pepita3 再訪 (井上雄彦)【読書】

      2014/08/29

『pepita』でガウディの足跡をたどった井上雄彦が、再びスペインの土を踏んだ。カタルーニャを旅し、バルセロナに1カ月間、滞在して感じたことは?

Pepita3 再訪 井上雄彦

井上雄彦著『pepita3 再訪』読了。2014年日経BP社刊。2冊組256ページ。DVD2枚組計114分。

シリーズ第1弾の『pepita』で建築家・ガウディと時空を超えて出会った漫画家・井上雄彦は、創造の種を”発芽”させるため、再びスペインの土を踏んだ。ガウディが生まれ育ったカタルーニャを旅し、数多くのガウディ建築が遺るバルセロナに1カ月間に渡って滞在した。「ガウディは何を後世に引き継ぎたかったのか」__その思いを確かめるためにリウドームスの生家を訪ね、ガウディの血族に会い、ガウディが思考を深化させた修道院に足を運んだ。

via: Amazon内容紹介

感想を一言で表すと、サグラダ・ファミリア行ってみたい!カサ・ミラで暮らしてみたい!あと井上さん、筋トレしすぎ笑

本書は「本」とゆうよりはDVDがメインで、書籍はその副読本といった位置づけ。買うときに¥3,000はたけーなあと思ったのだが、なるほどDVDだと思えばまあナットクできる。

pepita3 井上雄彦

正面から見ると1冊の本に見えるが……。

pepita3 井上雄彦 横

横から見ると、2冊ある!

pepita3 再訪 BOSQUEJOS

赤い『再訪』と、黄色い『BOSQUEJOS』。本のカバーがなかなか複雑な構造をしていて (てただ2冊まとめて外のカバーがかかってるだけだけど) 、はじめ分解するのに若干手間取ったのはココだけの秘密だ。

pepita3 DVD

DVDも2枚ついている。井上さんの旅を追いかける構成の『カタルーニャを旅する』と、インタビュー集 (重複あり) や対談、ガウディ建築のムービーを収めた『ガウディを知る』。どちらも1時間弱のボリュームである。

ぼくは書籍のほうを半分くらい読んだところでDVDを観たのだが、まず最初にDVDを観るのが正しい順番なのかな、とゆう気がした。

『再訪』は日記調なので、読んでるだけだと何をやってるんだかちょっと掴みづらいところがある。映像を観るとその辺りが繋がってわかりやすい。

再訪

タイトルが『再訪』となっているように、「初訪」である『pepita 井上雄彦 meets ガウディ』を読んでいないと、ちょっとよくわからない部分が多いかもしれない。

ま、こっから読もうとするひとはそう多くないとは思うけど念のため。

ガウディとはなんぞや、みたいな予備知識的なことも軽くアタマに入っていないと、ちょっと付いていけない部分もたくさんある。

本書のDVDを観れば何となくわかるようにはなっているが、そのあたりも1巻である『pepita〜』により詳しいのでぜひ一読を。

ガウディ建築に触れた井上さんが、何を感じどう考えたか、てのが本書、とゆうかこのシリーズの核で、そのあたりの記述がやはり読んでて一番楽しい。

あと1巻読んだときにも思ったけど、モーレツにバルセロナへ行きたくなる

あーでも観光で数日行くだけじゃあんまり意味ないのかもなってことはちょっと思った。何度も行くとか、実際住んだりしてみないとわかんないことが多そう。

あーそうか、1巻は単純に「行ってみたい」だったけど、本書の感想は「住んでみたい」だなあ。それくらい、バルセロナとガウディ建築の魅力が本書には詰まっている。そんなに強調してるわけじゃないのに不思議だよなあ。

光嶋裕介氏との対談

井上雄彦ってゆう (漫画家とゆうよりは) 画家の創作に対する考えかたも随所に顔を出してて面白い。「内側に向けて解放されたい」 (P18) てのに何だかやたらとグッときた。

