キングジョージの前にダービーをおさらいしておこう【優駿2012年07月号】

      2014/02/14

こんにちは!こーた ( @cota1Q82 ) です。

2012年7月号の『優駿』を読み終わりましたので、感想を交えながら面白かった記事をご紹介します。

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7月号は毎年恒例のダービーレビューです。

[総力特集] やっぱり強かったディープインパクトJr. 詳報・第79回日本ダービー

折しも本日 (2012年7月21日) 深夜、そのダービー馬であるディープブリランテがイギリスのGI「キングジョージ」に出走します。楽しみですねー。

本誌でディープブリランテの勇姿をしっかりとおさらいしておきましょう。

キングジョージとは?

ところで本誌の内容に入る前に、その「キングジョージ」について少しだけ触れておきます。

「キングジョージ」とは、キングジョージVI&クイーンエリザベスSのことで、夏のヨーロッパ中長距離最強馬を決めるレースです。日本だと宝塚記念みたいな感じでしょうか。

レース名はジョージ6世とその王妃エリザベスに由来しています。競馬に馴染みのない方でもこの二人を描いたこちらの映画はご存知かと思います。

一気に身近な感じ出ますね。

近年は少頭数で争われることが多いこのレース。今年は10頭と、割と多い方ですがそれでも少頭数。けど出走馬のレベルは高くて、昨年の覇者ナサニエルをはじめ、凱旋門賞馬デインドリーム、BCターフ馬セントニコラスアビーなど、ちょー豪華。

ディーピブリランテにとっては厳しいレースになりそうですが、たとえ勝てなくても次に繋がるレースを観せて欲しいです。がむばれ!

ダービー特集

今年のダービーは戦前の二強ムードからディープインパクト vs. ステイゴールドの種牡馬対決、岩田騎手のつきっきり調教などなど、ドラマがたくさんあって、『優駿』も非常に読み応えがありました。

どの記事も良かったので全部紹介したいくらいですが、ここでは特に面白かった記事をご紹介します。

[レースレビュー]文●軍土門隼夫
「届かなかった”二強”と、課題と向き合った第三の馬」

戦前の二強を表現したこちらの文が印象的でした。

斧を振り下ろして丸太をぶった切るようなゴールドシップの末脚と、鋭利なカッターを紙に当てて引くようなワールドエースの斬れ味。

かつて「コダマはカミソリの切れ味、シンザンはナタの切れ味」という名言がありましたが、それのオマージュでしょうか。

でもレースを制したのはそのいずれでもなく、”第三”のこの馬。

ゲートが開くと、予想通りゼロスが勢いよく飛び出した。ディープブリランテがそれに続く。持って生まれたスピードと前向きな性格という「才能」は、またしても器からこぼれてしまうのか。

こぼれおちなかったのは、ひとえに岩田騎手をはじめとする関係者の努力の賜物ではないでしょうか。

岩田騎手にフォーカスした記事では、『Number』805号のこちらの記事が素晴らしかったので、脱線してちょっとだけご紹介。

[リバースアングル200]文●阿部珠樹
第79回東京優駿 (GI) 「ロジックを超えた野性の男の面白さ」

今年のダービーは、苦境にあった騎手が、一途な熱意で距離不安や折り合い難が心配された馬を勝利に導いた純情物語とでもいうことになるかもしれない。
しかし、あらすじだけを追って、そんな見方をしてしまうと、岩田という騎手の特異なキャラクターが隠れてしまう気がする。
ディープブリランテの能力を信頼して、できる限りのことをやり、勝利に導いたその真情を疑うのではない。ただ、懸命に努力したから報われたという話にするには、岩田は面白すぎる男なのだ。

岩田騎手は勝っても負けても(ダーティーな騎乗で騎乗停止になったとしても!)、何か憎めないところがあるんですよねえ。独特の天然な感じがそう思わせるのでしょうか。

そういえばアンカツさんとかウチパクさんとかにも、この「憎めない感じ」あるなあ。地方競馬出身ジョッキーに特権なのかも。

[杉本清の競馬談義326] 矢作芳人調教師

岩田騎手の美談が注目されがちですが、それを受け入れた矢作調教師の大英断が大きかったのではないかと思います。

杉本 よく、目標に向かって馬をピークに仕上げていくと皆さんおっしゃいますけど、それはものすごく難しいんじゃないですか。

矢作 普通はそんなにうまくいかないですよね。みんな結構強気なコメントを出したりしますけど、不安のない馬なんていないと思いますよ。

そのダービートレーナーにしてこの発言。予想するこちら側としては、できれはあまり強気なことは言わないでほしいところです笑。

ビミョーに繋がってた記事

特集外ではあるものの、今年のダービーとちょっとだけ関係あって面白かった記事がこちら。

[特別座談会]構成・文●広見直樹
往年の名アナウンサーたちが語る日本競馬 〜民放競馬記者クラブ50周年にあたって〜

長岡 ものすごく強くて速い馬でしたね、カブラヤオーは。あのダービーの前半1000㍍通過は58秒6なんです。で、今年のダービーは59秒1。30年以上前のダービーで58秒台のハイラップで逃げ、しかも勝ってしまう馬がいたんですよね。

今年のダービーもかなりハイラップでしかも前残りだったんですが、それを上回ってるとは。どんだけすげーんだカブラヤオー。

この座談会の記事はかなり面白かったので、他の部分は改めて別エントリで紹介しようと思っています。

[第73回オークス]文●井上オークス
ジェンティルドンナ「レースレコード&5馬身差。天衣無縫な牝馬二冠達成劇」

岩田騎手がダービー勝利と引き替えに出られなかったオークス。騎乗停止になってなかったら密着調教もなかったわけで、そしたらダービーも勝てなかったかもしれませんからね。でもその代わりオークスは勝ててただろうな間違いなく。

オークスというレースは、テン乗りで制するのが難しいレースなのだ。テン乗りでのオークス制覇は、直近で1998年エリモエクセルの的場均騎手までさかのぼらなくてはならない。さらに、桜花賞とオークスを違う騎手で勝った馬となると、まだオークスが秋に行われていた1952年のスウヰイスーただ1頭。3歳牝馬の乗り難しさを物語るデータだ。

僕はまさにこの乗り替わりを不安視して見事に馬券を外しましたとさ。それにしてもこんなに遡るとは驚きです。川田騎手、恐れ入りました。

 -雑誌

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