プラトーン (1986)【映画060】

      2014/11/18

戦争で傷つくのは、いつも青春。

プラトーン

『プラトーン (Platoon)』鑑賞。1986年アメリカ。オリバー・ストーン監督。120分。

1967年、激戦のベトナムに若い志願兵クリス (チャーリー・シーン) がやってきた。少数民族や貧しい者たちからの徴兵に憤った彼は名門大学を中退してベトナム行きを志願したのだ。だが、いきなり最前線小隊『プラトーン』に配属された彼を待ちうけていたのは、想像を遥かに超えた過酷な戦争の現実だった。戦争の名のもとでの殺人、疑惑と憎悪、そして人間性の喪失との戦い……。死の恐怖が渦巻く最前線の中、彼はやがてベトナム人への虐殺・略奪・強姦など、戦争の狂気とその現実を体験していく ──。

via: Amazon内容紹介

10年以上前に観たときは何だかよくわからなかったんだけど、改めて観直してみたらあんますごい映画で驚いた。初見のときはすごすぎてついてけなかったのかもしれない。

戦争の不快さ

何といっても戦場の最前線に叩き込まれたかのような臨場感が凄まじい。

ベトナムのジャングルで、いつどこから敵がやって来るかわからない不安や恐怖を抱えながら、虫にたかられ、どろどろになって戦う。そーゆう戦争の不快さみたいなのが、これでもかってくらい生々しく描かれている。

何とゆうか、すっごいシンプルな部分で「戦争って嫌だなあ」と思ってしまう。こんなとこ行くの僕には無理だなあとか、単純に痛そうとか。

戦争の悲惨さを描いた創作物ってものすごいたくさんあるけど、こんなにダイレクトに「戦争嫌だ!」て思う作品はあんまり多くないんじゃないかな。普通はもっとドラマな部分にフォーカスしてるとゆうか、ストーリーを通して訴えてるとゆうか。

その点本作にはストーリー性はあんまりなくて、とにかく何だかわからないけど戦ってる。小隊 (プラトーン)、てタイトルがまさにピッタリで、その活動を徹底的に追いかけたドキュメンタリーに近い感じ。

でも戦闘シーンだったり、小隊内での人間模様だったりにはしっかりとしたドラマがあって、ちゃんとエンターテイメントになってるのがすごいところ。

戦争のわからなさ

よくわからないけど戦ってる、てのは、当時のベトナム戦争の状況そのもののようにも感じる。ベトナム戦争って、未だにアメリカ人ですら何だったのかよくわかってないんじゃないかな。

総括できなかったから、何とか理解しようとしてたくさん映画が作られたし、今でも似たようなことをイラクとかアフガンとかいろんなところでやってる。

目的も落とし所もだんだんとわからなくなってきて、ずるずる続けた結果、気づいたときにはどーしようもないくらい破滅的な感じになっちゃった。これって何もベトナム戦争に限った話じゃなくて、うまくいかなかった戦争はだいたいこんな感じ。本作はそーゆう戦争に共通する「よくわからない感」も、すっごい巧いこと表現されている。

さいごに

ベトナム戦争て何?みたいなののちょー最低限の知識がないと、観てもピンとこないかもしれない。僕自身初見でイマイチよくわからなかったのは、その辺りが関係してるのかも。

でもその辺抜きにしても戦闘シーンは迫力満点だし、主人公の心境の変化だったりだけでもかなり楽しめる作品。トム・ベレンジャーは相変わらず怖いし、ウィレム・デフォーはめちゃくちゃカッコいい。

観終わった後は疲れてげっそりしてしまうので、体調いいときじゃないとなかなかしんどい。けど登場人物も多いし、観るたびに注目するポイントが変わるような気もするし、いろんな見方ができる名作。何年か経ったらまた観たい。

おわり。こーた ( @cota1Q82 ) でした。

プラトーンの作品情報

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