ネイチャー (2014)【映画】

      2014/10/31

史上最高の地球旅行へ。

ネイチャー 映画

『ネイチャー (Enchanted Kingdom 3D) 』鑑賞。2014年イギリス。パトリック・モリス / ニール・ナイチンゲール監督。87分。

『ディープ・ブルー』『アース』のBBC EARTHが最新の3D映像技術を駆使して撮り上げたネイチャー・ドキュメンタリー。ジャングルや砂漠、珊瑚礁の海など世界中の様々な地域で繰り広げられる野生動物の命の営みや大自然の神秘が驚異の映像美で映し出されていく。

via: allcinema

アース』がかなりよかったので、期待して観にいったのだが、うーん何か違ったなあ……。

3Dありき

ぼくは2Dで観たのであくまで推測だが、3Dで観ないと良さが半減してしまう映画、なのかもしれない。てかよく見ると原題にはちゃっかり「3D」て入ってるし。そんなら邦題も『ネイチャー3D』とかにしよーよ……。

何だか延々、迫り来る波の水しぶきを撮ってるシーンとかがあって、退屈極まりなかった。3Dで観たところで大して面白いとも思わないんだが。

撮影技術って、あくまでもアクセントだと思う。よりキレイに撮るために必要だから3Dで撮った、みたいな流れが好きで、3Dでこんな映像も撮れるから撮ってみた、てのは何だかアベコベな気がする。

真に成功した3D映画って『アバター』と『ゼロ・グラビティ』だけだと思うんだけど、この2つは実際2Dで観ても十分面白い (3Dで観たらもっと面白いのは言うまでもない) 。

だから2Dだと退屈になっちゃう映画ってのは、やっぱり何かが違うんだよなあ。

ましてや本作は自然ドキュメンタリー。こんな映像撮れてスゴイだろ、て感じで作り手側が全面に出てきてしまうと、途端に興ざめしてしまう。

もっと「自然に」自然を撮ってほしいんだよなあ。映画であることを忘れて没頭してしまうのが究極的な理想とゆうか、どうやって撮ってんだろ、と思われたら負け、みたいなところがある。

そーゆう技術的な部分はある意味最低限とゆうか、舞台裏はなるべく見せないでほしい。いや、舞台裏は知りたいんだけど、そーゆうのを見せたいんなら別のタイプの映画として作るべきであって、本作の趣旨とは合わないと感じた。

過酷な王国

サバンナや砂漠、珊瑚礁、高地などなど、様々な過酷環境に生きる生物たちが次々と映し出されていく。

いろんな動物が出てくるのは、まあそれはそれで面白いのだが、ひとつにフォーカスする時間が短すぎてイマイチ集中できなかった。それぞれをもっとじっくりみたいとゆうか。

この手の自然ドキュメンタリーは退屈なほど面白いと思っているので、展開が早すぎると逆にあんまり没頭できないようなところがある。

群れ好き

良かったシーンは、まずフラミンゴの大群。やっぱりぼくは群れが好きらしく、圧倒的な数を見せられると「おー!」てなる。

とゆうか、ひとつの個体に寄り添って感情移入みたいなことをさせようとする演出は、人間の論理をそのまま押し付けてるみたいで大嫌い

それに個体は極端なはなし動物園なんかへ行けばけっこうな品種を見ることができるけど、何千何万て群れを実際に見るのは現地へ行かないと無理。だから映画ではそーゆうのを観たい。

ヒヒの群れもよかった。ヒヒ、かっこいい。あーかっこいいと言えば、マウンテンゴリラのシルバーバックもかっこよかったなあ。ヒヒ好きゴリラ好き。

ちなみに大群は好きだけど、冒頭の軍隊蟻はさすがにゾワゾワーてなった笑。虫の大群だけは苦手。ましてや真っ暗な映画館、見えない足下がこんなだったら……、なんて想像するとかなり恐ろしい。

これはある意味、恐いもの見たさで3Dで観てみたいかもなあ。もっとリアルで恐ろしそう。ゾワゾワ。

あとゼッタイに行けないだろうなって意味では、有毒ガスの湧く湖も良かった。あんな毒の沼地みたいな場所、地球上に実際にあるんだ。

対決も好き

本作のハイライトは、ヌーとワニの対決。つか対決もなかなか見らんないからもののひとつ。もっと観たかった。

水を飲まなければ生きていけないヌーと、ヌーを食べなければ生きていけないワニ、とゆう構図もわかりやすい。てかこの手の映画はわかりやすい動物が向いてるんだなってことも改めて思った。

説明しないと良さがわからない動物は、本作の雰囲気と合わない。砂漠の生物とかまさにその典型。カメレオン対フンコロガシ (みたいな虫) の対決なんて、スケール感も乏しいし魅力が伝わりにくい笑。

ほかにはライオン対ゾウなんかもあったけど、これは『アース』でも出てきたし、そっちのほうがはるかに迫力があったなあ。

さいごに

分かりにくいと言えば、フラミンゴの群れも、なぜあんな辺鄙な湖にやってくるのか、てのがイマイチよくわからなかった。

そしたら観にいってしばらく経った先日、NHK『ダーウィンが来た!』で、たまたま同じフラミンゴの特集をやっていた (NHKはさらっと便乗するので、おそらく「たまたま」ではないのだろう) 。

ヒゲじいのブログ:NHK | 次回予告 | 次回は「フラミンゴ30万羽!謎の大行進」

この番組では、『ネイチャー』を観てぼくが漠然と抱いた疑問を、かなーり分かりやすく説明してくれていた。しかも『ダーウィン〜』のほうが内容も構成もはるかに面白かったってゆう笑。

『ネイチャー』もただただキレイな映像を流すより、さらっとメカニズムを説明するとか、あるいは過酷さをもっと強調してくれたら良かったのになあと思う。

過酷な環境で生きる生物、てのが主題ぽかったのに、あんまり過酷さが伝わってこなかったのが残念。

ま、毒にも薬にもならないって意味では、癒しを求めて観にいくにはもってこいの映画、なのかもなあ。

おわり。

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予告編は以下 (1分半ほどの動画) 。

 -2010年代の映画 ,

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