モンスターズ・ユニバーシティ (2013)【映画042】

      2014/10/31

モンスターよ、大志を抱け。

モンスターズユニバーシティ

『モンスターズ・ユニバーシティ (Monsters University)』鑑賞。2013年ピクサー。ダン・スキャンロン監督。110分。

作品情報

あらすじ

人間の子どもたちを怖がらせ、その悲鳴をエネルギー源として用いるモンスターの世界。そこに暮らすモンスター青年マイクは、明朗活発でポジティブな思考の持ち主だったが、仲間よりも体が小さくてルックスもかわいいことに劣等感を抱いていた。これでは子どもたちを絶叫させる“恐がらせ屋”にはなれないと、世界中のモンスターが憧れを抱く名門大学「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学。期待に胸を膨らませる彼だが、そこにはサリーを筆頭に大きくて姿が恐ろしい“恐がらせ屋”のエリート候補生があふれていた。

via: シネマトゥデイ

前作『モンスターズ・インク』は技術的にもストーリー的にもよくできた (アニメ) 映画だなあとゆう感想でしたが、今作はより「良い映画」になっています。もうフツーに映画として素晴らしいです。

前作を観ておくとわかる小ネタは随所に出てきますが、前日譚ですし、基本的には本作だけでも十分楽しめるように作られています。

キャスト

前作は吹替版で観ましたが、本作は字幕版を選びました。日本語キャストも悪くないのですが、どうしても「本人」のイメージがよぎってしまうんですよね。それでちょっとだけ気が散ってしまいます。それにやっぱり何事もオリジナルで楽しみたい、て気持ちもあります。

とゆうわけでマイク役はビリー・クリスタル。やっぱりじゃべくり倒す感じはアメリカのコメディアンのほうがハマりますね。

サリー役はジョン・グッドマン。大好きな役者さんです。彼が参加してるから字幕版を選択したといってもいいくらいです。実写だとあんまり意識したことなかったですけど、けっこう良い声してます。

ついでにゆうとランドール役のスティーブ・ブシェミも好きな俳優さんです。最近あんまり観ないなあ。

本作で初めて登場するキャラでは学長役のヘレン・ミレンがダントツの存在感でした。ずっと誰だろうなーと思いながら観てたんですが、エンドクレジットで見つけてちょー納得でした。

やっぱり吹替だとちょっと動作と合わなかったり、そもそもコミュニケーションの文化も違うので、観てて「なんか違うなあ」とゆうズレを感じます。字幕版だとそういうのは当然解消されてるわけですから、物語に集中できて良いです。

予告編

日本語版ですが、予告編はこちら (2分20秒ほどの動画です)。

コタノト的見どころ

グラフィック!

前作から10年くらい経っていますが、映像技術の進歩が凄まじいです。

前作はTVで観たのに対して、本作は映画館、それも3Dで観たから余計にそう思うのかもしれませんが、細かい質感とか変わってないようでやっぱり格段にキレイになってる感じがします。

とくに建物やバスなどの「静止物」がより本物っぽいです。同時上映の『ブルー・アンブレラ (Blue Umbrella)』なんて、実写なのかなんなのかわかんないくらいでした。

3Dで期待されるような動きはそれほど多くはないですが、下手に拘ってないところは逆に好感が持てます。あくまでも映像をキレイにするためだけに使ってる感じ。無理に3Dを意識してなくて良いです。

大学の風景

前作は「会社 (インク)」とゆう枠組みをとってもうまく利用していましたが、今作の舞台は「大学 (ユニバーシティ)」です。

アメリカ (とゆうか欧米全般?) の大学の風習って、日本人にはちょっと理解しにくい部分もあるのでその辺詳しいともっと面白いんだろーなあとゆう感じがしました。「クラブ」のこととか、入会の儀式とかその辺りです。

僕はアメリカの大学に1ヶ月間だけ通ったことがあるので、なんとなくの空気は感じることができました。建物とか大学の敷地内の雰囲気とかその程度ですが。

「クラブ」とかの辺りは『ソーシャル・ネットワーク』とか観るとちょっと参考になるかなーと思います。あれも大学内の派閥争いみたいなのが元にありあますからね。

ちなみにマイクとサリーが「ウーズマ・カッパ」に入会する儀式のところは最高におかしかったです。一番笑ったかもしれない。お母さんが最高です。

怖がらせの方法論

「大学」が舞台ってことで、「怖がらせ学」について深く紹介してくれるのかなあなんて想像してたんですが、それほどでもなかったです。

映画でも「サスペンス」や「ホラー」で実際に使われてるテクニックってあるはずで、そーゆう方法論てかなり確立されてると思うんですよね。その手の話を聞くのはすっごい好きなので、そうゆう手法に対するオマージュ的な含みを持たせてくれてたりするのかなあ、なんて期待もあったんですが、さすがにそれほど細かい話は出てこなかったです。

でもクライマックスのシーンではちょっとだけ垣間みることができたかな。ヒッチコックもどこかで言ってましたけど、見えないほうが怖いんですよね。人間の想像力が恐怖を増幅しますから。

悲鳴ボンベ

細かいところでは「悲鳴ボンベ」とゆう小道具の使い方がうまいなあと思いました。

序盤でマイクとサリーが学長の思い出の品である「悲鳴ボンベ」を壊してしまう、とゆうシーンがあります。

ストーリー的にも重要な意味を持つシーンですが、僕がうまいなあと思ったのは「ボンベの壊れかた」。悲鳴ボンベが壊れるとどうなるのか、とゆうかそもそも壊れる物である、とゆうことを、実にさりげなく観客に提示しています。これが後半、とても大きな意味を持ってくるわけで……。

ピクサーはこの手の小道具の使い方が本当にうまいです。

悲しみの配分

あいかわらずの小ネタも満載で、随所に笑わせてくれます。つかトップの画像でマイクが見切れちゃうのも映画さながら「わざと」なのか、てことに今気づきました。あんまかわいそうなので、わざわざ単体アップも撮ったんですが笑。

でもそんな笑いの中に「悲しさ」も含まれてて、その配分が絶妙です。

以前松本人志さんがどこかで「3割くらいの悲しさを含んでるのが最高の笑い」みたいなことを言っていたと記憶してるんですが、この作品にはモンスターが抱える本質的な「暗さ」みたいなものを垣間みることができて、まっちゃんがゆう「悲しさ」てこんな感じかなあと思いました。

写真にうまく写らないマイクかわいそう、とかまさにそうですよね。

マイクは陽気さの裏にコンプレックスとゆう「暗さ」を抱えていますし、サリーが自信満々に強がっているのは「恐怖」の裏返しです。

彼らの内面的な「悲しさ」が映画に深みを与えてるなーと思います。

モンスターズユニバーシティ マイクワゾウスキ

さいごに

見どころだらけで感想も長くなってしまいました。やっぱりピクサーはすげーなあ。

子供から大人まで楽しめるようにホントにうまいことできています。夏休みにピッタリの良い映画です。

エンドロールで出てくる「Scare Card (怖がらせカード?) 」は実際にもあるのかなあ。発売すれば確実に売れるだろうなあと思ったり。

さすがにもう続編はないですかね?もう一度くらい彼らに会いたい、とゆう気がしないでもないですが……。

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