——。同年代が砂遊びやお絵描きに夢中になっているとき、ヤットは早くもサッカーの本質をつかみ取ろうとしていた。だれかに教わるでもなく、坊やは自ら気づいてしまったのだ。

天才はいかにして生まれるのか、みたいな話。この他にもいろんなエピソードだったり性格だったり。もう読み尽くしたと思っても、新しい側面からどんどん出てきますね。

ザックさん

[セリエA教え子からの礼賛と異論]文●クリスティアーノ・ルイウ / 翻訳・構成●宮崎隆司
「”3-4-3″へのザックの奇妙な愛情」

「監督とはチームに最も相応しい服を仕立てる優れたテーラーでなければならない」(略)
かつてこれと似た言い回しが、ミラン監督解任の際に、他ならぬザック自身を揶揄するフレーズとして使われたことがある。
’01年3月14日、会長ベルルスコーニはTVのマイクに向かってこう述べた。
「ミランとは喩えれば上質の生地だが、それを仕立てるテーラーが二流だ」
ザックは、あの11年前の屈辱を決して忘れてはいない。そしてリベンジを誓う強烈な意志を自らの言葉に込めていたのだ。

全体的に穏やかなザック監督ですが、試合中にみせる形相は凄まじいものがあります。こういう狂気っぽい部分、常に心の奥底にはらんでいるのかもしれません。

バルサ=スペイン、ユーヴェ=イタリアがやってるような超攻撃的3バック。日本版も一度観てみたい気もします。余裕あるうちにいろいろと試しとくのは良いことだと思うのですが。

松木笑

[W杯アジア地区最終予選を3倍楽しく見る方法②]文●フモフモ編集長
テレビ観戦の友。松木安太郎&セルジオ越後「解説コンビの味わい方」

カレーショップに入り、「スパイスの配合は?」なんて考えませんよね。ただ「ウマイ!」「マズイ!」だけを楽しめばいいはず。
松木氏の「ウマイ!」とセルジオ氏の「マズイ!」。単純明快なふたつの意見だけが共存することで、テレ朝中継はバカになって楽しめる飲み会のような空気を醸し出すのです。
実際、僕は松木・セルジオ両氏を「バーチャル飲み友だち」だと思っています。

カレーショップの喩えが秀逸。たしかに、サッカーはただ楽しめば良い、て考え方は大事だなあと常々思っています。

でも僕はだいたいNHKを選んでしまうことが多いですが……。

こんなエントリもあります

特集以外で面白かった記事については、こちらのエントリにも書きました。

【NBA】サンダーとデュラント。1年前の記事との読み比べが面白かった!【読んだ】Sports Graphic Number 806

松坂とかミラクルボディーとか【読んだ】Sports Graphic Number 806

 -雑誌

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