ゼロ・ダーク・サーティ (2012)【映画】

      2014/12/02

UBL、て言うのね。

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今年のアカデミー賞でもいろんな部門にノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』を観てきた。

911テロからビンラディン殺害までの真実を描いたアクション大作。

タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ (zero dark thirty) 」とは、軍事用語で深夜0時30分のことで、ビンラディン殺害作戦の決行時間、てことらしい。

ウサマ・ビンラディン (Usama bin Ladin) て、UBLって言うのね。映画の中でも言ってたし、エンドクレジットでも役名のところは「UBL」となっていた。

USA vs. UBL。語幹は似てるけど、国家と一個人なんだよなあ。911が2001年で、UBL殺害が2011年だからちょうど10年、長い戦いだったんだなあ。

ていうのがホントによーく実感できるくらい、この映画もとにかく長い。上映時間は158分だけど、体感では3時間くらい。とても疲れた。

本作の売りは、圧倒的なリアリティだろう。どこまでがホントなのかわからないくらい、とにかく「ホント」っぽい。

実話に基づく話なので、リアルなことは良いことだとは思う。でももうちょっと遊びというか、「ウソ」の部分が欲しかったなあとも思う。「映画」なのだから。

リアルなだけならそれこそドキュメンタリーとか、ニュース映像と変わらなくなっちゃう。つかドキュメンタリーなのかと思っちゃうくらいリアルに作り込まれてるのはすごいことだと思うし、それで面白ければ良いんだけど、ちょっと退屈だったなあというのが正直な感想。

物語のスパンが長過ぎて展開は早いし、ついてくのにけっこう必死でイマイチ入り込めなかったところもある。

個々のエピソードもちょっと淡白で、登場人物のキャラクターも薄いと感じた。

主人公のCIA分析官マヤを演じたジェシカ・チャステインは初めて観たけど、なかなかいい役者さんだなあと思った。でもだからこそ勿体ないというか、もうちょっと人間性が見えるような演出にしてほしかったなあとも思う。

どのキャラも概ねそんな感じで、こういう人物にしたいっていう意図はわかるんだけど、もうちょっと突っ込んでほしかったなあ。

長い割には展開が早くて、描ききれてない感じ。あと一歩踏み込んでほしかった。リアリティを優先した結果なのかなあ。

本筋とは関係ないけど、現地の支局長を演じたカイル・チャンドラーは、『アルゴ』でも似たような役どころだったので思わず笑ってしまった。あの「とっちゃん坊や」で嫌みな感じは、たしかに何か憎たらしくて、よくハマってる。

と、いろいろ主に文句みたいなことばっかり書いてきたけど、オープニングと最後の30分くらいはほんとに素晴らしい緊張感だった。

「911」の音声のみのオープニングの感じとかすっごい好きで、思わず鳥肌が立った。

それと爆破シーン。キャスリン・ビグロー監督はダイナミックな爆発を撮るのがホントにうまいなあと思う。空撮の感じとかすごいカッコよくて好き。ここまでくると爆破シーンはアートだなあと思う。まああんまりスカッとはしないけど。

クライマックスの突入シーンは、ネタバレしてる (実話なので) にもかかわらずすごい緊張感。これは映画館の大画面で観てよかったなあと思った。つかおうちでDVDとかで観ても暗くてほとんど何やってんだかわかんないんじゃないだろうか。

観終わった後どっと疲れたのは、長いだけじゃなくて緊張するシーンが多かったから、てのもあるなあ。

日本人にはちょっとなじみが薄いというか、あんまり知らない部分も多かった (僕だけか?) ので、いろいろ勉強になったところもあって、ドキドキしてタメになる映画でしたー。

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