鍵泥棒のメソッド (2012)【映画095】自分情報ノートを作りたくなった

      2014/12/02

入れ替わった人生、大金の行方、そして結婚___。その先にはなんと、史上最高に爽快でトキメくラストが待っている!?

鍵泥棒のメソッド

『アフタースクール』の内田けんじ監督、てことでけっこう期待して観ました。

この手の伏線回収系って、観る側のハードルが勝手に上がってっちゃう難しさがあるんじゃないかと思います。比べるつもりはなくても、やっぱりもっと巧く面白く、てのを期待しちゃいますしね。

前作はどんな映画撮る監督さんか知らなかったので、純粋に楽しめたようなところがあります。ある程度手の内分かって観る今作、ワクワクドキドキ、とまではいかないにしても、ある程度は身構えちゃうところがあります。難しいなあ。

まあかといって、全然違う感じの作品で来られてもそれはそれで拍子抜けだしなあ。

つーわけで、あんまり意識しないようにしてもムダなんで、けっこう身構えて観ました笑。

キレイに畳まない

前作よりもテンポは落ちたとゆうか、「ゼッタイ騙される!」みたいな感じとはちょっと違うんですが、その分「深み」みたいなものは増したんじゃないかって気がします。

何とゆうか、伏線を完璧に回収するんじゃなくて、ちょっとだけ破綻するとゆうか。全部キレイに畳まないほうが、物語としては面白くなるから不思議です。

入れ替わる立場

堺雅人さんと香川照之さんの組み合わせってのはホントにハマりますね。『ゴールデンスランバー』しかり『半沢直樹』しかり。まあ『半沢〜』は観てないんですけどね笑。

一見善悪 (敵味方とゆうべきか。あるいは主従) のコントラストが鮮明なんですけど、入れ替わったり戻ったりするところが良いんですよね。

あと堺さんは売れない役者って設定なんで、イチイチ挙動がクサいんですが、そんな芝居が妙にハマります。いそうでいない感じが絶妙なんだよなあ。ちょっとだけ嘘クサい役柄のほうが合うように思います。

香川さんは何とゆうか、引き出しの多さがさすがだなあ。一人二役的な感じですね。記憶が戻ってからの豹変ぶりは観ていて気持ちいいです。

ヒロインは広末涼子さん。このひとも現実感乏しい役のが似合うんだなあ。他でなんかあったかな。ちょっと思いつかないです。コメディエンヌ方面のお芝居をいろいろと観てみたいです。

こんなすんばらしい役者さんたち使ってて、おはなしの中に演技論も組み込まれた構造になってる、てのも何だかすげーなあと思ったところです。

「役の人生を生きる」メソッドとゆう手法がうまいことかかってるのも面白いですね。「お前の人生このまま俺がもらうぞ」てはとこすんげーグッときました。

自分情報ノート

香川さん扮するコンドウが、失った記憶を取り戻すべく書いてたノートが何だか良いなあと思いました。

あーゆうのって、記憶喪失じゃなくてもマメに付けとくと何かと発見があって面白いんじゃないかなあ。

好きなものとか嫌いなものとか、目標とか優先事項とか、何でもかんでも放り込んでおく。思いついたときに書く。

んでときどき見返すと思いがけない気づきが得られるんじゃないかって思います。

こーゆう「自分に関するノート」て、自分にとっては当たり前すぎる情報ばっかりなので、いざ書こうと思うと何書いていいかわかんなくなっちゃうんですよね。

そんなときはコンドウとは逆に、「もし今自分の記憶が全部失われたら」て気持ちで書くと、意外とうまく書けるんじゃないかな、て気がします。ちょっとやってみよっかなあ。evernoteに項目ごとに作ってくのが良さそうだなあ。

▼▼▼▼

何気ない会話が重要な伏線になってたり、仕掛け満載なところはさすがで楽しめました。てかけっこうぼーっと観てたんで、気づけてない仕掛けがまだまだあるような気がします。

それに少なからず「今回は騙されないぞ」て気張って観てたはずなのに、いつの間にか油断させてくる世界観はやっぱすげーです。

おわり。

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▼▼▼▼

『鍵泥棒のメソッド』。2012年クロックワークス他。内田けんじ監督。128分。

自殺願望のある売れない役者・桜井武史 (堺雅人) 。ある日、銭湯で羽振りのいい男が転んだはずみに頭を強打して記憶を失う現場に居合わせる。とっさにロッカーの鍵をすり替え、彼になりすます桜井。ところが、その男が誰も顔を見たことがない伝説の殺し屋コンドウ (香川照之) だったことから窮地に陥ってしまう。一方、自分を貧乏役者の桜井だと思い込んでしまったコンドウは、真面目に演技の勉強に取り組み始める。すると、そんなコンドウの姿に女性編集者の水嶋香苗 (広末涼子) が好意を持ってしまう。やがて、婚活に必死な彼女からプロポーズされてしまうコンドウだったが…。

via: allcinema

▼予告編はこちら (1分半ほどの動画です) 。

 -2010年代の映画 , ,

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