トイ・ストーリー (1995)【映画】

      2014/10/31

友情してる場合じゃないぜ!!

トイストーリー

『トイ・ストーリー (Toy Story)』鑑賞。1995年ピクサー他。ジョン・ラセター監督。81分。

カウボーイ人形のウッディ (声: 唐沢寿明) はアンディ少年の大のお気に入り。だがそれも誕生日プレゼントでアクション人形バズ・ライトイヤー (声: 所ジョージ) を手にするまでの事だった。NO.1の座を奪われたウッディは何とかバズをこらしめようとするが、バズはバズで自分が本物のスペース・レンジャーだと思い込んでいる有り様。そんな二人がふとしたいざこざから外の世界に飛び出してしまう。なんとか我が家へ帰還しようとする二人だが、なんとアンディの隣に住む悪ガキのシドに捕まってしまった……。

via: allcinema

久しぶりの鑑賞。いやはややっぱり良い映画だ。

映画への敬意

フルCGとゆう (当時の) 最新技術を使っているのに、ストーリーはどこかクラシカルでとても観やすい。

展開や演出も極めて映画的で、これまで100年間くらい培われてきた映画文化に対する敬意を感じる。

基本的にはコメディやファンタジーの部類に入るのだろうが、ドラマもアクションもかなりしっかりしていて見どころは十分。シド絡みのシーンではしっかりとしたサスペンスも感じさせてくれる。

81分間でサクッと観られるところも素晴らしいが、短く感じないほど濃密な内容だ。

そうそう、濃密と言えば以前観た印象では、もっと壮大なストーリーなのかと思っていたのだが、意外とこじんまりとしたおはなしでちょっと驚いた。

家の外を出てピザ屋までは行くものの、隣の家に帰ってきたりと、けっこう狭い範囲ではなしが展開される。すんげー長旅してやっとこさ帰る、みたいなおはなしかと思っていた。あるいは『2』と混ざっているのかもしれない。

おもちゃの世界観と破綻

おもちゃのルールが面白い。良い映画はこーゆう世界観の構築が丁寧で巧い。提示のしかたもさりげないし、何よりスッと理解できるのが素晴らしい。

丁寧にルールを作っておいてから、それを理解していないやつ (自分をおもちゃだと思っていないバズ) を混ぜたり、最後にはおもちゃ自らがルールを破る。

この (半ば意図的な) 破綻のバランスが何とも絶妙。やりすぎてもダメだし、足らないとこじんまりしちゃって面白味に欠ける。組み立てるよりも壊すほうが実は難しいのだが、本作は見事とゆうほかない。

マッチとロケット

ピクサーは伏線の張りかたも絶妙で巧い。いたるところ伏線だらけ、なのにさりげないからあまり気づかない。

クライマックスのマッチとロケットは、シドがウッディのホルスターにマッチを差したところでさすがに気づくのだが、それでも一筋縄ではいかなくてかなり驚いた。巧く作ってからもうひとひねり、といった感じで実に痛快だった。

さいごに

爽やかなエンディングも含めて全てがカンペキ。アニメの枠にとどまらず、映画として素晴らしい。

ピクサーは他の作品もそうだけど、物語に少しだけ哀しみを含んでいるのがとてもステキだと思う。新しいおもちゃが来て飽きられる哀しみ。自分はヒーローではなくおもちゃだとゆう哀しみ。

単純な笑いよりもちょっとだけ哀しいほうが実は面白くて、観終わったあと何だか泣き笑いみたいな、他の映画では出てこないような表情になっている自分がいる。

この感情を掻き回される感覚が独特で気持ちいいのかもしれない。

おわり。

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