ヒッチコック (2012) 【映画】

      2014/12/02

神と呼ばれた男、神を創った女。

ヒッチコック

「サスペンスの巨匠」A・ヒッチコック。彼の最高傑作『サイコ』の撮影秘話を描いた映画『ヒッチコック』(Hitchcock) を観てきました。サーシャ・ガヴァシ監督。

大好きなヒッチコックを、これまた大好きなアンソニー・ホプキンスが演じるってゆうんですから、もう観に行くしかありません。

てわけで公開日に観てきたんですが、感想書くのをすっかり忘れていました……。

あらすじ

1959年、作品の高評価とは裏腹に監督としてはアカデミー賞に縁遠かったアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、後にサスペンス映画の金字塔と称される『サイコ』の製作に着手。しかし独創的かつ奇抜であるがゆえに資金繰りは難航し、数々の困難に見舞われてしまう。さらに、常に彼を支え続けてきた最大の理解者である妻アルマ(ヘレン・ミレン)との関係までほころびが生じてきて……。

via: シネマトゥデイ

『サイコ』を知らないと楽しめないかもしれません。少なくともどんな内容かぐらいは頭に入っていないと、ちょっと分からない部分が多そうです。何事も「裏話」とはそういうものです。

キャスト

ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンスは、過去にニクソン大統領ピカソもやっています。言わずと知れたモノマネ芸人、じゃなかったモノマネ俳優です。

かたや相手役のヘレン・ミレンエリザベス女王。よく揃えたなあという配役です。この二人のモノマネ対決 (?) を観てるだけでも楽しいです。

ホプキンスのヒッチコック、シルエットはそっくりなんですが、しゃべり方とかはあんまり似てないです。

実在の人物だろうが何だろうが自分流にアレンジして演じ切ってしまうのがホプキンス。今回もそんな感じで、映画が進むにつれて何だか似てるような気になってきます。全然似てないけどそっくり。そんな不思議な感じに仕上がっています。

ホプキンスのヒッチコックは素晴らしいんですが、より光っていたのはヘレン・ミレン。主役を食ってるというか、もうこっちが主役なんじゃないかってほどです。

ヒッチコックと口論になるシーン (予告編にも出てきます) は何度観ても鳥肌が立つほど。すごい迫力です。

他ではジャネット・リー役のスカーレット・ヨハンソンがとてもキュートです。ちょっとキュートすぎるくらい。

これじゃあ男と暮らすためにお金を持ち逃げしたりとかしなそうだなあ。こんだけ可愛ければ一人の男に入れ込むってこともなさそう。ジャネット・リーだと、何かそういうことやっちゃいそうな雰囲気があるんですよね。

あとアンソニー・パーキンス役の俳優さんもよかったです。ジェームズ・ダージー。僕はよく知らない役者さんですが、ナヨナヨしててでも裏がありそうな感じがピッタリでした。

見どころ

セット

古き良き時代のハリウッドを再現したセットがステキです。「昔のアメリカ」を作り込んでくれる映画は大好きなので、そういう意味では全てのシーンが見どころというか、観てるだけで楽しいです。

名優対決

上でも書きましたが、ヒッチコックとアルマの口論シーン。ヘレン・ミレンがすごい剣幕です。

踊るヒッチコック

『サイコ』上映中、「シャワーシーン」の旋律と観客の悲鳴に合わせて踊るヒッチコック。この映画のクライマックスです。

これまでの映画製作の苦労が実を結び、ヒットを確信して喜びを全身で表す勝利のダンス。観ている僕たちも踊り出したくなってしまいます。

踊る直前の、観客にウケるかどうかソワソワしながら様子見してる感じもいいです。

オマージュ

オープニングとエンディングが『ヒッチコック劇場』のオマージュになっていたり、気の利いたオシャレな会話で楽しませてくれたり、ヒッチコックファンならクスッと笑える仕掛け満載です。

泣けるラスト

ラストシーンがとってもステキで、思わず泣きそうになってしまいました。まさかヒッチコックに泣かされるとは。

ヒッチコック自身によるスピーチが全てを物語っています。こちらもとっても感動的!

私に大いなる愛情と高い評価を与え、

常に激励と共に惜しみない協力をしてくれた

4人の人物をあげることを、お許しください。

1人目は映画編集者

2人目は脚本家

3人目は娘のパットの母

4人目は家庭の台所で奇跡を見せる優秀な料理人

偶然にも4人全員が同じ名前、

その名もアルマ・レヴィルです。

アルフレッド・ヒッチコック-1979年AFI功労賞の受賞スピーチにて-

via: 映画「ヒッチコック」公式サイト

まとめ

『サイコ』の舞台裏であると同時に、ヒッチコック夫妻の愛の物語です。

ヒッチコックの映画は「愛」とかそういうのとはもっとも縁遠いと思っていたので、完全にそのギャップにやられました。

泣ける映画だなんて全く予想してなかった、て意味ではとんでもないサスペンスです。さすがヒッチコック!と唸ってしまいました。

この映画、ヒッチコック本人が観たらどう思うのかなあ。感想を聞いてみたいところです。

誰も死なない、サスペンスのない映画は退屈だって言うかなあ。きっと僕なんかが想像できないような、気の利いたオシャレな感想を言ってくれるんじゃないかなあ。

予告編

予告編はこちら。

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