フライト・ゲーム (2014)【映画】乗客たちの人間ドラマ

      2014/10/31

全てを疑え。

フライトゲーム リーアムニーソン

試写会にて『フライト・ゲーム (Non-Stop) 』鑑賞。2014年アメリカ。ジャウマ・コレット=セラ監督。107分。

『アンノウン』のコンビが再度手を組んだサスペンスアクション。ニューヨークからロンドンへ向けて飛び立った旅客機内で起きる連続殺人に立ち向かう機内警備担当の連邦保安官が、その意外な犯人と真相にたどり着くさまが描かれる。謎とスリルが押し寄せる息詰まるタッチはもちろんのこと、爆発する旅客機や機内での銃撃といったアクションも迫力満点。

via: シネマトゥデイ

主演はリーアム・ニーソン。共演にジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ルピタ・ニョンゴなど。9月6日公開。

感想を一言でまとめると、やっぱ飛行機には乗りたくない笑

空の上の限定空間、しかもタイムリミット付き、て条件は何ともそそられるのだが、飛行機を脅迫して身代金を奪う、てのはいかにも無理筋だなよあ、と観る前は思っていた

けどそこはさすがジャウマ・コレット=セラ監督、かなりよくできてて、予想以上に楽しむことができた

ヒッチコックを彷彿とさせる映像表現

ジャウマ・コレット=セラ監督の映画を観るのは『アンノウン』についで2作目。やっぱこの監督、サスペンスを撮るのがべらぼうに巧い

『アウノウン』で感じたヒッチコックテイストは本作でも健在、つかあからさまじゃなくなってる分、より巧みになっていると感じた。

何がヒッチコックらしいかって、一番はやっぱり「映像での説明が巧い」てとこだろう。画だけで説明できるところでは余計なことをしないから、展開にムダがない

メールの見せかたとか、視覚効果も相変わらず楽しい。

搭乗前にビル (リーアム・ニーソン) の視点で乗客を映すシーンなんて、酔っ払ってるせいなのかボヤケてふわふわしてる雰囲気がとても良い。実はこのシーンは後々の伏線にもなってたりするから、さらにすげー。

浮かび上がった銃をキャッチして撃ったりとか、映画っぽい虚構とリアリティのバランスが絶妙なんだよなあ。

最大の見せ場である飛行機墜落 (じゃなくて不時着か笑) シーンはCGゴリゴリでちょっと興ざめだったけど笑。何だろ、予算なかったのかな。

キレキャラ、ニーソン笑

ビル (リーアム・ニーソン) も含めて、全員が疑わしい、てのもなかなか巧いことできている。

『アンノウン』の感想でも書いたけど、リーアム・ニーソンて、やっぱ疑われるべくして疑われるよね笑。マジメになればなるほど怪しいとゆうか、信頼もどんどん失っていく笑。

つかさ、そんないきなりキレて突っ掛かってきたら、協力する気にならんて笑。乱暴なんだよなあ。航空保安官て仕事、明らかに向いてない笑。つかだから狙われたのか。

けど本作はそんなニーソンのキレキャラっぷりを逆手に取ったような展開なのが何ともニクい。もうね、第一の殺人からして「そーきたか!」て感じなの。

タイマーが鳴るタイミングとかできすぎだろ!て思うけど、そんでも映画としてはカンペキで鳥肌立った

まあ後から考えると、犯人の計画おかしくね?てところは多々あるんだけど、そーゆう側面て良いサスペンスにはつきものみたいなところもある。観てるときドキドキできれば、緻密さは少々犠牲にしてもいいんじゃないか、て最近思う。

それに、多少突っ込める余地を残してたほうが、むしろ楽しいし。

乗客たちのドラマ

乗客たちを含めて、全てのキャラクタにそれぞれちゃんと見せ場があるのも、いいね!て思ったポイント。

最近は何だか人間ドラマが雑すぎてガッカリな映画ばっかりだったけど、本作はひとりひとりのキャラクタがしっかり描けていて、ドラマ部分もなかなか面白かった。

乗客同士が団結してビルに反抗してみたり、後半はみんな一緒になって状況を打開しようとしたり、全ての人物がちゃんと「生きて」て、乗客全員が「主役」みたいになってるのが、すっごい心地よかった。

さいごに

伏線の数は適度だし、畳みかたもイチイチお見事。久しぶりに上質なサスペンス観たー!て気分になれた。映画的な飛躍とゆうか、娯楽性の度合いも絶妙で、これは今年のマイベストに入れてもいいかも。

それにしても、飛行機が落っこちる映画ってのは破壊力がハンパない。観てるこっちまで座席に押し付けられるような感覚で、無条件にドキドキしてしまう。

ただでさえ、高所恐怖症の乗り物嫌いなのに、ますます乗りたくなくなった笑。

おわり。

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オマケ

アンノウン

ジャウマ・コレット=セラ監督&リーアム・ニーソン主演のコンビは、『アンノウン』についで2作目。

感想を読む。▷ アンノウン (2011)【映画】

こちらはよりヒッチコック色の強い映画で、また違った面白さがある。ま、オチは完全に「あの映画」だけどね笑。

ちなみに次作『Run All Night』でも、三たびコンビを組むことが決まっているみたい。2015年全米公開予定。今のところ、このコンビはハズレなしだから、次も楽しみだなあ。

航空保安官

ニーソン演じるビルの航空保安官てのは、実在する職業みたい。へえ〜知らんかった!

連邦航空保安局 – Wikipedia

「9.11」を受けて増員されたんだとか。いかにもアメリカっぽいなあ。つか作中でもちょっと言及されてたけど、逆に不穏な空気を煽っているような気が、しないでもない。

『フライト・ゲーム』あらすじ&予告編

あらすじはこんな感じ。

ニューヨークより146人の乗客乗員が搭乗した、ロンドンへと向かう旅客機。その警備を任されている連邦保安官ビル・マークス (リーアム・ニーソン) のもとに、1億5,000万ドルを指定口座に入金しなければ20分おきに機内の人間を1人ずつ殺害するという異様な犯行予告メールが届く。限定されたネットワークからメールが送信されたことから同僚が犯人ではないかと思いつつ、犯人の特定に奔走するビル。そしてメールの内容通りに、機内で1人ずつ人が命を落とす。やがて、地上から犯人が指定した口座はビルのものであることが判明する。

via: シネマトゥデイ

予告編はこちら (1分40秒ほどの動画) 。▷ 映画『フライト・ゲーム』予告編 – YouTube

 -2010年代の映画 ,

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