スティング (1973)【映画070】

      2014/10/31

いっちょ カモろうぜ!

スティング

『スティング (The Sting)』鑑賞。1973年アメリカ。ジョージ・ロイ・ヒル監督。129分。

1936年。シカゴの下町で、詐欺師の3人組が通り掛かりの男をヒッカケて金をだまし取る。しかし彼らが手にしたその金は、いつもとは段違いの思わぬ金額だった。悪い予感は的中。その金は、ニューヨークの大物ロネガン (ロバート・ショウ) の手下が、賭博の上がりをシカゴへ届ける為の金だったのだ。怒った組織は、仲間の一人であるルーサーを殺害。彼の復讐を誓ったフッカー (ロバート・レッドフォード) は、助けを求めて、賭博師ゴンドルフ (ポール・ニューマン) を訪ねた。最初は嫌がっていたものの、ロネガンの名を聞いて目を光らせるゴンドルフ。2人は、ロネガン相手に一世一代の大バクチを企てるが……。

via: allcinema

衣装や雰囲気がとことんお洒落で、音楽は暖かくて、役者のたたずまいがとてもカッコよくて、プロットは素晴らしくて、けどとってもわかりやすいお話で、観終わった瞬間これほどまでに爽快な気分になれる映画を、僕は他に知らない。

よくできてるなあ、とか、だまされたー、とゆう面白さを与えてくれる作品は他にもたくさんあるけれど、本作がおそらくその元祖だと思うし、嫌な気持ちになる瞬間が全くないって意味でも大好きな映画。

黄金コンビ

主演はポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。アメリカンニューシネマの黄金コンビ、この2人に勝る組み合わせって、ちょっと思いつかないよなあ。史上最高にカッコいい。

若い頃のレッドフォードはブラット・ピットそっくり。とゆうか僕はブラピのほうを先に知った世代だからあれだけど、顔立ちだけじゃなくて仕草とかしゃべり方なんかは、ブラピが相当マネしてんだろうなあ、てのがこの作品を観るとよくわかる。

ポール・ニューマンのかっこよさは何なんだろう。ツヤツヤの肌と青い眼がちょーセクシーで、知的でつねに余裕があって、偉ぶったところが全くなく、周りを立てることも忘れない。大スターなのに大スター然としていない。

今だったらジョージ・クルーニーが近いかなあ。つかレットフォード → ブラピといい、どことなく『オーシャンズ・シリーズ』が近い雰囲気なんだよなあ。

ニューマンのすごさ

何だかポール・ニューマンみたいなカッコよさってホントに憧れるんだけど、現実世界だとちょっとわかりにくいかもなあとも思う。

用意周到すぎるとゆうか、あまりにそつなくこなしちゃうから、実際にいたとしてもなかなかそのスゴさに気づかないんじゃないかな。とゆうか、スゴイってのが周囲にバレちゃってるうちはまだまだ。

野球のファインプレーでも、たとえばダイビングキャッチは派手でわかりやすいカッコよさがあるけれど、ホントの名手はあんまりそういうことはしないもの。打者の特性と配球から事前に打球方向を予測して、あらかじめ守備位置を変えてるから、打球が飛んできたときには何ごともなかったかのように落ち着いて捕球できちゃうのが真の名手。

野球に限らずホントのファインプレーはわかりにくい。そのすごさをいちいち説明しないのが男の美学。そーゆうカッコよさにめちゃくちゃ憧れるんだよなあ。

ロバート・ショウ

悪役のロバート・ショウも、主演の2人に負けず劣らず素晴らしい。

何だか悪いヤツのお手本みたいなキャラ設定。金額の大小にかかわらず容赦しない細かさで、疑り深くて、決して自分の手は汚さない。負けず嫌いで実は小心者。人間の邪悪な部分だけでできているようなキャラクタ。

跛行 (片脚を引きずりながら歩く) なのは監督の偶然の思いつきらしくて、特に意味のない設定なんだけど、何ともいえないくらいにピタリとハマっている。ナイス偶然。

大どんでん返し

主人公たちは詐欺師で、彼らが相手 (ロバート・ショウね) をいかに騙すのか、そのあの手この手を追いかける物語なわけなんだけど、いつの間にか観客たちまで騙されているのがこの映画のホントにすごすぎるところ。

しかも観客たちは、騙されてるかもしれない、なんてことには全く気づかないように巧妙に組み立てられている。てここに書いちゃうと元も子もないんだけど……。

そのクライマックスの「どんでん返し」はこれ以上ない痛快さで、結末を知っててもニヤリとできるほど秀逸。

おんなじ監督と主演2人の『明日に向かって撃て!』とゆう作品があって、本作の数年前に作られているんだけど、その映画の結末すら本作の伏線として使っているような節がある。リアルタイムで続けて観た人たちはゼッタイ思い出したんじゃないかなあ。だからどんでん返しによる衝撃は今の比じゃないのではないかと思うのだが……。

最近のこの手の映画では、「あなたはゼッタイ騙される!」みたいなちょっと挑発的な宣伝文句が出るけれど、本作の公開当時はどうだったんだろう?このおしゃれな雰囲気で、そんなダサいことはまさかやってないだろうなあ。

さいごに

テーマ曲 (ジ・エンターテイナー) も最高におしゃれで、以前にこの映画を観たときは、その後しばらく携帯の着信音にしていたくらい。今やすっかり日本代表のチャントとしてのほうが有名かもだけど、あまりに曲調が違うからおんなじ曲だとは気づかないかもしれない。つか僕は実際気づかなかった。

このテーマ曲に載せたオープニングタイトルといい、幕間に出てくるサブタイトルの紙芝居といい、全てがとにかくおしゃれおしゃれ。あったかい気分になれて、なぜだか勇気ももらえる大好きな映画。ちょーおすすめ。

おわり。こーた ( @cota1Q82 ) でした。

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