KT (2002)【映画048】

      2014/10/31

そのイニシャルから彼はこう呼ばれた……。

KT

『KT』鑑賞。2002年日韓合作。阪本順治監督。138分。

作品情報

あらすじ

韓国大統領・朴正煕の独裁政権下、政敵・金大中 (チェ・イルファ) は反朴民主化運動に奔走していた。そんな時、自衛隊情報機関所属の富田 (佐藤浩市) はKCIA (韓国中央情報部) から金大中の捜索協力を依頼される。次第に彼はその計画に深く関っていく。

via: シネマトゥデイ

キャスト

実力派の俳優が揃いました。佐藤浩市さん、筒井道隆さん、香川照之さん、柄本明さん、そして原田芳雄さん。みんな曲者ばっかり、大好きです。そいえば筒井道隆さんは久しぶりに観たなあ。

みなさんすごい存在感ですが、やっぱり原田芳雄さんが凄まじいです。主役かと思うくらい。「矛盾してんのは9条だけじゃない」「負けていい戦争だってある」などなど、セリフも良いですねー。原田さんがいうと何かすごい説得力があります。

韓国の役者さんは全然知らない人たちばっかりですが、作戦の首謀者役の俳優さんはなかなかいい味出してます。ただ、片言の日本語がホントに片言すぎて、何言ってんのか全然わかんないシーンが多々ありました。いちいち巻き戻して観たんですがそれでもイマイチよくわからないてゆう笑。まあ雰囲気でだいたいわかるんでなんとかなるんですが。

女っ気の無さも良いですね。佐藤浩市さん周りでちょっとだけ女性が出てきますけど、それほど重要じゃないとゆうか。なんだかオマケみたいな感じです。めちゃめちゃ男臭い映画。

音楽担当は布袋寅泰さん。ジワジワと緊張感が高まる感じのBGMが素晴らしかったです。耳にも残ります。

コタノト的見どころ

金大中事件

「金大中事件」という実際に起きた事件を題材とした映画です。どこまで本当なのかわかりませんが、こんな恐ろしい事件が日本でホントにあったなんてホント恐ろしい。スパイ映画さながらです。てまあ本作自体は映画なんですけどね。事実は小説より奇なり。

話には聞いたことありましたけどあんまり知らないんですよね、この頃の歴史って。つか「歴史」というには時代がまだ近すぎる感じがします。だからまだまとめきれてないとゆうか、総括する作業はまだもうちょっと先なのかなって気がします。

日本のことならまだ何となく大まかな流れはわかります。アメリカについてもそこそこ知ってます。でも韓国となると全然知らないです。

このころの韓国 (中国もだけど) について僕はあまりに無知だなあ、てのをこの映画観てて思いました。

朴正煕とか金大中とか、それぞれ名前は知ってますけど、流れが全然わからないです。うーん、さすがにお隣さんだし、この辺りの流れはある程度知っといたほうがいいなあという気がします。

そういう歴史に興味をもつきっかけになる映画、といえなくもないです。てかなり暗部な感じではありますが。

昔の映画?

もうちょっとエンターテインメント性の高い映画をイメージしてたんですが、かなりリアルでシリアスな雰囲気で、想像とはちょっと違う感じでした。

つかこれホントに2000年代の映画?と思ってしまうほど、全体的に古めかしい雰囲気の映画です。もちろん良い意味で。

映り込む風景やセットがリアルに「昔っぽい」んですよねー。ホテルの椅子とかカーペットの感じとか、まさに「昔のホテル」って感じ。すごいです。

映画そのものの質感まで70〜80年代の雰囲気。なのに出てくるのは当たり前ですけどみんな最近の役者さんたちなので、すっごい変な感覚を味わえます。

一昔前の映画って、『フレンチ・コネクション』に代表されるように、あんまり説明してくれないからホントにわかりにくいんですよねー。

何しゃべってるかわからない、てのは上にも書きましたけど、そーゆうわかりにくい感じも一昔前の映画っぽいです。説明的でないところも余計にカッコイイです。

さいごに

史実なので展開や結末はある程度わかっているんですが、それでもなかなかハラハラしました。落ち着いたタッチで静かに進む感じが余計に怖いです。

素晴らしい (しかも大好きな) 俳優さんたちがしっかりとしたキャラクターを演じているので、その演技を観ているだけでも十分楽しめました。

日韓を舞台にした大人なサスペンス、といったところでしょうか。

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