モンスターズ・インク (2001)【映画031】

      2014/10/31

扉の向こうには、見たこともない世界となぜか懐かしい思い出が、待っています。

モンスターズインク

『モンスターズ・インク (Monsters, Inc.)』鑑賞。2001年ピクサー。ピート・ドクター監督。94分。

あらすじ: モンスター界最大の会社<モンスターズ・インク>の仕事は子どもたちの悲鳴を集めること。この会社でNo.1の怖がらせ屋サリーと相棒のマイクは、今夜も子どもたちの寝室に忍び込み……。

via: シネマトゥデイ

アメリカのアニメ (つーか日本のアニメもだけど) はあんまり得意ではないので、大した期待もせずに観たんですが、それがかえってよかったのか、かなり楽しめました。なるほど良くできてるなあ。

会社の仕組み

子供の悲鳴を集めてエネルギーにするって、何かのヒーローものの悪の組織でもあったような気がするんだよなあ思い出せない……。

それにしてもこの映画の世界観、というか「モンスターズ・インク」という会社の仕組みが本当によくできています。難しすぎず、安っぽすぎず。ほどよいバランス。

あーでも子供にはちょっと難しいかも。大人が観ても楽しめるように作られてるってことですかね。てピクサーの映画はどれもそうか。

最初のほうで何気なく説明される仕掛けが伏線になってたりもします。後のほうになって「あーここにそれが活きてくるのかあ」て繋がって気持ちいいです。

小道具の使い方もうまいんですよね。女の子 (ブー) がゴミ箱に隠れるとこの展開とかすげーうまい。

すべてに無駄がなくて完璧にデザインされてる感じです。よく考えられてるなあ。

消えるランドール

うまいといえば、悪役のランドール。特殊能力の映画への活かし方が素晴らしいです。一番うまく使えてたんじゃないかな。

つか他のキャラはそもそも特殊能力とか持ってないし、異形ってだけであんまりモンスター感はないんですよね。他ではサリーの怪力くらいかなあ。

会社の仕組みとかの世界観がうまくできてる分、ちょっと残念に感じてしまいました。まあお話としてはシンプルになるので逆にいいのかもしれませんが。

だからとゆうか、ランドールの能力の活かしかたはちょっと浮いちゃうくらい圧倒的に計算されています。助演男優賞ですね。

女の子がカワイイ

人間の女の子、ブーがカワイイです。動きや表情なんかがカワイイ。子供嫌いの僕でもカワイイと思ったってことは、子供育てたことある親御さんとかは余計にカワイイと感じるんじゃないかな。

つか逆にモンスターたちがあんまりカワイくないんですよね。西洋のキャラクターって、だいたいあんまりカワイくないです。

カワイイに対する執着、「カワイイ力 (りょく)」は日本人がダントツだと思います。ディズニー映画 (ピクサーじゃないやつね。ピクサーはちょっと例外的) とかもう絶望的にブサイクで、あんまり観る気にならないです。

まあ子供を脅すモンスターなので、むしろあんまりカワイくなくてもいいんですけどね。何かうまく逆手にとってる感じ。

サリーはまだ良いほうですが、マイクは一つ目だし、他の連中も昆虫や爬虫類を彷彿とさせる動きや質感で、正直ちょっと気持ち悪いです。

でもしばらく観てると慣れてきます。『第9地区』とかもそうでしたけど、どんなに気持ち悪い異形の主人公でも、丸々2時間「そっち側の視点」で描かれると情が移るから不思議です。

子供は怖い

モンスターたちは子供を脅かしてるくせに、子供をひどく怖れてもいます。そのへんの理由はイマイチしっくりこなかったんですが、とにかく女の子一人で大騒ぎになるくらい怖れています。

子供は僕も苦手です。だから何となくわかるんですが、苦手とゆうよりはちょっと怖いんですよね。何するかわからない、何考えてるかわからないとゆう正体不明感が怖いです。

サリーはブーと過ごすうちに、この子は怖くないとゆうことに気づきます。何者かがわかれば怖さは自然と消える、てことですね。

マイクがサラッと「名前なんかつけたら愛着がわいてきちゃうだろ」みたいなことを言いますが、「何者か」ってことの第一歩が「名づける」ってことですよね。名前ちょー大事。

エネルギー問題への提言?

今観ると、エネルギー問題への風刺っぽいなあと思ってしまいました。

エネルギー源 (人間の子供) は危険で、扱い方を間違えると汚染されてしまうって、原発と一緒じゃん。

CDA (Children Detection Agency: 子供検疫局) の感じなんて放射能の汚染処理そのものだし、社長の行動も東電や原発ムラの人々と似たところがあります。なのであんまり笑えないというか、むしろ考えさせられてしまいました。

しかも最後には子供の叫び声に変わる、よりクリーンなエネルギー源まで見つかります。我々人間も政策転換を真剣に考えないと、それこそ未来の子供たちにツケが……。

いや、せっかくの楽しい映画なので、こういうややこしい話はこれくらいでやめておきましょう。

まとめ

続編の『モンスターズ・ユニバーシティ』が公開中。前日譚にあたる物語のようです。インク (会社) の次はユニバーシティ (大学) か。考えるなあ。

しかも本作はどっちかとゆうとサリーが主役っぽかったですが、続編はマイク寄りっぽいです。

それと、今回は吹替版 (マイクが爆笑問題の田中裕二さんで、サリーがホンジャマカの石塚英彦さん) で観たんですが、オリジナルの声優陣もなかなか豪華 (ビリー・クリスタルとジョン・グッドマン) 。

続編は字幕版を観にいってみようかなあ。

iTunesはこちら → モンスターズ・インク (字幕版)

 -2000年代の映画 ,

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