GODZILLA ゴジラ (2014)【映画】

      2014/10/31

世界が終わる、ゴジラが目覚める。

ゴジラ 2014 渡辺謙

『GODZILLA ゴジラ (GODZILLA) 』鑑賞。2014年アメリカ。ギャレス・エドワーズ監督。123分。

怪獣映画の傑作として映画史に名を残す『ゴジラ』を、ハリウッドが再リメイクした超大作。突如として出現した怪獣ゴジラが引き起こすパニックと、ゴジラの討伐に挑む人類の姿を壮大なスケールで活写する。

via: シネマトゥデイ

主演はアーロン・テイラー=ジョンソン。共演に渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンなど。

前日には初代ゴジラも観て、万全の体勢で公開日の初回に観にいってきた。けど凄まじくイマイチだったなあ。ガッカリだ。ちょっと期待しすぎたかなあ。

ちなみに2D字幕版での鑑賞。IMAX3Dにもちょっと惹かれたんだけど、こりゃ2Dで十分だ。映画館で観たほうが良いのは間違いないが、暗いシーンもけっこう多いし、3Dだと余計にわかりにくいんじゃないかと思った。

ゴジラ出てこなさすぎ

もうとにもかくにも全っ然ゴジラが出てこない。不満はこれに尽きると言っていい。

15年前の原発事故から、退避区域の真実あたりまでの盛り上げかたはなかなか良くて、期待感が募る。んでいよいよゴジラ登場かと思ったら、出てきたのはムートー (MUTO) とかゆう別の怪獣。てか誰だよお前笑

その後しばーらくしてやっと出てきたかと思うと、バトルを途中で切るってゆうナゾの編集をひたすら繰り返す。あれ焦らしてるつもりなんだろうか。テンポ悪すぎてイライラしかない

パシフィック・リム』のときにも感じたんだけど、怪獣映画で2時間以上ってのは長すぎるんだよねたぶん。

初代ゴジラの100分くらい、てのがちょうどいい。だからパシリムも今作のゴジラも20分くらい長くて、その20分をチープな人間ドラマで埋めようとするからタチが悪い

ドラマも上手く作れる監督ならそんでも間が保つんだろうけど、単なる怪獣好きなだけの監督だとはっきり言ってダレる。

それに本作はちょっと盛り込みすぎなんだよなあ。主人公の家族を巡る人間ドラマ、科学者たち、軍隊などなど、登場人物が多すぎる。しかも全然回収できてない

主人公のフォード (アーロン・テイラー=ジョンソン) だって、何でゴジラを追っかけてるのか意味不明で、ただ巻き込まれてるようにしかみえない。

『ゴジラ』つか『ゴジラ vs. ムートー』

ゴジラが出てくるシーンはさすがの迫力で、テンションが上がりまくる。

ホノルルでの初登場シーンなんて圧巻。津波でビルの屋上に逃れたひとが発煙弾を打って、その弾を追っかけてくと後ろからゴジラの足が浮かび上がってくるって、もうかっこ良すぎで鳥肌立ちまくり。このシーンだけでも観る価値アリだと思う。

だからこそ、もっと見たかったんだなあ。出演シーン少なすぎ。せっかくだから街を破壊するシーンも見たかった。てかそーゆうの期待してたんですけど。

敵のムートーは虫みたいで気持ち悪いけど、空飛んだりとか、ずっと見てるとだんだんカッコよく見えてくる。キモカッコイイ

つかね、これタイトル『ゴジラ』てよりも『ゴジラ vs. ムートー』のが良かったんじゃないの。いやむしろ『ムートー』だけでも良いかも笑。そんくらい、ゴジラが出てこない代わりに出てきまくる。

放射性物質を食べるとか、オスとメスがいて、求愛のパルス送って会話したりとか、産卵したりとか、生態もかなり詳しく描かれてる

それと、電磁パルス (EMP: Electromagnetic pulse) 最強すぎ笑。人類がやられてんのって、ほとんどEMPじゃん。

何か核を食う怪物に核兵器で対抗しようとするってところも全然ナットクいかないんだよなあ。オキシジェンデストロイヤー使おうよ笑

核でおびき寄せて倒そう、て作戦はわかるんだけど、起爆装置作動した途端に奪われるとかアホすぎるんだよな。てか何であんなとこで作動させたのか全然意味分かんないし。船に移してからでいいじゃん。

