容疑者Xの献身 (2008)【映画024】

      2014/10/31

その謎を、愛そう。

容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』鑑賞。2008年東宝。西谷弘監督。128分。

あらすじ: 惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

via: シネマトゥデイ

原作大好き

ガリレオシリーズはすべて原作を先に読んでいます。この『容疑者Xの献身』は原作の中でも未だにシリーズ最高の出来だと思っています。

いやガリレオシリーズに限らず、数ある東野圭吾さんの作品の中でも最高なんじゃないかってくらい大好きな作品です。

原作が面白いとその映像化にはガッカリさせられることが多いですが、本作は原作の良さをほとんど損なっていません。それどころか一部の役者さんたちの芝居には原作を凌ぐものがあります。

映画版も原作とおんなじくらい大好き、てのは珍しいケースです。

物理学者 vs. 数学者

物理学者が主人公で、その最強の敵が数学者、てのは理系にとって最高の構図です。

「四色問題」や「リーマン予想」といった数学がしっかりと出てくるところにもグッときます。ストーリーとはあんまり関係ないシーンですが、数学の論文を徹夜で読むあたりなんかはすっごいゾクゾクしますね。

その天才数学者石神を演じたのが堤真一さん。原作のイメージとはちょっと違うかなと思ってたんですが、映画を観てしまうともう堤さん以外考えられないってくらいハマっています。

猫背で姿勢悪いところとか、のらりくらりしゃべるところとか、普段の堤さんてどんなだったっけてのがわかんなくなるくらい役になりきっています。

主役の福山雅治さんがちょっと霞んでしまうくらいすごい存在感です。堤さんの芝居だけでも十分観るに値すると思います。

助けられる女

松雪泰子さんが演じた花岡靖子は、何かと周りの男たちに助けてもらえる女性です。

実際にもいますよね、なぜだかまわりから助けてもらえる人って。男女問わずですけど。

助けてもらえるってのはひとつの才能だと思いますが、この手の人たちって助けを求めるのが巧いってわけでも、人徳があるってわけでもないのになぜか助けてもらえます。

美人は得だ、と言ってしまえばそれまでですが、そういうのとも何かちょっと違う気がするんですよねー。僕は苦手なタイプだなあ。

このタイプの人って、同性ウケはあんまりよくなかったり、けっこう敵も多いんじゃないかなと思います。

でも松雪さんが演じると全く厭味のない、ただの美人になってしまうから不思議です。まあ結局は美人だからって結論に落ち着くのか。

まとめ

ヒット作の映画化って、あんまり余計なことをしないほうが成功するような気がします。

映画に限らず、余計な部分を削ぎ落とすと良さが引きたつことがあります。いろいろと手を加えすぎると、かえってうるさくなって結局台無し、なんてことにもなりかねません。

でも足し算よりも引き算のほうが難しいんですよねー。

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