逃亡者 (1993)【映画089】

      2014/10/31

逃げる。追う。愛と無実をかけた追跡が、いま始まる。

逃亡者

アクション・サスペンスの金字塔『逃亡者』を久しぶりに観ました。もう何度観たか分からないくらい大好きな映画です。シンプルな鬼ごっこは何回観てもやっぱり面白いですね。

それも逃げながら真犯人を探さないといけなくて、追ったり追われたりと立場がコロコロと入れ替わるあたりも、より一層ハラハラドキドキできます。

頭脳戦!

もともとのTVドラマは知らないんですが、実話をヒントに作られたおはなしなんですね。医師による妻殺しの冤罪、てところだけみたいですが、言われてみればそうだったかなとゆう感じです。

社会的地位の高い人物による殺人 (容疑) てのは『刑事コロンボ』みたいな面白さもあったのかもしれません。頭脳戦とゆうか。

キンブル (ハリソン・フォード) 対ジェラード (トミー・リー・ジョーンズ) も、頭脳戦が最大の見どころですしね。

真犯人の「義手の男」を探すときの検索力はホントに分かりやすい対比で素晴らしいなあと思います。候補者を何人まで絞れるかってところ。

キンブルが5人でジェラードは40人以上。映画公開時、コンピュータによる検索ってのは今ほど一般的じゃなかったんじゃないかなあ。

直前には「どっちのが頭が良いか」みたいな会話もあったりして、数字でハッキリとわかるカタチで優劣を示す、てのがすげー巧いなあと思いました。

主人公が医師って設定は他でも最大限活かされています。最初のほうで護送車から脱出するシーンで、医師だから手錠外してもらえたりとか、挙げてくとキリがないくらい。

そいえばこのオープニング、とゆうかキンブルが実際に「逃亡者」になるまでが思ったより長くて意外でした。

ほとんど最初っから逃げてるイメージだったんで、事件から裁判のシーンは回想だけかと思ってたんですが、意外としっかり描かれててちょっと驚きました。取り調べのシーンとか全然記憶になかったなあ。

しかも判決は死刑だったんですね。もっと軽いのかと思ってました。そりゃ逃げるよなあ。

キンブル vs. ジェラード

キンブルもジェラードも頭が良い、とゆうよりは経験値が高そうな感じで、話が進むにつれて、何だかけっこう似たもの同士なんだなあとゆう気になってきます。

ハリソン・フォードが持ってるちょいワルで軽そうな雰囲気と、トミー・リー・ジョーンズの冷徹で執拗な正義感、とゆう佇まいのコントラストも良いんですよね。

階段の追いかけっこなんて、わかってても面白いです。あの緊張感はどっから生まれるんだろう。間の取りかたがいいのかな。ジェラードが階段を2, 3段上ってから、おやって感じで振り返って、みたいなのがもう絶妙なんだよなあ。

ここに至る展開、とゆうか本作全体を通して言えることなんですけど、何とゆうか「無理やり感」みたいなものが少ないんですよね。自然な流れで、でもうまいこと盛り上げるとゆうギリギリのライン、みたいな展開が多いです。

階段のシーンでゆうと、エレベータを待ってる間に部下と軽く言い合いになったジェラードが怒って、ひとりで階段で行くと言い出す。

キンブルは階段で降りてくるから、あーやべーなあってのが分かる、みたいな流れ。よくよく考えるとちょっと無理矢理なんですけど、観てるときはそーゆう不自然さが全然気にならないんですよね。

多少の強引さが気になる映画と気にならない映画の違いって何なんだろうなあ。気になるテーマです。

わたしにはどうでもいいことだ

見どころだらけの本作で、圧倒的な存在感を放っているのがトミー・リー・ジョーンズ。赤いマフラーにトレンチコートにジーパン姿がこれほど似合うひとは他にいないでしょう笑。

登場シーンから強烈です。上の「検索」のとこでも書きましたけど、数字を出しながら説明すると説得力がありますね。頭良さそうです。

ダムでの”ネズミ狩り”のシーンでの一言に、このキャラクタの全てが凝縮されてる気がします。

「わたしは妻を殺してない」と言うキンブルに対して「わたしにはどうでもいいことだ (I don’t care) 」。厄介な相手、てのが一発で分かりますし、何よりカッコよすぎます笑。

率いるチームもいい感じなんですよね。厳しいしムチャぶりもたくさんしてくるけど、互いに信頼し合ってる上司と部下、とゆう関係性がすっごく伝わってきます。

スピンオフの『追跡者』もまた観たくなってきちゃったなあ。

▼▼▼

ジェラードのチームメンバーとか、脇役もいいんですよねー。スーパーちょい役でジュリアン・ムーアも出てたりします。やっぱり美しくて、ムダに存在感がありますね。

あとはダムに病院、ホテルなどなど舞台もいろいろで楽しいです。シカゴの高架鉄道もいい味出してます。

すべてがカンペキなサスペンス。何度でも観たい作品です。

おわり。

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▼▼▼▼▼

『逃亡者 (The Fugitive)』。1993年アメリカ。アンドリュー・デイヴィス監督。130分。

シカゴの高名な外科医リチャード・キンブル (ハリソン・フォード)。彼は、ある夜帰宅すると、家から逃げ出す片腕の男を目撃、邸内では妻が瀕死の状態で倒れていた。そして間もなく彼女は息を引き取り、キンブルはその容疑者として逮捕されてしまう。無実を訴えるも虚しく死刑判決を受け、刑務所へと移送されるキンブル。しかし、その道中で護送車が列車と衝突し、九死に一生を得たキンブルは逃亡しながら片腕の男を探し求めていく。一方、その事故現場からの脱走者がいることを知った連邦保安官補のサミュエル・ジェラード (トミー・リー・ジョーンズ) は、さっそく追跡を開始する。こうして、ジェラードに幾度となく追いつめられるも何とかその窮地を潜り抜けたキンブルは、やがて片腕の男を突き止め、さらに意外な人物がその黒幕であることを知るのだが…。

via: allcinema

 -1990年代の映画

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