ミレニアム2 火と戯れる女 (スティーグ・ラーソン)【読書】

      2014/11/07

激動の第二部!

ミレニアム2 火と戯れる女 スティーグラーソン

スティーグ・ラーソン著『ミレニアム2 火と戯れる女』読了。ヘレンハルメ美穂・山田美明訳。2011年ハヤカワ・ミステリ文庫 (2009年早川書房) 刊。上515、下508ページ。

女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された!

via: 裏表紙 (上巻)

スウェーデン発の世界的ベストセラーミステリ三部作の2作目。デヴィッド・フィンチャー監督で映画化もされた『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』の続編にあたる。スウェーデンで製作された映画もあるみたいだけど (リスベット役は『プロメテウス』のノオミ・ラパス。ちょっとイメージと違うなあ) 、僕は観ていない。

『ドラゴン・タトゥー〜』は (ハリウッド版の) 映画を観てから小説を読んだので、半分くらい答え合わせっぽい感覚だったけど、今回は全く知らないお話ってのもあって、100%ストーリーに集中して読むことができた。

前作ではどちらかというとミカエルがより主人公的だったが、今作を読むと、この三部作ホントの主人公はこのリスベットなんだ、てのがはっきりとわかる。

リスベットは前作から既にだいぶカッコいいのだが、今回はそれに輪をかけてカッコいい。それに前作では謎だった部分も徐々に明らかにされていくし、上下合わせて1000ページを越える長さも全く気にならないほど、一気に読むことができる。

女性目線なのは前作から共通したこのシリーズの大きなテーマだが、本作ではリスベット以外の女性キャラもみなことごとくカッコイイ。

ミカエルの恋人でミレニアム編集長のエリカ、リスベットの恋人ミリアム・ウー、女性刑事のソーニャ・ムーディグなどなど。それぞれのキャラクターに見せ場があるし、サイドストーリーもなかなか読み応えがある。

前半はすんげー長閑で、悠々自適に暮らすリスベットを眺めながら、読んでるこっちまで幸福感に包まれてしまう。何だかやっぱりそれなりに豊かな暮らしを手に入れてホントによかったね、なんて思ってしまったり。

『ドラゴン・タトゥー〜』は最初っから”事件” (それもちょー昔の) があって、それを調べてく、て構図だったけど、今作はとりあえず最初は何にも起きてなくて、でも何か起きそうな気配はあって、全く予想してなかったカタチでいきなり”事件”が起きて……、とゆう、前作の続きとは思えないような驚きの連続で進んでいく。

前半と後半で小説全体の雰囲気がガラッと変わる感じなのがただただスゴイ。長閑な前半と、ハラハラドキドキの後半。先が気になりまくる展開で、どんどん加速していく。

各部のタイトルやエピグラフが数学と関係してるのもカッコよくて、リスベットが読んでいる『数学のさまざまな側面』という本や、その中で登場する「フェルマーの最終定理」も小道具として出てきたり、数学ファンとしては嬉しい限りでとてもワクワクする。

『数学の様々な側面』は僕もぜひ読んでみたいなあと思って調べてみたのだが、どうやら架空の本らしい。いかにもありそうな感じで、細かいところまでよく作り込まれてるなあ。

前作は謎解き重視な内容だったが、今回はよりアクション色が増してるように感じた。スピード感が素晴らしい。

これは是非とも映像で観たいなあ。それも最高だった前作のスタッフ&キャストで引き続き作ってほしいところだけど……。

パオロ・ロベルト (実在のボクサー、スウェーデン版の映画では本人役で出演) とか”金髪の巨人”とか、ハリウッド版ではどんな配役になるのかあ。つか製作してんのかなあ。

さいごに

『1』と『2』は独立して楽しむことができたが、『3』はガッツリ『2』の続きっぽい、とゆうかすんごい中途半端なところで終わってしまう。

『1』と『2』の間は1年くらい空けてしまって、それでも全く問題なく物語に入っていけたのだけれど、『2』と『3』は続けて一気に読まないとわけがわからなくなりそうだなあ。どう決着するのかめちゃめちゃ気になる。『3』もちょー楽しみだー。

おわり。こーた ( @cota1Q82 ) でした。

kindleには上下合本版てのもあるみたい。

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 -小説

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