清須会議 (三谷幸喜)【読書】

   

日本史上、初めて会議で歴史が動いた瞬間。誰が最後に笑うのか?

清須会議

三谷幸喜著『清須会議』読了。2012年幻冬舎 (2013年幻冬舎文庫) 刊。272ページ。

信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。 猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。情と利の間で揺れる、丹羽長秀、池田恒興ら武将たち。 愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。 キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?五日間の攻防を現代語訳で綴る、笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。

via: Amazon内容紹介

去年、単行本を発売日に買ってソッコーで読んだのだが、そろそろ映画が公開されるってことで再読。いやー知ってても笑える。おんなじところで爆笑できる。

前に読んだときは配役も発表されてなかったのであれだったが、今回は演じる役者さんをイメージしながら読んでみた。アテ書きならぬアテ読み。

うんうん、読めば読むほど、実はアテ書きなんじゃないかって思うほど、これしかないとゆう絶妙なキャスティング。浩市さんの勝三郎、はやく観たいなあ笑。

もちろん史実を元にした物語なので、だいたいの流れや結末はわかってるわけだけど、返ってそれが良い安心感になってて細かい笑いに集中できる。あー三谷さんが戦国武将を書くとこーなるのかあ、という妙な納得感みたいなものが得られるのも心地いい。

読みどころはやっぱり登場人物たちのキャラクターだろう。おなじみの戦国武将たちが見事にキャラクター化されていて、三谷ワールド全開だ。

すべての登場人物に、ちゃんと見せ場が用意されてるところが三谷作品の好きなところ。それに真に嫌なやつってもの出てこなくて、愚か者でもどこか憎めない。キャラクターに対する三谷さんの深い愛情を感じるからかな。

戦国時代の数ある名シーンの中でも清須会議にフォーカスしたってところも実に渋くて三谷さんらしい。前田玄以とか丹羽長秀とか堀秀政とか、かなり渋い武将が活躍するのも歴史好きとしては何だか嬉しい。

おなじみの笑いはそのままだが、小説という媒体ならではの構成になっているのが素晴らしい。三谷さんに限ってこれをそのまま映像化するなんて無粋なことはしないだろうから、映画も今からかなり楽しみ。どんな感じになるのかちょっと想像できない。ちなみに予告編はこんな感じ。

てわけで、小説は小説で独立して楽しめるんじゃないかなとゆう気がしている。気になっている人は予習がてら是非。映画を観た後に読む、てのももちろんありだろう。

僕は単行本で読んだが、今なら文庫版やkindle版も出ている。これから読もうと思っている人は是非そちらで。

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 -小説

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