ダイバージェント (2014)【映画】

      2014/10/31

たった一度の性格診断で未来は決まる。

ダイバージェント シェイリーンウッドリー

試写会にて『ダイバージェント (Divergent) 』鑑賞。2014年アメリカ。ニール・バーガー監督。139分。

アメリカでベストセラーを記録した、ベロニカ・ロスの小説『ダイバージェント 異端者』を実写化したSFアクション。軍事や警察を統括するドーントレス〈勇敢〉を筆頭に、五つの共同体で社会が構成された未来を舞台に、いずれにも該当しないダイバージェント〈異端者〉と判断された少女が自身の宿命をめぐる戦いに身を投じる。

via: シネマトゥデイ

主演はシェイリーン・ウッドリー。共演にテオ・ジェームズ、ゾーイ・クラヴィッツ、アシュレイ・ジャッド、マギー・Q、ケイト・ウィンスレットなど。7月11日公開。

これ原作は面白いんじゃないかなあ。5つの派閥 (ダイバージェントも含めて6つの属性) に分かれてる世界とか、どこぞのマンガにありそうな設定でなかなかワクワクする。

けどなあ、あんまり巧く活かせてないんだよなあ。

性格診断意味ねー

性格診断を受けて、その後自分がどの派閥に属するか決めるんだけど、診断結果とは違う派閥を選んでもいい、てのがよくわかんない。それってさ、結局のところ性格診断いらなくね?

しかも主人公トリス (シェイリーン・ウッドリー) は、ダイバージェント〈異端者〉てゆう、かなり特殊な存在なんだけど、彼女のケースしか見せてくれないから、この世界のノーマルがまるで分からない

フォー (テオ・ジェームズ) が言う「ひとつの性格で生きていたくない」みたいな主張、つまりは性格診断なんて無意味だ、てのがこの物語の主題だってのは分かるんだけど、そんじゃまずはこの物語の世界における”普通”をちゃんと描いてくれよって思う。

じゃないと世界観に全然入り込めないし、ダイバージェントがどう「異端」なのかがさっぱり分かんない

ノーマルなケースとして描かれるのかと思ってたトリスの兄さんまで、自分の親とは異なる派閥を選択するんだからもうワケが分からない。

兄さんの場合は性格診断通りの選択をしたってこと?けど95%は親と同じ結果になるってマギー・Q (性格診断してくれるひと) も言ってたじゃん。まあ、どっちでもいいけど。

トレーニングしすぎ

5つの派閥のどれでもなかったから、仕方なくな感じで憧れてたドーントレス〈勇敢〉を選択したトリス。まあいわゆる軍隊みたいな集団で、戦闘スキルを徹底的に叩き込まれる。

このトレーニング風景がこのひとたちの日常ってのはわかるんだけど、おんなじようなことをひたすら繰り返すばっかりで、おはなしが一向に進まなくて退屈極まりない

成績悪いコが篩〈ふるい〉にかけられてく、てのもよくわかんない (だってさ、せっかく入った新人切り捨てすぎじゃね?) し、そもそもどーなったら「上がり」みたいな (映画的な) ゴールを教えてくんないから、観ていてフラストレーションが溜まる。

何のためにトレーニングしてんだか意味不明なんだよなあ。

プライアー夫妻

頭の良いエリュダイト〈博学〉 (兄さんが入ったとこ) が転覆を謀ろうとすることで、やっとこさ物語が動き出す。

つかさ、ドーントレス〈勇敢〉以外の暮らしを全く描いてくれないから、唐突感ハンパないんだよなこれも。

エリュダイト〈博学〉と、アブネゲーション〈無欲〉 (トリスたち兄弟の実家) はまだいいとして、アミティ〈平和〉とキャンダー〈高潔〉とかほぼ存在してないに等しい。

そいや、おんなじドーントレス〈勇敢〉に入った後でも、それぞれ出身が違うことで、あいつはどこどこ出身だからこーゆう性格で、みたいなはなしになるんだけど、あれおかしくね?性格診断でみんなドーントレス〈勇敢〉て出たからここに入ってんじゃねーの?

あとね、トリスの両親、プライアー夫妻の行動が、もう決定的に意味不明だった。

「ママも〈勇敢〉だったのね!」て笑。もうね、意味分かんないんですよ。ひとたび派閥に入ったら、二度と変えらんないんじゃなかったの?ママの物語をまず観たいわむしろ

それとね、パパも何で急に無茶したん?〈無欲〉つーかアホなんか笑。あまりのヤケクソ展開に付いてけなくて、映画館なのに思わず「えっ!?」て言いそうになっちゃった。

ケイト・ウィンスレット!

知的な悪役を演じたケイト・ウィンスレットが素晴らしい。

悪役なのもさることながら (はじめて演じたらしい) 、ケイト・ウィンスレットって「学〈がく〉はないけど、がむばって力強く生きる」みたいなイメージだったから、知的なキャラてのもちょっと意外だった。幅広がったなあ。

つかここまでだいぶボロカスに書いてきたけど、役者さんはけっこうみんなイケてるんだよなあ本作。映像の質感も嫌いじゃないし、それだけにストーリー展開がいっそう残念に感じる。

主役のシェイリーン・ウッドリーはカワイイし、相手役のテオ・ジェームズもやたらイケメン。ポスターの写真うつりはかなりイマイチだけど、動画で映えるタイプなんだと思う。

お友達役のゾーイ・クラヴィッツもなかなかイイ感じ。つかレニー・クラヴィッツの娘さんなのね!

あとあと、『ER』でプラット先生役やってたメキー・ファイファーがスーパーちょい役で出てて何か嬉しかった懐かしい笑。

さいごに

散々にツッコミまくった箇所は、原作の小説なら端折らず丁寧に描かれてんのかなあ、とゆう期待がちょっとだけある。最初に「原作”は”面白そう」なんて書いたのはそーゆう意味。

んでその原作、今のところ『ダイバージェント 異端者』と『ダイバージェント2 叛乱者』を読むことができる。それぞれ上下の計4冊。

もう1つ『Allegiant』(忠実な信者・臣下、みたいな意味) てのがあって全部で三部作になっているのだが、『Allegiant』はまだ翻訳されてないみたい。

ちなみに本作 (映画のほうね) は『ダイバージェント 異端者』に基づいている。読んでみよーかなあ。

つかつか、すでに続編の製作も決まってるらしくて、来年には『叛乱者』が、再来年以降には『Allegiant』をPart1, 2に分けてそれぞれ公開する予定らしい。

そーだよなあ、すんげー序章つーか「はじまりのおわり」みたいなとこで終わったもんなあ。ま、あんまり続き観たいとは思わなかったんだけどね。

けど本作はあくまでも人物紹介で、2作目以降は物語も進んで面白くなっていく、てパターンなのかもしれない。て全然期待してねーけど笑。

おわり。

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あらすじはこんな感じ。

世界が崩壊してから100年後の未来。復興を果たした人類は、16歳で受ける選択の儀式によって人々を軍・警察にあたるドーントレス〈勇敢〉、政権を運営するアブネゲーション〈無欲〉、教育・研究を担うエリュダイト〈博学〉といった五つの共同体に振り分け、そこで人生を全うすることを強制していた。16歳になったトリス (シェイリーン・ウッドリー) も選択の儀式を迎えるが、どの共同体にも適さないダイバージェント〈異端者〉と判断されてしまう。ダイバージェントは政府に抹殺されるのを知った彼女は、うそをついてドーントレスへと所属する。

via: シネマトゥデイ

予告編はこちら (1分50秒ほどの動画です) 。

 -2010年代の映画 ,

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