ウォール街 (1987)【映画050】

      2014/10/31

欲は善だ!

ウォール街

『ウォール街 (Wall Street)』鑑賞。1987年アメリカ。オリバー・ストーン監督。124分。

なんで観ようと思ったの?

オリバー・ストーン監督の作品は大好きです。以前にひと通りは観たんですが、『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』ってドキュメンタリーを最近観て、やっぱり僕好みのセンスで「映画もまた観たいなあ」と思うようになりました。つい最近も来日してましたしね。

それと、最近株とか金融方面の話題にも興味が出てきた、てのも理由のひとつです。

とゆうわけで『ウォール街』です。この映画も以前観た記憶はありますが、文字通り「観た」ってことしか憶えてなくて、あらすじは実際に観はじめてからも最後まで全然思い出さなかったです。なのですっごい新鮮な気持ちで楽しめました。

以前観たのはいつだったかわかりませんが、その頃は株とか1ミリも興味なかったってのも印象が薄かった理由かもしれません。

どんなお話なの?

あらすじはこんな感じ。

一攫千金を夢見る若き証券マン、バド (チャーリー・シーン)は、業界のフィクサー的存在である大富豪ゲッコー(マイケル・ダグラス)に取り入ろうと必死だった。父(マーティン・シーン)の勤める航空会社の情報を流したことによって、その夢はかなえられ、バド自身も大金を手にするが……。

via: allcinema

誰が出てるの?

物語の主人公はチャーリー・シーン演じるバドですが、ゲッコー役のマイケル・ダグラスが強烈すぎて主役を食ってしまっています。実際、マイケル・ダグラスは本作でアカデミー主演男優賞を受賞。まあ助演とゆうにはあまりもビッグだしなあ。ゲッコーのキャラについて詳しくは後述。

んでお話的にはこちらが主演、て感じのチャーリー・シーン。ヤンチャで調子に乗ったときはイケイケで、でも転落するときは脆い、そんな若者の力強さと弱さを併せ持つ役はとってもハマります。ザ・青二才。

バドのお父さんはマーティン・シーン。チャーリー・シーンのリアルお父さん、リアル親子競演です。頑固親父って感じじゃないけれど、聡明でぶれない軸を持ってて、人間的には一番カッコよかったなあ。

こんな人にオススメ!

マネー・ゲームを扱った映画の元祖といえる本作。『ハゲタカ』などの金融サスペンスが好きな人はもちろんのこと、『インサイダー』『トラフィック』『不毛地帯』などの社会派ドラマが好きな人は間違いなく楽しめるんじゃないかと思います。

株をやってる人、興味のある人にもオススメです。昔の証券会社の仕組みを垣間見ることができて面白いです。株の売買シーンなんかはこの頃のほうが画になるなあ。今は全部コンピュータで静かに行われますからね。

それと、ビジネス書をよく読む人、将来成功したいという上昇志向が強い人にも本作はオススメです。ゴードン・ゲッコー (マイケル・ダグラス) から人生の成功哲学を学びましょう。

こんなところにグッときた!

ゴードン・ゲッコーの強烈なインパクト

マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコー。彼の魅力とインパクトが全てといってもいい本作。

動き、しゃべり方、名言の数々、全てがカンペキで、実によく作り込まれています。

一番印象的なのはやっぱりマイケル・ダグラスの「声」です。あの独特の変な声がキャラにちょーピッタリ。是非ともオリジナルの字幕で観るべきです。

前観たときはたしか吹替だったような気がするんですよねー。それで印象が薄かったのかも。申し訳ないけど吹替だと魅力が半分以下になってしまうと思います。

映画が始まってもなかなか出てこないところとか、出てきても後ろ姿ばっかりで顔が映らなくてもったいつける感じとかも好きです。

「Greed is good (欲は善だ)」のスピーチ、孫子の兵法などなど、セリフに現れる人生哲学はいちいち刺さります。

キャラクター的には全く好きになれないんですが、インパクトはこれ以上ないくらいに強烈、最高です。

もう映画史に残る名悪役のひとりといっていいでしょう。『羊たちの沈黙』のレクター博士しかり、『ダークナイト』のジョーカーしかり、主役を食うほどの悪役 (つか結果的に主演になっちゃったりするんだけど) が出てくる映画ってだいたい名作なんですよね。

風景が美しい!

巨大な携帯電話 (?つか子機とゆうかトランシーバーとゆうか) 片手にゲッコーが散歩する浜辺のシーンは、ゲッコー自身が言うように日の出がホントに美しいです。

映画のクライマックス、雨のセントラルパークは緑の芝生がめっちゃ鮮やか。とても印象的で、内容はすっかり忘れてたのにこのシーンだけは「あー何か観たことあるわ!」て感じではっきりと覚えてました。

ナチュラリストな雰囲気はそれほど全面には出てこないですが、それでもやっぱり自然を美しく撮ってるのは、資本主義、拝金主義に対するアンチテーゼとか、何かしらの意味があるのかなあなんて思ってしまいます。

古くて新しいテーマ

何だかかれこれ30年近く前に作られたとは思えないくらい、「現在」でも通じるテーマが盛りだくさんです。

「1%と富裕層と99%の貧困層」みたいな話はいまだに言われています。何も変わってないってことなのか、一周して元に戻ったのか、はたまたこの映画にようやく時代が追いついてきたってことなのか。

とにかく映画として全く古びていないことに驚きます。

ファッションなんかもちょうど30年くらいで一周するって言いますけど、メガネなんかは確かに今でも流行りそうなものがけっこう出てくるので、メガネ好きとしてはニヤニヤできる感じでした。

あ、でも女性のバブリーな髪型は全然復活する兆しがないよなあ。あれまた流行るときがくるんだろうか。

さいごに

何気に一番グッときたのはラストシーンのお父さんのセリフだったりします。お金持ってなくても、心が豊かな老人てやっぱ渋くてかっけーなあと思うわけです。

強烈なキャラクターの悪役、印象的なシーン、時代を経ても古びない雰囲気。良い映画の条件がカンペキに揃っている素晴らしい作品。オリバー・ストーンてやっぱすげーなあ。

他の作品、戦争モノや政治モノもまた観たいなあと思った次第です。あ、でもその前に本作の続編かな。こちらは全然観たことないんですよね。ゲッコーのその後、ちょっと気になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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