んで解除しなきゃヤバい、てことで主人公が向かうんだけど、いざ爆弾のとこまで辿り着いたら、外枠が開かなくて止めるの無理とか、諦めんの早すぎ。もっとこう、何かやりようあるだろう。

好きすぎてうまく描けない

「自然は調和を保とうとする」とか「人間は自然をコントロールしていると思ってるけど、それは違う」みたいなメッセージは素晴らしいんだけど、残念ながらあんまりストーリーと繋がってないから全然響かない。

何だか取ってつけたようにしか見えないんだよなあ。渡辺謙さん演じる芹澤博士が広島の被爆2世、て設定なんてその最たるもの。特に広げるでもないんだから、わざとらしさしかない。

だってさ、ムートーが出現したのは、発展しすぎた人類の驕りを正すため、つまりは調和を保とうとするためとも受け止められるじゃん。それをゴジラが出てきてやっつけるとか、人類に寄り添いすぎだろゴジラ

何か艦隊をよけたりとか、ゴジラ優しすぎ。ラストシーンで海に帰ってくときに、ビルをよけてるように見えるのも何だか最高に気に入らなかった。

自然の調和ってゆうより、これじゃ人類の繁栄が前提での調和じゃん。都合よすぎ。人類のこと救いすぎだよ。

本作のゴジラは、、表情とか吼えかたとか、あと必殺技の熱線とか、決めポーズ的な部分はそりゃ惚れ惚れするほどカッコイイ

この監督さんがゴジラのこと大好きだってのは十分すぎるほどに伝わってくるんだけど、いかんせんゴジラのことが好きすぎて、うまく描けていない

科学を乗り越えるのは科学

ドラマパートが退屈すぎて、ついつい初代ゴジラのことを考えてしまっていた。ひとつなるほどなあと思ったのは、科学の「罪」を乗り越えるのは、やはり科学しかないってことだ。

核兵器や原発なんかは本作でも基本的にNOの立場だと思うんだけど、そーゆう科学が生み出した負の遺産を清算するのは、やはり科学の発展しかない。本作はちゃんと、そーゆう科学の力を信じるひとたちの物語になっている。

フォードパパのジョー (ブライアン・クランストン) は、妻を亡くした原発事故の原因を解明するためにひそかに研究を続けてるし、芹澤博士 (渡辺謙) のモナークだって、危機に備えて研究を続けている。

科学を乗り越えるのは科学、て精神は初代ゴジラのほうが色濃いんだけど、本作にもちゃんとその精神が引き継がれてると感じることができたのは、ある種の救いだなあと思った。まあ、論点ボケボケですっごい分かりにくいけど笑。

さいごに

渡辺謙さんがゴジラのことをちゃんと「ゴジラ」て発音してたのが何気に良かった。前のハリウッド版ゴジラでは「ゴッ、ズィラー」みたいな音だったからなあ。

その謙さんの役名が「芹澤博士」だったのにも思わずニヤリ。だからこそラストはやっぱ核じゃなくてオキシジェンデス……、いや何でもない (しつこい) 笑。

原発事故とか退避区域とか津波とか、震災を経験した日本人にとってはけっこう生々しい描写が多かったのにもだいぶ驚いた。よく作ったなあ、てかよく日本で公開したなあ。

何だか文句みたいな感想ばかりになってしまったが、ゴジラとムートーのアクションシーンはさすがに迫力満点で、やぱ映画館で観てよかったなあと思う。

ゴジラの造形はよく出来てるからこそ、ついつい不満も言いたくなってしまう。ぼくなりの「ゴジラ愛」だと思ってご容赦を。

おわり。

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あらすじはこちら。

1999年、日本。原子力発電所で働くジョー (ブライアン・クランストン) は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ (ジュリエット・ビノシュ) を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。

via: シネマトゥデイ

予告編はこんな感じ (約1分半の動画) 。

 -2010年代の映画 ,

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