オブリビオン (2013)【映画】

      2014/11/18

この未来を、誰が予想したか。

オブリビオン

トム・クルーズ主演『オブリビオン (Oblivion) 』を観てきました。ジョセフ・コシンスキー監督。2013年アメリカ。124分。

何かどうでもいいですが「2013年の映画」を観るのは今作が初めてなんだ、てことに今気づきました。

あらすじは以下の通りです。

エイリアン “スカヴ” の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー (トム・クルーズ) だけが地球に残って上空から偵察していた。パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで何者かの襲撃を受けてしまう。混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ (モーガン・フリーマン) という謎の男。彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。

via: シネマトゥデイ

何とゆうか、ハリウッドってこういう映画好きだよねー、て感じのSFアクション超大作です。この手の映画は僕も大好き。でも想像してたのとはちょっと違う雰囲気で、なかなか奥の深い内容でした。何か久しぶりに良い意味で裏切られて大満足です。

どう裏切られたか、てのはネタバレになっちゃうんで言いませんが、何だか『猿の惑星』と『マトリックス』を足して2で割ったような映画だなあとゆう感じです。てこれすでにネタバレになっちゃってるかもしれません。

タイトルの意味

タイトルのオブリビオン (oblivion) てどんな意味なんだろう、てのは観る前から気になってて、観れば分かるのかと思ってたんですが、映画の中でこの単語は全く出てきませんでした。たぶん。

んで終わった後調べてみたら、普通に辞書に載ってる名詞でした。何だ。

oblivion/əblɪ́viən/ [名詞] (1) 忘却 (されること), 記憶の彼方 (へ追いやられること) (obscurity) ▸ be buried in [fall into] oblivion 忘れ去られる (2) 昏睡状態 (に陥ること), 人事不省 (3) [法] 大赦 (たいしゃ)

他にも「無意識」といった意味もあるみたいです。映画を観るとすげーなるほどなあと思えます。ある意味これもネタバレだなあ。なんか何言ってもネタバレになっちゃうんじゃないか、て気がします。

作り込まれた世界観

映画の世界観が素晴らしいです。とにかく映像がキレイで、そういうの観てるだけでも十分楽しめます。

エイリアンの侵略、荒廃した地球、取り残された人類。一見するとどれもどこかで聞いたような、ありきたりな設定に感じますが、映像は全くありきたりではないです。とにかくものすごく作り込まれてて、何かありきたりかもとか思ってすいません、てくらいすごいです。

あと登場人物たちが操る「未来な道具」もいちいちカッコイイです。塔のような住居。飛行機。銃。バイク。PC。ワクワクします。

あと敵なのか味方なのかわからない動きをする「ドローン」て兵器が不気味です。機械なのに意思を持ってるみたいで怖かったり可愛かったり。

月が破壊されタイタンへ移住

これは世界観にも通じる点ですが、設定もありきたりとみせてなかなか凝っています。

まず人類はエイリアンとの戦争には勝ったけど、地球は住めなくなっちゃったから去らないといけなくなった、てことになってます。単純に負けたわけじゃない、てところがなかなかに新しい。勝負に勝って試合に負けた、みたいな状況は人生では往々にして起こりますからね。

その人類が地球に住めなくなった原因のひとつが、月が破壊されて気象が激変したから、てのも面白いです。

月がなくなっても潮の満ち引きが変わる程度で大した影響はない、なんて昔は言われてましたが、最新の研究だと月がなかったら生命は誕生しなかった的な主張が主流みたいです。まあいずれにしても検証不可能なので推測の域は出ないんですが。

ちなみに月が壊されるといえば僕らの世代は『ドラゴンボール』。亀仙人やピッコロさんに何度か壊されてますね。

で、住めなくなった地球の代わりとして選ばれるのが土星の衛星タイタン。詳しくは知りませんが、地球に似た星という意見もあるみたいです。

探査機は別として、そもそも人類は地球以外の星ってのはまだ月しか行ったことないわけですから、タイタンに行って暮らす、てのがどれほど現実的なのかは謎です。相当しんいだろうなあとは思いましたが、60年後だったらどうかな。あんま先すぎて想像できないです。

つかホントに宇宙人にでも侵略されない限り行く意義は薄いでしょうけど、でも地球が住めなくなったらみたいな話では代替候補の1つだったりするのかなあどうなんだろ。

いずれにしても宇宙科学の話題をそれなりに取り込んでて、何かそれっぽいリアリティみたいなものは出せています。

地球規模なのに少人数

物語はそれこそ文字通りの地球規模なので、舞台はとても広々としています。それに比して登場人物はとても少ないです。それこそ片手で足りるくらいです。つか人が少ないから余計広大に感じるのかもしれません。

何かもっとデッカいスケール感の大味な映画かと思ってましたが、登場人物が少ないこともあって、彼らの関係性だったり内面的な部分が強調されています。ところどころ雑なので必ずしも繊細な映画ではないですが。

地球規模のスケールなのに出てくる人間が少ない、てゆうアンバランスな感じがなんとも心地よかったです。

オルガ・キュリレンコとアンドレア・ライズボロー

本作のヒロイン二人。いずれもビックリするような美人ではないですが、何か気になる雰囲気です。

日本でも非の打ち所がない美人よりは親しみやすい女優さんの方が人気があったりしますが、世界的にもそういう傾向なんでしょうか。

ふわふわしててキャラがイマイチ掴めなかったオルガよりも、役柄がしっかりしていたアンドレアのほうが個人的には良かったです。悲しみを帯びた雰囲気がGoodでした。

トム・クルーズ劇場

例によって例のごとく、本作もトム・クルーズの魅力を存分に満喫できる「トム・クルーズ劇場」になっています。まあこっちもそれを期待して観にいってるわけで、本作もその期待には十分答えてくれています。

何かこの手の「劇場」を観たのは個人的にけっこう久しぶりなんですが、やっぱりトム・クルーズのアクションはちょっと群を抜いてるなあと思いました。とにかく質が高いです。

立ち居振る舞いから伝わってくる緊張感が尋常じゃないですし、一挙手一投足がとにかく画になります。もうとにかくむちゃくちゃカッコイイです。

他の「劇場」と比べるとアクションシーンは必ずしも多い方ではないですが、それでも手に汗握ってしまいます。

主人公ではないと気づく主人公

トム・クルーズが演じる役というのは、映画の中で「おれが主人公だ」とまでは思ってないでしょうが、まあなんというか自分の存在を疑っていない節があります。

どの映画の人物も、自分が主人公かどうかなんてことは考えてないでしょうが、トム・クルーズには特に迷いみたいなものを感じさせない力強さがあります。

ときとしてそういう主張めいたものが暑苦しかったりもするんですが、今作のトムはちょっと違います。なんというか、「おれはもしかしたらこの物語の主人公じゃないのではないか」てことに気づく感じがするのです。

詳しくは書きませんが、それくらい衝撃的な展開をこの映画は見せてくれます。そういう意味で何度も言ってますがホントに予想外でした。これほど良い意味で裏切られた映画は本当に久しぶりです。

「トム・クルーズ劇場」なんて書きましたけど、本作はいつもの感じとはひと味違った側面も持ってる映画です。

まとめ

いろいろと辻褄が合わないところ、雑だなあと思うところも多々ありましたが、それでも全体を通してかなり面白かったなあと思います。エンディングもなかなかニクいです。

しばらくしたらまた観たいなあ。再観賞すると新たな発見がありそうです。

予告編はこちら。

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