オーシャンズ (2009)【映画】

      2014/10/31

生命 (いのち) の飛ぶ空。

オーシャンズ ジャックペラン

『オーシャンズ (Océans)』鑑賞。2009年フランス。ジャック・ペラン / ジャック・クルーゾ監督。103分。

『WATARIDORI』の製作陣が今度は海をテーマに壮大なスケールで贈る海洋ドキュメンタリー。海の神秘と躍動感に満ちあふれた生き物たちの命の営みが織りなす決定的瞬間の数々が、長期にわたる粘り強い取材と最新テクノロジーを駆使した撮影システムによって実現した圧倒的な臨場感と大迫力の映像で展開されていく。日本語版のナビゲーターを女優の宮沢りえが担当。

via: allcinema

いわゆる生き物系ドキュメンタリーである。以前は苦手だったけど、『アース』を観て以来すっかりハマってしまった。

けど何かちょっと違うんだよなあ。やっぱり製作陣のクセ、みたいなものが出るのだろうか。

監督のジャック・ペランてのはどっかで聞いたことある名前だなあと思ったら、『ニュー・シネマ・パラダイス』のひとかあ。最近はこんなことやってるのね。

どうやって撮ったの

もう何か、よく撮ったなあて映像の連続で、ただただスゴイとしか言いようがない。けど何とゆうか、ただそれだけ、て感じがしないでもない。

映画は退屈、とゆうかそれが良さだったりもするんだけど、この作品に関しては良さでも何でもなく、ただ単純にものすげー退屈なだけで、映画館で観たら寝たんじゃねーかってくらいだった。

「ストーリー」の履き違え

『アース』の場合、北極から南極を巡る旅、みたいな映画を貫くストーリーがあった。んで個々の動物たちを淡々と撮ってて、それが「良い退屈」だった。

本作は『アース』と何が違うんだろう、て考えたときに思ったのが、この大きなストーリーのなさ。映画がどこへ向かってるのかわからないから、個々の話が全然入ってこなくて、それで退屈なんじゃないかって思った。

そのくせ、動物たちの描写にはいちいちストーリー性を持たせてくるから、何だか妙にシラケてしまう。

亀と乱獲

ストーリーをのっけてくるところもなんだけど、音楽の使いかたなんかも含めて全体的に何かあざとくて、いたるところに「ヒト」を感じてしまうんだよなあ。それが鬱陶しくてしょうがない。

そーゆう観せかたをされると、この自然守ろうぜ、みたいなこと言われても「うるせーよ」て思っちゃう。

例えば、生まれたばかりの亀が海につく前にどんどん鳥に食べられていく、とゆうシーンがある。そーゆうの観ると、普通に可哀相だなあと思う。

けどこれは自然の摂理だからしかたないよね、全部が食べられることは決してなくて、うまいバランスが保たれてる生態系のシステムってよくできてるよね、みたいな説明がされる。

一方で、人間による乱獲だったり、人間が作った網にひっかかって死んじゃう魚たち、みたいなシーンもある。こっちもやっぱり可哀相だなあと思う。

その可哀相さ具合、てのはさっきの亀となんら変わらないんだけど、こっちは我々人間が悪い、人間のせいでたくさんの動物たちが絶滅してきた、みたいな流れになる。

亀と乱獲は同じではない、てのはもちろんわかるんだけど、可哀相なのは一緒だよなあと思う。こーゆう説教臭い描きかた、何だかものすごく気持ちが悪い。

感じる驕り

人間「が」絶滅させた、とゆうことは、気をつければ生態系を守れる、とゆうことになる。けどこの考えかたは裏を返せば、「人間は自然をコントロールできる」みたいな考えかたとも繋がっているように感じる。

それは驕りなのではないかとぼくは思う。

この映画には何だかそーゆう、人間の驕り、のような雰囲気を感じてしまって、それがものすごく不愉快だった。ゾワゾワ。

何だかカメラの「こちら側」を感じてしまうんだよなあ。「こんな映像撮れてすごいだろ」みたいな。

『アース』はただただ「あちら側」をひたすら撮っているといった感じで、「どうやって撮ってんだろう」みたいなことは考えなかった。

環境を守ろうぜ、みたいなメッセージは『アース』にもあったんだけど、あまり押し付けがましくなかったのは、この「カメラのどちら側に立っているか」てのが効いてるのかなあ、なんてことを思ったりした。

うーんドキュメンタリーって難しいなあ。

さいごに

海の青は見てるだけでとっても癒される。なので環境映像として流しておくにはピッタリの作品だなあと思った。

真剣にみるとイライラしてしまうので、「ながら見」で十分。音を消して、夜中にボーッと観てると心地よくなれるんじゃないかなあ。バーなんかのディスプレイに、水槽代わりに流す、なんてのも良いかもしれない。

おわり。

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予告編は以下 (1分40秒ほどの動画) 。

『アース』の感想は以下。

アース (2007)【映画045】すごいぞ地球!

 -2000年代の映画

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