ブリット (1968)【映画072】

      2014/10/31

語り継がれるカーチェイス。刑事アクションの傑作。

ブリット

『ブリット (Bullitt)』鑑賞。1968年アメリカ。ピーター・イェーツ監督。113分。

証言台に立つためにサンフランシスコへやってくるギャング、ジョニーの護衛を頼まれたブリット (スティーブ・マックイーン)。しかし、ジョニーが何者かに殺されてしまう。そんな中ブリットは、護衛の依頼主の不審な行動に目を付け、執拗な捜査を開始する。

via: Amazon内容紹介

本作『ブリット』は、今では当たり前、どころかアクション映画では欠かせない存在となった「カーチェイス」とゆうシーンが初めてスクリーンに登場した映画として名高い。

初めてのカーチェイスってどんなだったんだろう、とゆう興味から、ストーリーやら他の情報はほとんど知らずに鑑賞。

シンプルなタイトル

まずタイトルの「ブリット」とは主人公の刑事の名前。まあこの主人公を演じたスティーブ・マックイーンの魅力をひたすら撮っているような映画なので、こんなタイトルになったのかもしれない。

昔も今も、欧米では映画のタイトルってあんまりこだわってないように感じる。シンプルなほうが好まれるってことなんだろうか。邦題はけっこう凝るんだけどね。シンプルすぎて日本じゃよくわかんないだろうから、ってことで凝った邦題つける文化みたいなものが生まれたってことなのかな。

もっとも最近の邦題は「余計なことすんな」と思うようなヒドい邦題が多いように感じるけど、昔の邦題は軒並みセンスがいい。

この映画に関しては下手に凝った邦題をつけなくてよかったなあと思う。何だか語感がかっこいいからそのままでいいや、て感じだったのかなあ。

刑事アクションの元祖

カーチェイス以外にも見どころはたくさんある。事件はけっこう複雑だし、どこへ向かっているのかわからないから目が離せない。刑事ドラマとして十分楽しめるストーリー展開。ぐいぐい惹き込まれる。

何だか味方だと思ってたやつが実はそうじゃなかったり、誰がどっち側なのかよくわからないあたりが面白い。

主人公のブリットさえ何だか怪しく見えるとゆうか、スティーブ・マックイーンて人にはそーゆう狂気みたいなものが感じられる。何をやらかすかわからない妖しさ、とゆうか。

恋人に「あなたがわからない」なんてなじられるシーンが出てくるあたり、ある程度そう見えるように狙って作ってるってことなのかなあ。

はみ出しちゃう刑事もので言うと、この映画よりちょっと後の『フレンチ・コネクション』とか『ダーティ・ハリー』なんかに通じるところがあって、刑事アクションものの元祖って感じ。

そういえば『フレンチ・コネクション』はストーリーから映画の構図まで、観ててとてもよく似てるなあと思ったんだけど、後で調べたら製作者 (フィリップ・ダントーニ) が一緒なのね。

まあ『フレンチ・コネクション』よりははるかに分かりやすいけれど。とゆうか『フレンチ・コネクション』はどんだけ分かりにくい映画を作れるか、てのをとことん追求したみたいな映画だからなあ、そーゆうところが魅力でもあるし。いずれにしても見比べてみると楽しいかもしれない。

それと、ブリット刑事の恋人役のジャクリーン・ビセットはとっても美人。もっと出てきて欲しかったなあ。

圧巻のカーチェイス

中盤の見どころは何といってもカーチェイス。何だか想像してたよりもずっと迫力満点で、今観ても十分ワクワクドキドキできて素晴らしい。

何気なく始まる感じが特に好き。最初はゆるーく尾行してたのが、いつの間にか前後が入れ替わってたり、何だかすっごい自然な流れから、いつの間にか映画的な追っかけっこになってたり、ついつい見入ってしまう。

あとこの頃の車はやっぱり単純にかっこいいなあとも思う。何だろ、そんなにハイテクじゃないからかなあ。カーチェイスはあんまり性能の良くない車でやるほうが画になるんだよなあ。ドライバーのテクニックが映えるからかな。

空港大追跡

ラストシーンの空港内での追っかけっこも、カーチェイスに負けず劣らず素晴らしい。

飛行機飛び交う夜の滑走路を走り回るってすごい発想だなあ。暗くてもちゃんと何やってんのか分かるのは何気にしっかり作られてるなあと思った。昔の映画、つか今もだけど、闇のシーンで何やってるかわかんない映画多いからなあ。

建物の中に逃げ込んでからの探し合いも面白い。似てるけど違う人の配置が絶妙なんだよなあ。ホントに「あ、いた!いや違う」みたいに主人公とおんなじ視点で観ることができる。

終わりかたが何だかもの哀しいのはこの頃の流行りなのかなあ。先にあげた2作 (『フレンチ・コネクション』と『ダーティ・ハリー』) にしてもそうだけど、正義が勝ったような負けたような、どこか釈然としない感じ。

それでもおれはやり遂げるぞ、的な力強さみたいなものは残るんだけど、なんかモヤモヤするんだよね。まあそこが (カッコ) よさでもあるんだけど。

さいごに

思えば僕は昔から『太陽にほえろ!』とか『西部警察』とか大好きな子供だったので、この映画にグッときちゃうのはある意味当たり前なのかもしれない。いわゆるそーゆう刑事もの全部の元祖みたいな映画だもんなあ。

マックイーンの映画って、まともに観たのは本作がほとんど初めてだったんだけど、やっぱり何とも言えないカッコよさがある。

この頃のスターはみんな似てるようで微妙に違うんだよなあ。マックイーンはマッチョ系だけど、どこかセクシーさもあるし、クールなのか熱血なのかよくわからないのが魅力、みたいなところがある。他の代表作もいろいろと観てみたくなった。

おわり。カーチェイス大好き・こーた ( @cota1Q82 ) でした。

iTunesはこちら → ブリット(字幕版)

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