あと建築家の光嶋裕介さんとの対談で出てくる、「身体を通す」とか「自分を無にする」なんてはなしはいかにも哲学的で、『バガボンド』の世界だなあなんて思った。

身体のはなしでは『リアル』のこともちょっとだけ出てくるし、光嶋さんがやってる合気道 (師匠は内田樹さん!) のはなしなんかもかなり面白かった。

あと光嶋さんがぼくとほとんど同世代だからか、『スラムダンク』の話題にまで脱線したりもするので、井上雄彦マンガファンが読んでも楽しめる部分はちょこちょこあるかなとも思った。

対談の様子はDVDも収録されているので、合わせて観る (読む) と深く味わうことができる。

BOSQUEJOS

黄色い本のタイトルになっている”BOSQUEJOS”てのは、調べてみたらスペイン語で「スケッチ」とゆう意味らしい。

その名の通り、スケッチブック。バルセロナ滞在中に買った「モレスキン」に描いたあらゆるスケッチが収められていて、何気にこれが一番楽しいかもしれない笑。

眺めているだけで何となく自分もちょっとだけ絵が巧くなったような気になってきて、モーレツに絵を描きたい衝動に駆られる。まあ実際描いてみると、下手クソすぎてイメージとのギャップに愕然としてしまうのだが……。

さいごに

1巻と3巻はガウディだったけど、2巻にあたる『pepita2 承』は、伊勢神宮の式年遷宮を扱っている。こいつも以前に買って読んだけど、ブログには書いてないんだった。また再読してみよーかな。

本書を読んだ直後の今なら、日本とスペインの建築様式、ひいては文化や価値観、宗教観の違いなんかが、より鮮明に読み取れる、かもしれない。せっかくだからリトライしてみっかなあ。

おわり。

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

▼▼▼▼

連動企画で美術展も開催中 (つかこれの創作でスペインへ行ったときの旅行記が本書) 。行ってこようかなあ。

特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦 -シンクロする創造の源泉

 -その他の読書

ad

スポンサーリンク

  関連記事

仕事は楽しいかね? (デイル・ドーテン)【読書】

この物語の主人公はあなたです!

人気作家の平凡な日常【読書】3652 (伊坂幸太郎)

伊坂のマル秘!

pepita 井上雄彦 meets ガウディ【画集】

井上雄彦 × ガウディ!

金哲彦のマラソン練習法がわかる本【読書】

超人気コーチがはじめて明かす100日練習メニュー。

大栗先生、重力を語る【読書】重力とは何か (大栗博司)

宇宙を支配する力の正体。

レバレッジ・リーディング (本田直之)【書評】

本田直之著『レバレッジ・リーディング』読了。あまり本を読まない人に向けて書かれた本です。僕も乱読派なので共感できる部分がたくさんありました。斜め読みも悪くない、というのは新たな発見です。

The Feynman Lectures on Physics (Online Edition) 素晴らしい知的財産をWebで

ファインマン先生からのクリスマスプレゼント。

今日もかき氷【完全版】(蒼井優)【読書】

涼感たっぷり!完全無欠のかき氷手帖。

no image

TOEICテスト対策の第一歩【読んだ】ゼロからはじめるTOEICテストの押さえドコ【英語】

ゼロからはじめるTOEICテストの押さえドコ posted with ヨメレバ 土谷 望 テイエス企

no image

IQUEEN VOL.6 木村カエラ【写真集】カッコいい木村カエラ

SPY AGENCY. IQUEEN VOL.6 木村カエラ (PLUP SERIES) poste

ad

スポンサーリンク

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

スポンサーリンク

長いお別れ【映画感想】岸辺の旅(2015)

物理学に、ホール(正孔 / せいこう)という考え方がある。 整然と並んだ電子の列で、そのうちのひとつ

no image
横山秀夫の警察小説にハマる

いまさらですが、横山秀夫さんの小説にハマっています。 サクッと気楽に読める小説を、と手元にあった『深

終わるまでが戦争です【映画】日本のいちばん長い日(2015)

降伏か、本土決戦か__。

迷路荘の惨劇 (横溝正史)【読書】

角川文庫・金田一耕助ファイルの8冊目『迷路荘の惨劇』を読みました。子どものころハマった金田一を、1年

ゼッタイ押すなよ!【映画】人生スイッチ (2014)

押したら、さいご。

  • ランキングに参加しています。当ブログの順位は以下から確認できます。

    にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ

    ブログランキングならblogram track feed コタノト!



  • follow us in feedly