南極料理人 (2009)【映画】

      2014/10/31

結婚おめでとうございます、てわけでもないですが……。

堺雅人さん主演の映画『南極料理人』 (沖田修一監督) を観ました。

IMG 3831

以前大学で、「南極観測隊」に参加されたことのある卒業生の方の講演を聴いたことがあります。その講演がなかなか興味深かったので、以来何となく気になっていた映画です。TV放映されていたので録画して観ました。

「南極観測隊」の調理担当を主人公にしたお話で、原作者の実体験がもとになっているみたいです。

南極と言えば、「昭和基地」という場所をよく聞きますが、それよりもさらに内陸で山の上にあるドームふじ基地という場所が物語の舞台です。

平均気温-50℃台, 最低気温は-80℃近くにまで達するとか想像を絶します。ウイルスすら生息できないらしく、だから風邪も引かないってゆうんだから意味わからないです。そんな極寒地帯でも生活できる人間の生命力ってすげーなあというのがまず率直な感想です。

南極の生活

僕が以前聴いた講演は大学の理工学研究科内で行われたもので、主に理系の研究者、ただし僕も含めて南極とかの専門家ではない人たち向け、というものでした。

理系の研究者といえど、分野がちょっとでも違えば専門的な話はほとんどわかりません。南極の知識なんて全然ないのは一般人と大差ないです。イメージ?とにかくとんでもなく寒い、てことくらいしか浮かんでこないですね。

質疑の時間に出たのも、ペンギンはいるのかとかオーロラはどうなのかとか、それこそ映画で出てくる「子供の疑問」レベルだったと思います。

その講演で、研究の専門的な話があったのかどうかは忘れてしまいました (ないわけはないと思います) が、それでも南極での生活の話はやっぱり面白かったなあ、というのは頭に残っていたらしく、映画を観ながらそんなことを思い出していました。

そういう実体験の話を思い出すくらいには、南極での研究者の生活がよく描かれている映画です。

どうやってそんな寒いところで生活できるのか、そもそもなぜ南極まで行き、どんなことを研究してるのか。

言われてみれば気になる素朴な疑問をテーマにしたアイデアが素晴らしいですし、そういう南極の暮らしを知ることができるというそれだけでも、この映画は十分楽しめます。

研究者はちょっと変

映画に登場する研究者たちは、皆けっこうな変人たちです。

主演の堺さんはじめ、生瀬勝久さん、豊原功補さん、きたろうさんなどなど、クセのある役者が揃っていて、そういう変人ぶりを好演 (怪演?) しています。

僕自身、長いこと研究の場に身を置いていた経験があるのでわかりますが、研究者というのはだいたいが変わってる人種かなと思います。妙なところに強いこだわりがあるとか、逆に興味ないことには無頓着だったりとか。

ましてや南極に行きたいと思う人や、まあ望んで来たわけではないにしろそれなりに生きていけちゃう人たちってのは、かなり変わっているのかなあという気がしないでもないです。

そういう研究者のちょっと変な感じが絶妙にうまく表現されています。

研究者のオフ

どんなに変人であっても、何か食べなきゃいけないし、多かれ少なかれオフの時間は必要です。

でも研究者って、遊びが下手だなあという印象があります。まあ仕事である研究自体が趣味というか、ある種遊びみたいなところもあるので、そういう意味では遊びは究極的にうまい、てことになりますが、いわゆる一般的な遊びは下手です。

何か仕事 (= 研究) 以外のことでリフレッシュ、となるとだいたい食べてるか飲んでるか、てことになります。

そもそも科学の研究所というのは、多くの場合郊外だったり僻地だったりに位置していて、遊び方も制限されてしまうから仕方ないという側面もあります。

ましてや南極というこれ以上ない「僻地」ではなおさらです。「渋谷とか行きてえ」と思っても無理ですからね。

うまいもん (必ずしも高級な食べ物ではない) を食べる、お酒を飲んで騒ぐ、それくらいしか楽しむ方法がないのです。

何かこの映画はそういう「研究者のオフ」の雰囲気がすごいうまく表現できています。なんていうか、「専門分野では頭良いかもしれないけど、それ以外はけっこうダメな人たちだなあ」という感じがすごくよく表現できています。

理系の大学や大学院なんかで研究室生活を送った経験のある人は、そういう「あるある」的な感じで観ると楽しめるかもしれません。

南極へ行ってみたい……?

ちなみに南極観測隊に入るには、以下のページとかで隊員の公募とか時々やってるみたいです。

南極観測のホームページ

国立極地研究所

行って何をやるかによってはそれなりの専門性とかが求められるみたいですが、とりあえず健康で、どこでも生活できるタフさは必須かなと思います。うーん、僕は無理かな……。

 -2000年代の映画 ,

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