平成狸合戦ぽんぽこ (1994)【映画026】

      2014/10/31

タヌキだってがんばってるんだよォ。

平成狸合戦ぽんぽこ 鶴亀和尚

『平成狸合戦ぽんぽこ』鑑賞。1994年スタジオジブリ。高畑勲監督。119分。

あらすじ: 自然の恵み多き東京は多摩丘陵。そこに住むタヌキたちはのんびりとひそやかに暮していた。しかし、宅地造成による自然破壊によって、タヌキたちのエサ場が次第に少なくなっていた。自分たちの住処を守るため、タヌキたちは先祖伝来の“化け学”で人間たちに対抗することにするが……。

via: allcinema

子供の頃映画館へ観にいった大好きな作品です。何年かに一回、TVで放送されるたびに観てる気がします。

今回改めて観てみたら言葉遣いとかけっこう難しくて、子供の頃は3割くらいしか理解できてなかったんじゃないかなあなんて思ってしまいました。それこそ「たぬきカワイイ」とかそういう楽しみ方です。

いや、たぬきのカワイさだけでも十分楽しめちゃうんですが。

多摩ニュータウン

10年以上散々通った大学が多摩のほうにあったので、この映画のテーマはなじみ深いというか他人事じゃないというか。

狐の竜太郎が「堀之内」出身みたいなこと言ってたけど、あの堀之内のことだよなあ。よく遊んだなあ堀之内で。

23区に住んでる僕からすれば、開発されたとはいえ今でも比較にならないくらい緑が残ってるんですよね。大学なんか山の中に建ってたし。

映画では、たぬきたちの抵抗があったから緑も残して自然と共生するって方向に進んだ、みたいな感じになってます。

大学通ってる頃は不便でしょうがなかったけど、今思うと自然がたくさんあっていいところだったなあなんて勝手なことを思っています。それもこれも、たぬきたちのおかげかあ笑。

これぞジャパニメーション

民話は民謡、土地の風習や伝説の類いなどなど、日本古来の伝統芸能のエッセンスをたくさん垣間みることができるのも、この映画の好きなところです。

日本のマンガやアニメは世界的に評価されてますけど、そのルーツをずーっと遡ってくと、中世あたりの戯画なんかに行き着くと思うんですよね。そのオマージュみたいなシーンがけっこうあったりします。

歴史好きとしては嬉しいですし、ある意味ではこういうアニメこそジャパニメーションと呼ぶに相応しいんじゃないかなあ。

声優陣も古典芸能の流れをくんだ落語家さんたちが多数参加していて、しかも錚々たる顔ぶれ。落語にそれほど詳しくない僕でも知ってる名人ばかりです。

まあほとんどが先代、というか故人なんですけどね。でも落語好きな人は堪らないんじゃないかなあ。

化け学

僕も化学 (ばけがく) を専攻してたわけですが、たぬきたちが操るのは言うまでもなく、それとは違う「化け学」です。

でもこの「化け学」に限らず、たぬきたちの生態に関するルールとかがけっこう作り込まれてて面白いです。

ルールや世界観がしっかりしてると、物語に入っていきやすいですよね。しかもそのルールにも全く無理がないというか、完全に空想の世界なのに当たり前のように感じてしまいます。

たぬきが普段は二足歩行で生活してるなんて、全然知らなかったよ笑。

随所にぶっこまれる「狸寝入り」や「狸親父」なんかの小ネタにもクスッと笑えます。

「化け学」を極めるには人間を「観察」することが重要、てのが出てきますが、これは僕がやってた化学もおんなじです。まずは現象を観察することが大事。何か深いなあ。

そしてラストの「化かされていたのはおれたちのほうなんじゃないのか」て「オチ」は、切ないながらもうまいなあと、思わずグッときてしまいました。

まとめ

土地とか専攻とか驚くほど自分と繋がりがあって、そっちのほうに進んだのはこの映画の影響なのかなあなんて思ってしまいました。

好きな映画ってやっぱり無意識に影響されるのかなあ。いや、たぬきに化かされてるのかも、なんてね笑。

ちょっと地味だし子供向けとは言えないせいか、ジブリの中ではあんまり人気ないんですよねー。でも僕は好きだなあ。カワイくて切なくて考えさせられる、とっても良い映画ですよ。

 -1990年代の映画 , , ,

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