メイジーの瞳 (2013)【映画091】

      2014/10/31

愛が何か見えているのは、きみの瞳だけ。

メイジーの瞳 WhatMaisieKnew

ぼくは子供が苦手なんですが、最近はそーでもないかなと思うようになってきました。むしろ好きすぎてダメなのかも、そんな風に思わせてくれる映画です。

メイジーちゃんマジ天使すぎ

主人公メイジーちゃん (オナタ・アプリール) が、とにもかくにもカワイすぎてヤバイです。何だろ、天使ってこんな感じなんじゃないかな?もう邪悪な部分が微塵もありません。

ストーリーとかどうでもいいくらい、メイジーちゃんをただただ観てるだけで幸せな気分になります。

歩道橋みたいな場所で、下の道路にいるリンカーン (アレキサンダー・スカルガルド) と戯れるシーンとかずっと観ていたい。

あと全体的に服装のセンスが素晴らしいくて、カワイさが余計に引きたつ感じがしました。王冠とかハチみたいなコスチュームとか、頭にのっける系が特にちょー似合ってます。子供はだいたい似合うのか、このコに特有なのか……。

いずれにしてもこんくらいの年のコを持つ親御さんからすると、ファッション的な部分もだいぶ参考になるんじゃないかなあなんて思ったりしました。

子供目線!

徹底した「メイジーちゃん視点」で描かれる本作。「メイジーの瞳」て邦題はなかなか良いなあと思います。

メイジーちゃんが何を見て、どう考えて生きているかを追体験しているような感覚になります。こんなに子供に寄り添えることがすげーです。

原題通り、「メイジーちゃんが知ったこと」しか描かれていないので、けっこう断片的です。この「描かない」ってのも何気にすごいことのように思います。

大人たちのドラマも普通は描きたくなっちゃうような気もするんですが、そのあたりはわざと描かない。この作品に対する「制約」っぽい感じが好きですし、何よりも描かなくてもちゃんとわかるように作られてるあたりもすごいです。

子供の矛盾大人の矛盾

子供はときに驚くほどしっかりと物事を見ています。大人たちが考えているよりも、ずっと賢いです。

たぶん、大人に嫌われたら生きていけない、てことを本能的に分かってるんだろうなあ。誰が自分を守ってくれる「味方」なのか、てのを必死に見極めようとしています。

本心では、おとうさんもおかあさんも、新しい「親」も含めてみんなで仲良く暮らしたいと思ってるけど、それはどうも無理そうってことが分かってるようで分かってなくて、とにかくみんなそれぞれに好きな部分があって……。

なんだかそーゆう、うまく言葉では表せない子供の感情やら思考やらの矛盾がすっごい丁寧に描かれてる映画だなあと思います。

そしてそんな矛盾は子供に限ったはなしじゃなくて、大人たちにも当てはまります。合わせ鏡みたいになってるのがまた巧い。

メイジーちゃんを取り巻く大人たちは、まだまだ自分自身の人生を楽しみたがっていて、大人になったぼくたちが「メイジーの瞳」とゆうフィルターを通して彼らをみると、とってもダメなひとたちに映ってしまいます。

でもメイジーちゃんのことはみな心底愛していて、大事に思っていないわけではないんだけど、何だかうまくできない。

ぼくは子供を持ったことはないですが、自分だったらうまくやれるかと思うと、全然そんな自信はないです。彼らを安易に批判なんてできないよなあ。

明日ボートに乗るの

母親にはじめて反抗するラストシーンも素晴らしいですね。ほとんど自分の意見みたいなことを言わずに聞き分けのいいコだったメイジーちゃんが、はじめて主張します。

その理由は実に子供らしいんですが、ここまでずっと彼女に寄り添って観てくると、自然と理解できるのが面白いです。母に反抗する怖さとか手に取るようにわかる。グッときます。

このあたり含めて後半の展開はよくよく考えるとちょっと破綻してるんですが、あんまり気にならないのも不思議です。完全に子供目線できて、細かい大人の事情はどうでもいいと思えるからかなあ笑。

▼▼▼

何だかけっこうシリアスな内容なのに、メイジーちゃんのカワイさのおかげか、暗さみたいなものは微塵もないです。

わんわん泣く映画なのかなあと思ってたんですが、あんまりそんな感じでもないですし。映像的に明るいのも救いだなあと思います。清潔感があってキレイです。

何だかあったかい気持ちになれるステキな作品でしたー。おわり。

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▼▼▼▼▼

『メイジーの瞳 (What Maisie Knew) 』。2013年アメリカ。スコット・マクギー / デヴィッド・シーゲル監督。99分。

ロック・シンガーの母スザンナ (ジュリアン・ムーア) と美術商の父ビール (スティーヴ・クーガン) が離婚し、6歳のメイジー (オナタ・アプリール) はそれぞれの家を10日ごとに行き来することに。そんな中、父は元々ベビーシッターだったマーゴ (ジョアンナ・ヴァンダーハム) と再婚。メイジーにとっても優しいマーゴの存在は安らぎをもたらしてくれた。すると、母も対抗するようにバーテンダーのリンカーン (アレキサンダー・スカルスガルド) と再婚。格好良くて優しいリンカーンにメイジーもまんざらでもない様子。いつしか本当の両親は自分たちのことにかまけて、メイジーの面倒はもっぱらマーゴとリンカーンが見るようになるが…。

via: allcinema

▼▼▼予告編はこちら (2分ほどの動画です) 。

 -2010年代の映画 ,

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