ブラックホーク・ダウン (2001)【映画061】

      2014/11/18

あなたは この戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時が来た。

ブラックホークダウン

『ブラックホーク・ダウン (Black Hawk Down)』鑑賞。2001年アメリカ。リドリー・スコット監督。145分。

東アフリカのソマリアでの部族間闘争に、アメリカ軍特殊部隊が現地の独裁者を捕らえる任務で派遣されて来た。しかし、2機のブラック・ホーク・ヘリが撃墜されることにより、全てが最悪の状況に変化していった……。

via: シネマトゥデイ

劇場公開時、映画館へ観にいった映画。あまりの迫力にどっと疲れたのを憶えている。TVでやっていたのでおよそ10年ぶりの再鑑賞。

近代的な戦争の、アクション部分のみをとことん追求したようなお話で、市街戦のまっただ中に叩き込まれたような錯覚に陥るほど、ひたすら戦闘シーンの連続。お話、というほどのストーリーはなくて、ただただ闘う、そんな映画だ。

激しいアクションからくるドキドキ感はもちろん凄まじいのだが、映像がキレイだからか、リドリー・スコット特有の生臭さみたいなものはあまり感じない。

政治や思想的な話題も皆無で、メッセージめいたものもほとんど感じないのだが、視点があまりにもアメリカ寄りな点はちょっと不快に映る。

ソマリアの民兵の描かれかたはまるでエイリアンか何かみたいで、人間性のかけらもない。虫けらのごとくばたばたと殺されていくシーンばっかりで、痛みや惨さがちょっと麻痺してしまうほど。何だかゲームみたいな感じで逆に恐ろしい。大量の命を比較的容易に奪えてしまう悲惨さ、みたいなところは近代戦争の本質と言えなくもないが。

逆にアメリカ兵の負傷や死は、ひとりひとりけっこう丁寧に描かれてるんだけど、ソマリア側の扱いとの格差がありすぎて、全く感情移入できない。痛そう、てのはすっごい伝わってくるんだけど。

そもそも失敗した作戦の尻拭い的な戦闘なのに、ちょっとした美談みたいになってしまってるのも怖いところ。何だか「そうじゃない感」が凄まじいんだよね。これって戦争の悲惨さとかそーゆうのを伝える批判的精神の映画なんだろうか。

作り手の意図はよくわからないが、僕にはむしろ戦争を賛美しているように映った。アメリカ的マッチョ、力強さを讃えているとゆうか。

まず単純に、戦う兵士の姿や登場する武器・兵器がとてもカッコいい。カッコよく”なっちゃってる”と言うべきなのかもしれないけど。

それにある兵士は、正義のためではなく「仲間」のために戦う、みたいなことを言ってるんだけど、じゃあその仲間って誰なの?て疑問を突き詰めていくと、結局のところ戦う理由はおんなじところに行き着くんじゃないかって気がする。

兵士からしたら一緒に戦う仲間ってのは、単純に隣にいるおんなじ部隊の兵士なのかもしれないけど、もっと大きな視点で見ると、アメリカ帝国が掲げる正義を共有してくれる仲間、と捉えることもできるわけだし。一兵卒か国家かとゆう視点の違いはあるものの、根っこはおんなじとゆうか。

でもまあ難しいことは抜きにして、やっぱりアクション性のみに注目して観るべき映画なのかも。後にも先にも本作を越える戦闘シーンてちょっとないんじゃないかと思う。

戦争アクションとしては間違いなく最高峰。ハラハラドキドキの臨場感を楽しみたいときにオススメ。

おわり。こーた ( @cota1Q82 ) でした。

ブラックホーク・ダウンの作品情報

iTunesはこちら → ブラックホーク・ダウン (字幕版)

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