フィクサー (2007)【映画025】

      2014/10/31

男は、完璧に罪を消せるはずだった……。

フィクサー

『フィクサー (Michael Clayton)』鑑賞。2007年アメリカ。トニー・ギルロイ監督。120分。

あらすじ: 大手法律事務所のフィクサーとして活躍するマイケル(ジョージ・クルーニー)。在職15年にして共同経営者への昇進もない彼が焦りと不安を感じる中、大企業の集団訴訟にかかわっていた同僚の弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が精神に異常をきたす事態が発生。マイケルはその後始末をするため、アーサーの下へ向かう。

via: シネマトゥデイ

映画館にも観にいった大好きな作品です。ボーンシリーズの脚本家トニー・ギルロイが監督で、主演がジョージ・クルーニー。それにスティーブン・ソダーバーグとシドニー・ポラックも絡んでくるなんて面白くないわけないです。

大人のサスペンス

本作のような、よく言えば落ち着いてる、悪く言えば地味なサスペンスって好きなんですよねー。

内容も作りもちょっと複雑なんですが、ちょうどいい具合に頭を使わされる感じは逆に心地いいです。観終わった後はどっと疲れてしまいますが。

銃弾が一発も飛ばないのにハラハラドキドキ、みたいなサスペンスはだいたい好きなんですが、この映画はまさにそんな条件を満たしてくれています。

まあ銃じゃない方法で殺されたり、車が爆発したりとかはするんですけどね。

初見のときはけっこう理解するのに必死だったせいか、それなりにスピード感あったような気がしてたんですが、改めて観るとかなりゆったりしています。

主人公はプライベートでも問題を抱えていて、その辺の事情が本編とも関わってくるのかと思いきや、ほとんど繋がらない。

でもゆるーく交差したりもして、そのさじ加減も良い感じです。

主人公はある意味突然事件に巻き込まれて、振り回されながら真相に近づいていきます。

観てるほうも事件の全貌がなかなか把握できないので、振り回される感覚を一緒に体験しているような錯覚に陥ります。

何が起こってるのか、どこに向かってるのか全く予想できない、てゆう面白さですね。

遡る時間

冒頭、主人公の車がいきなり爆発したかと思うと、突然そこから話は4日前に遡ります。んでずーっと後になって冒頭のシーンに戻ってくるという作りです。

最初のあの爆発は何だったのか、この男は一体何をやらかしたのか、そういう答え合わせ的な感じで観ていけるのが面白いです。

かなーり長いこと冒頭シーンはほったらかしにされるので、ちょっと忘れかけるというか、戻ってきたときは、あー繋がるのかあ!という感動もあります。

キャスト最高

名優同士の掛け合いがこの映画最大の見どころです。言葉のやり取りがすっごいリアル。堪りません。

事件と関係ないやり取りでも思わず聞き入ってしまいます。何気ないところでポロッと言ってる人生訓みたいなのもけっこう響きます。

ジョージ・クルーニーはちょっとくたびれた感じですが、あいかわらずカッコイイです。こういうダーティヒーローみたいな役はホントにハマりますね。

いつもはクールにこなす役が多いですが、今回は仕事でもプライベートでも後手後手の八方塞がり。でもあんまりスーパーマンじゃないほうがかえって現実的で好きです。とっても人間臭い。

敵役のティルダ・スウィントンは本作でアカデミー助演女優賞受賞。そんなに良かったかなあ。けど社会派サスペンスで女性の悪役ってのは珍しいんじゃないかな。

部屋で支度しながらスピーチの練習するところが好きです。

シドニー・ポラックは痩せたなあと思っていたら、このおよそ一年後に死去。すでに患ってたのかな。

名優ぞろいの中でも一番光っていたのがティム・ウィルキンソン。躁鬱病でイカれてんのかそうじゃないのかホントに分かんない感じ。よかったなあ。

オープニングの独白が圧巻です。最初落ち着いてるんだけどだんだんエキサイトしてきて、思わず聞き入ってしまうほどの迫力。

マイケル (ジョージ・クルーニー) の息子アーサーと電話で話すシーンがけっこう好きです。あとフランスパン買い過ぎ笑。

まとめ

アカデミー賞作品賞を含む7部門ノミネート。でもちょっと地味でややこしいせいか、あんまり人気ないんですよねーこの映画。面白いし僕は好きなんだけどなあ。

続編も作れそう、つか作ってほしいってちょっと思ってます。たぶん作んないだろうけど。

 -2000年代の映画

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