ラストミッション (2014)【映画】

      2014/10/31

職業、スパイ。弱点、16歳の娘。

ラストミッション ケヴィンコスナー

試写会にて『ラストミッション (3 Days to Kill) 』鑑賞。2014年アメリカ / フランス。マックG監督。117分。

余命宣告を受けたベテランCIAエージェントが、長らく離れていた娘から信頼を勝ち取るために奮闘する姿を描いたアクション。

via: 映画.com

リュック・ベッソン原案・脚本。主演はケヴィン・コスナー。共演にアンバー・ハード、ヘイリー・スタインフェルド、コニー・ニールセンなど。6月21日公開。

正直大して期待してなかったんだけど、アクションはしっかりしてるし笑いもあるしで、思ってたよりもずっと面白かったー!やぱアクションは笑えるほうが楽しい

軽くてキレのあるアクション

リュック・ベッソンとマックGって、この手のライトなアクション撮らせたらホントに無敵だよなあ。最強の組み合わせだと思う。

ストーリーとか展開とかにはだいぶ無理がある、つか家族愛的な父と娘のドラマパートは途轍もなく退屈だったけど、そんなんどーでもいいと思えるくらい、雰囲気が軽くて楽しい。

アクションシーンのノリとセンスが素晴らしい。そいえばこの手のドンパチやる映画って、久しぶりに映画館で観たなあ。銃声が軽めでカッコイイ。サイレンサーの音が好き

バスと車の間に自転車で入ってって帳簿係をさらうシーンはアイデアが面白い。やぱアクションはイマジネーションだなあ。

バスの中から子供が見てるのも楽しい。そいえば不法住居者の少年もだけど、本作は子供の使いかたがうまくて、このあたりも軽い雰囲気作りの一端を担っているように思う。

大好きなカーチェイスもかなり本格的で大満足。アクションのキレがいいと、展開が多少ヤケクソでもそれなりに楽しめてしまう。

ドラマパートがゆったりしてる分、テンポの切り替えにメリハリがあって、気持ちよく観ることができた。

コスナーの重厚感

キャッチコピーにもあるように、主人公イーサンの職業はスパイ。

スパイってゆうと、ぼくの中ではスタイリッシュで都会的なイメージ。田舎臭いケヴィン・コスナーはどうなんだろうて思ってたんだが、ちょっとどんくさいのを逆手に取ったようなキャラクタがめちゃくちゃハマっていた。

どっしりとした佇まいで、あんまり余計なことをしない落ち着きが良い。アクションも良い意味で重みがある。センスのいいカット割りでスピード感はいくらでも出せるし、そーゆう意味ではベッソン&マックGとの相性も良い。

映画の雰囲気が全体的に軽いから、コスナーの重厚感でバランスをとってるような感覚。

それと、あの歳でジーパン似合いすぎ笑。何か服装がダサいとかカウボーイスタイルだとかパリっ子にはバカにされてたけど、十分すぎるほどカッコよくて何で貶されてんのか全然ピンとこなかった。

んでスーツに着替えたらまたさらにカッコイイ、てのはもはやズルい。あと半年で還暦なのかあ。あーゆうステキなおじさまになりたい

I don’t care, I love it.

設定とか舞台とか、どうしても『96時間』と比較したくなっちゃうけど、どっちかといったら笑いの要素が多い本作のほうがぼくは好き

『96時間』はなー、シリアスなプロットはたしかに楽しめるんだけど、娘への愛が強烈すぎてちょっと痛いんだよね。

本作のイーサンとゾーイの関係は、何だかんだ言って仲が良くて微笑ましい。娘もそんなにバカじゃないしなあ。

まあ笑いの取りかたはかなりベタだし、けっこう何回もおんなじネタで引っ張ったり、すべってるシーンもたくさんあった笑。それでも半分くらいは可笑しかったし、すべってもへっちゃらなくらい、たくさん笑いをぶっこんでいる。

ゾーイが着信音を設定するところとか、伏線なのはすぐに分かるんだけど、サスペンス的な使いかた (肝心のときに掛かってきてピンチになる、みたいな) なのかと思ってたら、笑いのためだけの仕込みだった笑。終始そんな調子でかなり楽しい。

おんなじアクションてジャンルでも、サスペンスとコメディで雰囲気はだいぶ違う。

どっちが良いとかは好みや気分の問題だけど、ベッソン&マックGでシリアスだといろいろとアラが目立っちゃうような気もするしなあ。本作のテイストのほうが合ってるように感じる。

それにしても、あの曲は耳に残るよなあ笑。Icona Pop〈アイコナ・ポップ〉の『I love it』て曲なのね。スウェーデンのデュオなのか。気になったんで調べてみました。

さいごに

マンガ風なキャラクタがチラホラなのも相変わらず。ハゲのアルビノ (アルバイノ) とか、ヴィヴィとか。けど大して活躍しないんだよなあ。やっつけるときもけっこうあっさりしてるし。いつも何か、もったいないなあと感じる。

ヴィヴィ役のアンバー・ハードは、あーゆうどぎついキャラクタはあんまり似合ってなかった。何よりもハデなメイクが似合わない。まあ質素な役だとゾーイとの棲み分けが難しくなるからなんだろうけど、素朴な雰囲気の役も見てみたい

ゾーイ役のヘイリー・スタインフェルドはどこにでもいそうな可愛らしいコ。ちょっと蒼井優さんぽい。

一見マジメでおとなしそうな雰囲気なのかと思いきや、コスナー親父を騙して遊びにいっちゃうあたりはいかにも今どきのギャルっぽくて、その2つの顔の演じ分けが見事だった。

あと娘に最後まで正体を気づかれない、てのも何気に良いんだよなあ。最近はヒーローでも何でも「ありのまま」が流行りみたいだけど (スパイダーマンとかね) 、やっぱりスパイなんだから、たとえ娘でも最後まで正体を明さないほうがカッコイイ

愛するひとに認めてもらえなくても仕事はちゃんとこなす、てのが美学ってもんだろう。レナーは一見おちゃらけダメ親父だけど、彼の佇まいにはそーゆう美学を感じる。だから多少ヨレヨレでもカッコイイんだろうなあ。

おわり。

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予告編はこちら (1分半ほどの動画です) 。

あらすじはこんな感じ。

CIAエージェントのイーサン・レナー (ケヴィン・コスナー) は任務中に病で倒れ、医師から余命3カ月を宣告される。残された時間を別れた家族と過ごそうと決め、パリを訪れたイーサンだったが、思春期の娘ゾーイ (ヘイリー・スタインフェルド) との溝は深まるばかり。そんな時、謎の女エージェントのヴィヴィ (アンバー・ハード) が、イーサンの病気に効果のある試験薬を提供するかわりに、現役最後の仕事として凶悪なテロリスト抹殺の任務を引き受けてほしいと持ちかける。

via: 映画.com

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