借りぐらしのアリエッティ (2010)【映画】

      2014/12/02

人間に見られてはいけない。

借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』鑑賞。2010年スタジオジブリ他。米林宏昌監督。94分。

とある古い家の床下に暮らす小人一家と人間の交流を描いたスタジオジブリ製作のファンタジー・アニメ。原作は1952年にイギリスで出版されたメアリー・ノートンの傑作児童文学『床下の小人たち』。舞台をイギリスから日本に移し、小人の少女アリエッティと人間の少年のひと夏の触れ合いを綴る。

via: allcinema

小人の物語、とゆうと、『ガリバー旅行記』や『一寸法師』『親指姫』などなど、洋の東西を問わず昔から数多創作されている。

だからずいぶん古いテーマを持ってきたなあと思ったのだが、観ると存外古さを感じなくて面白い。何だろ、小人たちの世界観やルールがしっかりと構築されてるからかな。

名前が長い笑

この監督さんは本作が監督デビューだそうだが、背景や動きなどの細かい表現がとても巧いと感じた。冷蔵庫の音なんかとってもリアルだったなあ。

ただ、展開やキャラクタの設定はちょっと雑とゆうか、あんまり面白味がなくて残念だった。アリエッティと翔の関係性の変化は唐突に感じたし、登場人物たちの感情の揺れなんかもイマイチ掴みづらかった

あとすんげー細かいことだけど、アリエッティてのは呼び名として長すぎる笑。タイトルにする分にはいいけど、劇中で家族なんかが呼び合うときは、ゼッタイ省略形のあだ名で呼ぶと思うんだよね。

悪者としての人間と”借り”の関係

小人は古い、と書いたけど、”借りる”とゆうのが新しさといえば新しさ、なのかな。”借り”と”狩り”を掛けてるあたりなんてなかなかオシャレだと思う。

一方で”貸す”ほうの人間は、小人にとっての敵として登場する。ほぼ同時期に製作された『アバター』や『第9地区』なんかも人間は悪者として描かれていて、この頃 (とゆうか今も続いている?) の流行りなのかな、とも思う。

この小人たちの”借りぐらし”、てのがはじめは何だか全然ピンとこなくて、「借りるっていっても返さねーじゃんか」なんて思ってしまっていた (何とゆう浅い難癖笑) 。

けど人間が悪者の他の映画のことを考えていたら、なるほどこの”借りる”て考えかたはなかなか深いと感じるようになった。

人間だって、自然のあらゆる資源を”借りて”生きている。けどそーゆう考えかたは現代では希薄になっている。そんな人間の傲慢さに対する警鐘の意味も、本作には込められているのだろう。

決して返せるわけじゃないけど、借りているものとして必要な分だけ大切に使う。そーゆう考えかたは嫌いじゃない。

それに、人間を悪者として描くことで、無駄遣いの醜さがより一層強調されている。この構図そのものがなかなか心地いい。巧いなあ。

さいごに

この監督さん、次作もゼヒ観たいと思っていたら、『思い出のマーニー』とゆう作品が今年公開されるそうな。どんなおはなしか全然知らないけど、気になる。

おわり。

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『思い出のマーニー』公式ページはこちら

映画『思い出のマーニー』 7月19日(土)全国ロードショー

2014/7/18追記

その『思い出のマーニー』、公開前に試写会で観てきた。感想は以下の通り。

思い出のマーニー (2014)【映画】

『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじはこんな感じ。

父ポッド (声: 三浦友和) と母ホミリー (声: 大竹しのぶ) に囲まれ3人で静かな暮らしを営む14歳の少女アリエッティ (声: 志田未来) 。彼らは、郊外のある広大な古い屋敷の床下に住み、一家の生活に必要なモノを床上に住むふたりの老婦人 (声: 竹下景子 / 樹木希林) に気づかれないようにこっそり借りてきて暮らす、”借りぐらし”の小人たち。彼らの日常には危険がいっぱい。とくに人間は要注意。もし見られたなら、そこから引っ越さなければならない。それが彼らの掟。そんなある夏の日、アリエッティは、病気療養のためにやって来た12歳の少年・翔 (声: 神木隆之介) にその姿を見られてしまう。しかし、好奇心旺盛なアリエッティは、父親の心配をよそに、次第に翔に近づこうとするのだが…。

via: allcinema

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