her / 世界でひとつの彼女 (2013)【映画】

      2014/11/18

人生にときめく、AI〈人工知能〉。声だけの君と出会って、世界が輝いた。

Her スパイクジョーンズ

試写会にて『her / 世界でひとつの彼女 (her) 』鑑賞。2013年アメリカ。スパイク・ジョーンズ監督・脚本。126分。

『かいじゅうたちのいるところ』などの鬼才スパイク・ジョーンズが監督と脚本を手掛けたSFラブストーリー。人工知能型OSの声に惹かれる主人公と、生身の女性よりも魅力的なシステムとの恋のてん末を描く。

via: シネマトゥデイ

主演はホアキン・フェニックス。共演にエイミー・アダムス、ルーニー・マーラなど。人工知能型OSサマンサの声はスカーレット・ヨハンソン。アカデミー賞脚本賞受賞。6月28日公開。

ホアキンはじめ、出ているのが大好きな役者さんばっかりで、けっこう前からかなり楽しみにしていた本作。期待通りの素晴らしい映画だったー!

近未来のLA

ステキな映画って、舞台となる世界へ行ってみたい、この世界観にずっと浸っていたいと思わせるような心地よさがあるものだけど、本作で描かれる近未来のLAもまさにそんな感じで素晴らしい。

街なみも室内も、未来でありながらどこかノスタルジックで、幻想的な雰囲気を醸し出しててホントにキレイ。

「今」よりもほんのちょっとだけ発展しているとゆうか、何か手が届きそうな距離感なのも良い。

ホアキンの退屈

ホアキンは本作でも安定の気持ち悪さ (最大級の褒め言葉ですもちろん) を発揮している。どこか屈折した役はホントに巧いんだよなあ。

OSとの恋がどうこうよりも、ホアキンが気持ち悪すぎて前半はまるで感情移入できなかった笑。ちょっと引いてしまうとゆうか。

けど何かその映画に対してちょっと疑ってる感じが、セオドアがサマンサに抱いている疑いとシンクロするみたいな感覚があって、何だか妙に心地よかった。

後半どんどんとのめり込んでいくところも一緒で、気づいたら映画の世界に入り込んでた、てあたりが何とも面白い。うーん不思議な映画。

会話劇なので、ちょっと退屈なところもあるんだけど、そんな退屈さにも耐えうるとゆうか、ホアキンひとりの表情だけでも十分、間〈ま〉がもってしまうところがスゴイ (面白い映画は、ある種の「退屈さ」を持っている、てのがぼくの持論) 。

ストーリー関係なしに、お芝居をずっと観ていたいと思える、数少ない役者さん。

本作は「恋愛」とゆう、ひととひと (ひとじゃなくてOSだけど) との「関係性」を、ホアキンとスカヨハがそれぞれ別々に演じたのを後から繋げている、てのが何よりもすげーことだと思う。

ほとんど一人芝居状態。2人だから (1+1) 人芝居とでもゆうべきか。こんな恋愛モノって、なかなかないよなあ。

サマンサの女子力

OSを好きになっちゃう気持ちは分からないでもない、とゆうか、サマンサみたいな雰囲気だったら誰でも好きになっちゃうんじゃないかなあ。

ちょっとタイプは違うけど、『(500)日のサマー』のサマーぽいズルさ、みたいなものを持っている。

最初はセオドアに従順でノリがよくて、だんだんと恋する気持ちを知って悩み、学習しすぎちゃったあげくに離れていってしまうサマンサ。うーんズルい女。てか女子力たけー

けどサマンサの感情 (?) の機微は実に繊細で、やっぱこの脚本すげーなあと思う。

つか声を演じたスカヨハが、こんなにキュートで暖かい空気出せるってことに何よりも驚いた!本人出てくるとド派手な雰囲気が邪魔しちゃうからか、全然気づかなかった。

観賞後のアンケートに、日本人が演じるとしたら誰?てのがあったけど、ちょっと思い浮かばないよなあ。他が想像できないくらい素晴らしい。

あとちょー細かいことだけど、日本人にはちょっと発音しづらい「サマンサ」と「セオドア」て名前も、何か音が気持ちいいんだよなあ。

さいごに

ルーニー・マーラはあいかわらずちょっとヒステリックな美人を演じていた。そいや、回想シーンが無音 (とゆうか「今」の音が続く) なのもよかったなあ。

エイミー・アダムスはいつになくキュートな役で、元々好きだけど、今回のキャラは特によかったなあと思う。てかこんな感じもいけんのね。幅広いなあ。ザ・女友だち。ハリウッド版・深津絵里さん。

あとあと、劇中でセオドアとサマンサが即興で作った主題歌『The Moon Song』がすげー良い曲だった。

何かぼくは歌で感動するなんてゆう繊細さはまるで持ち合わせてないんだけど、この曲にはちょっとだけ感動して自分でもビックリした。そんくらい素晴らしい。

流行りの『レリゴー』なんかよりも、ずっと良いと思うんだけどなあ。て『レリゴー』ロクに聴いたことないんだけど……。

おわり。

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あらすじはこんな感じ。

近未来のロサンゼルスで、セオドア (ホアキン・フェニックス) は相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリン (ルーニー・マーラ) と別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサ (スカーレット・ヨハンソン) と出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになり……。

via: シネマトゥデイ

予告編は以下の通り (1分50秒ほどの動画です) 。

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