北のカナリアたち (2012)【映画088】

      2014/12/02

先生が島を追われた日、私達は歌を捨てた。

北のカナリアたち 阪本順治

吉永小百合”北の”シリーズ第2弾。て北海道が舞台って以外は全然関係ない2作品 (配球会社は一緒。東映) なんですけど、第1弾『北の零年』があまりに残念だったので、口直し的な感じで続けて観ました。

けどこれも何だかイマイチだったなあ。

湊かなえ原案

人気作家湊かなえさんの小説「二十年後の宿題 (『往復書簡』所収)」が原案のようです。湊かなえさんて、ぼくは『告白』くらいしか読んだことない (『告白』の映画は観てません) んですが、どうにも苦手な作家さんです。

何とゆうかあんまり映像向きじゃないように思うんですけど、やたらと映像化されるのは何でなんだろうなあ。本作も小説で読んだほうがいいだろ、て何度思ったことか。まあ読みたいとも思わないんですけど。

ストーリーが圧倒的に面白くなくて、細かいところが気になりまくってしまいます。なんで辿ってく順番がその順番なのかと思いますし、何とゆうか「謎のための謎」みたいな気がしてならなかったです。不自然極まりない。

ロケ地ありき?

最近では映画のストーリーはけっこうどうでもいいと思うようになってきているので、おはなしがつまらないのはまあいいんですが、それ以外もあんまり面白味がないんですよねー。

つかさ、あんな風に会話する人間はいないって。20年ぶりに再会して、淡々と思い出話するとかさあ、しかも歩きながら。リアリティがなさすぎます。そーゆうのがイチイチ気になっちゃって、全然入り込めませんでした。

たださすがに風景は素晴らしいです。最初CGかと思ってたんですけど、撮影が木村大作さんならそれはないか。

でも何だか「景色キレイな土地に来たからせっかくだし外のシーン増やそうぜ」みたいな感じがしないでもないです。それで不自然なシーンばっかりになってるんだとしたら本末転倒だよなあ。

吉永小百合 vs. 若手実力派

吉永さんはいつものカンペキいいひとキャラとは違って、ちょっと陰のある役。こーゆう役のが合うような気がします。

けど回想シーンは年齢的にちょっと無理があるよなあ笑。柴田恭兵さんと夫婦で、仲村トオルさんと不倫関係、てのはいくらなんでも気持ち悪いです。

何とゆうか日本の映画人て、吉永さんと高倉健さんには甘いように思います。みんな好きすぎるってことは十二分に伝わってくるんですが、何だか正常な判断をできなくなってるように感じます。

恭兵さんとトオルさんは、役柄が何とも中途半端だったなあ。もうちょっと描いてほしかったです。つかこのおはなしは何で回想形式になってんだろ。いまいちピンとこなかったです。別に回想にする必要なくね笑?

若手6人はみんな好きな役者さんばっかりなので、彼らを観てるだけでも楽しいんですが、もうちょっと全体的な絡みが欲しかったなあと思います。独白みたいなのばっかりですから。

最後に全員集合するシーンはさすがに素晴らしいんですが、別に「やっと会えた」みたいな感動とかはないですから、最初っから交錯してほしかったなあと思います。

特に良かったのは森山未來さん。子供時代の子役のコ (小笠原弘晃) も含めて、吃りが素晴らしいです。

あおいちゃんと勝地涼さんの件は何て唐突なんだろう。てか勝地さんは何で知的な役なんだろう。バカっぽい役のが絶対ハマると思うんだけどなあ。知的な感じだと逆におかしいです笑。

唐突と言えば、小池栄子さんの不倫の件もやたら唐突で、何起きてんのかさっぱりわからなかったです笑。

あと石橋蓮司さんの刑事がすっごいよかったです。何気に一番おいしい役かも。

感動はストーリーと関係ない

何でこの映画が「衝撃の感動作」なのかはさっぱりわからなかったんですが、分校での再会から船を見送るシーンにかけては確かにちょっとグッときました。

共感できるとかストーリーがどうとかはまるで関係がなくて、フィルムの向こうでキャラクタたちが泣いてるから泣く、そんな感じです。泣けるかどうかって、ストーリーとか関係ないんだなあとつくづく思いました。

▼▼▼

何だかまた文句中心になってしまいました。”北の”シリーズは大惨敗。吉永さんとの相性悪いのかなあ。過去に観た作品では、そんな感じなかったんだけどなあ……。

いずれにしても邦画はちょっと食傷気味。しばらくは大人しく、好きな洋画中心に観てくことにしようかなあ。

おわり。

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▼▼▼よろしければこちらの記事も。

北の零年 (2005)【映画087】

▼▼▼▼▼

『北のカナリアたち』。2012年東映他。阪本順治監督。122分。

夫と共に北海道の離島に降り立った小学校教師の川島はる (吉永小百合) 。この島の小さな分校で6人の生徒を受け持つことになった彼女は、合唱を通じて生徒たちと心を通わせていく。合唱によって自信が芽生えた生徒たちも、以前とは見違えるように明るく楽しい学校生活を送るようになった。そんなある日、海辺でバーベキューを楽しんでいたはると生徒たちを思わぬ悲劇が襲う。これが原因で、はるは島を追われるように去っていき、生徒たちからも歌声は聞かれなくなってしまう。20年後、東京で暮らすはるのもとにその時の教え子の一人が事件を起こしたとの知らせが。はるは真相を知るため、成長した教え子たちとの再会を決意し、北へと向かう。

via: allcinema

予告編はこちら (1分半ほどの動画です) 。

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