レバレッジ・リーディング (本田直之)【書評】

      2014/02/14

100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ。

レバレッジリーディング

本田直之著『レバレッジ・リーディング』読了。2006年東洋経済新報社刊。171ページ。

なぜ「速読」より「多読」なのか?1日1冊のビジネス書を効率的・戦略的に読みこなす投資としての読書法。

via: Amazon内容紹介

あまり本を読まない人に向けて書かれた本です。僕自身は本書で言うところの「本を読まない日があると気持ち悪い」と感じる程度には本を読む人ですが、世の中にはそうでない人も多いみたいです。

本を読まない人々

「本を読みたいけど、どうしたらいいかわからない」という人は僕の周りにも何人かいます。

毎日本を読んでいる人間からすると、ちょっとピンとこない悩みなんですが、当人からすればきっと深刻な悩みなんだろうという想像はつきます。

まあまずは自分が興味ありそうな本を気楽に読んでみたらいいんじゃないかな、と思うんですが、読書の習慣がない人にとってはその「気楽に」という感覚がよくわからないみたいです。

本書も1日1冊なんてゆうとんでもないことを目指していますが、読み進めていくと「まずは気楽に1冊読んでみようよ」みたいなことを言っています。とりあえずは週1冊くらいを目標に始めてみたらいいんじゃないかと。

読書の習慣を身につけるにも、とにかくまず何か1冊読んでみないことには始まりません。週1冊ならそんなに負担でもないんじゃないかな。

時間は作るもの

本書にも出てくるように、本を読む習慣がない人たちは異口同音に「忙しくて時間がない」とか「暇ができたら読もうと思ってはいるんだけど」などといいます。

それに対して、「時間がないから本を読めない」のではなくて「本を読まないから時間がない」んだと著者はいいます。たしかに一理あるなあ。

いろんなところで言われていることですが、時間は自ら作るものです。「ほっといたらいつか暇ができる」なんてことは絶対にないです。

それにそんな幻想を抱いている人は、暇ができてもたぶん本は読まないでしょう。

まず読書をする準備ができていません。急に時間ができたところで手元に本がなかったらそもそも読めないです。

普段やっていないことに取りかかるには、それなりにエネルギーがいります。そういうのははっきりいってかなりめんどくさいです。人間誰でもめんどくさいことは時間ができてもやりません。

本書では時間を見つけてなるべく無理なく読書を習慣化するコツや、自分にあった本を見つけるコツをあれこれと伝授してくれます。

僕も実践していることばかり。できるところから少しずつやってみたらいいんじゃないかと思います。きっと読書の習慣が身につくはずです。

斜め読みのすすめ

著者は「本を読む前にまず目的を明確化しろ」と言っています。

「目的」とゆうほどではないですが、「レバレッジ・リーディングってたぶんこんな感じだろうなあ」というのを読む前に想像して、実践しながら読んでみました。だいたい合ってたっぽいです。

細かいやり方は本書に詳しく書かれていますが、一言で言ってしまえば「斜め読み」です。著者はそのさらに上をいく「横読み」を実践しているそうです。

僕は最初っから最後までじっくり読みたいタイプなので、普段は「斜め読み」はしません。でも今回試してみた感じだと「特定のジャンルに限っていえば、斜め読みも悪くない」という印象です。何事もやってみるもんだなあ。

たしかにこの読み方なら、1日1冊も不可能じゃないかも。新たな発見でしたし、僕にとっては本書を読んで得た最大の収穫でした。

本書で実践

僕もけっこううまくできたように、本書自体が「レバレッジ・リーディング」の良い実践書になっています。

大事な箇所は10%にも満たないんじゃないでしょうか。あとは引用だったり、おんなじことを繰り返し言っているだけです。

繰り返しの箇所は飛ばし読みでいいですし、多読するんだから引用も同じこと。いい文章はいたるところで引用されるのでまた出会えます。どうしても気になるなら原書を読めばいいです。

僕は本を読むのは遅いほうですが (1ページ/分くらい) 、それでも本書は2時間かからずに読み終えることができました。斜め読みスゲ。

そして本書でも述べられているように、ビジネス書といわれる書籍は内容の薄っぺらいものが大半を占めています。9割くらいはそうなんじゃないかな。なので斜め読みで十分です。

それに、しっかり読んだところでどうせ忘れます。それよりは集中して一気に読んでしまったほうがタメになります。

忘れないためには、本書で推奨されているようにメモを残しておけばいいです。

僕は本を汚すのは嫌で書き込んだり折ったりはできないんですが、その代わり引っかかったところにはバシバシ付箋をつけるようにしています。

「レバレッジ・メモ」みたいなものは常々つけねばと思っていますが、なかなか実践できていないのが現状です。

でも本書が書かれたころよりはいろいろとツールがあるので、多少は楽に作れるんじゃないかな。ブログ記事としてまとめて公開してしまう、とゆうのもひとつの手です。なので僕は今このエントリを書いている、ともいえます。

再読も悪くない

著者は「一回しか読まないつもりで読め」と言っていますが、僕はそれだとあまりうまくいきません。

僕も以前は「同じ本を何度も読むなんて時間の無駄だ」と思っていましたが、最近はちょっと考え方が変わってきました。

例えば僕の場合、物理学や数学などの専門書を読んでるときに多いのですが、わからないところでいちいちつまっていると何をやってたんだかわからなくなってしまって、読むこと自体が嫌になってしまう、なんてことがよくあります。

「疲れてるし、読んでも頭に入ってこなそうだから今日はいいかな」という感じで先延ばしにしてしまうと、けっきょく最後まで読まずに放置してしまいます。ちゃんと理解しようとするあまり、かえって読むのが億劫になってしまうのです。

それよりは「わかんないけどまあいいや」くらいの気持ちで読み進めたほうがいいこともあります。先に進むとわかることもありますし、しばらくしてから読み直すと理解できることだってあります。

理解の仕方は人それぞれなので、1冊の本をカンペキに理解しようするよりは、本書が推奨する「多読」を実践して、あらゆる角度からの意見に触れたほうがかえって早く、そしてより深く理解することができるのです。

それに内容を忘れてしまったら、また読み直せば良いんじゃないかと僕は思います。とゆうか、何度でも読み返したくなるような「自分にとっての良書」を見つけることが重要です。そういう感覚を養うために多読を実践する、ともいえます。

著者も年間400冊読むうちの1割くらいは何度も読み返す良書だといっています。読書という行為は、自分にとってのそういう本を探す旅なんだと思います。

さいごに

僕自身はけっこうな乱読派だと思うので、多読を推奨する本書には共感出来る部分も多かったです。

でも読書から何かを得ようという意識は薄いかもしれません。読書自体はとても好きな行為ですが、実利ばかりを求めるとつまらなくなってしまいます。そしてつまらないことはあまりやりたくありません。

というか、読書は無駄も多いしあまり意味のないことだと思っているから好きなのかもしれません。でもホントに大切なことはそういう無駄で無益な中にあるんじゃないかな、とも思っています。

効率ばかり求めずに、まずは気楽に始めてみたらいいんじゃないかな。

何を読めばいいかわからない、と思ってる人はとりあえず本書を読んでみるといいでしょう。ちょっと古いですが、著者オススメのビジネス書リストもついています。これには「さらに学びたい人のために」的な意味合いもあります。

ビジネス書じゃなくて小説を読んでみたいという人もいるでしょう。僕のオススメは「好きな映画やテレビドラマの原作本」です。映像を知ってる話はイメージしやすいですし、本で読むとまた違った味わいを楽しめるので面白いと思います。

あらすじを知ってる話はちょっと、という人は、同じ原作者の他の代表作なんかを選ぶといいです。世界観が似ていて、自分の好みと合う可能性が高いです。

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