アバウト・タイム 〜愛おしい時間について~ (2013)【映画】タイムトラベルは難しい

      2014/10/31

今日という日を生きる。それが人生を素敵にする__。

アバウトタイム リチャードカーティス

試写会にて『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ (About Time) 』鑑賞。2013年イギリス。リチャード・カーティス監督。124分。

タイムトラベルの能力を持つ家系に生まれた青年が意中の女性との関係を進展させようと奮闘する中で、愛や幸せの本当の意味に気付くヒューマンコメディー。『ラブ・アクチュアリー』などで知られるラブコメに定評のあるリチャード・カーティス監督が、恋人や友人、家族と育む何げない日常の大切さを描く。

via: シネマトゥデイ

主演はドーナル・グリーソン。共演にレイチェル・マクアダムス、ビル・ナイほか。9月27日公開。

うーん、何だかよくわからなかったな。いや、はなしは単純でわかりやすい、つかわかりやすすぎてむしろ退屈なくらいなんだけど、何が面白いのかさっぱりわからなかった

予想通りとゆうべきか、会場は女子率カップル率が高くて、それなりに笑いも起こっていた。

何が可笑しかったんだろ、ぼくはひとつも笑えなかった。あまりに周囲との感性がズレていることに愕然としたよ笑。人間の感性てこうも違うもんなのか、てことに何よりも驚いた。映画関係ねー笑

いい加減な自然観

ティム (つかこの一家) の特殊な能力は、何だかルールがヤケクソで、アラばっかり目についてしまった。やぱタイムトラベルものって難しいんだなあ。

そーゆう能力を持ってる、て設定はまあいい。流行りのマルチバース的なね (時間軸に沿って、たくさんの未来が枝分かれしていく、おなじみのイメージ) 、キライじゃないよ。

過去に行く方法があんまり大掛かりじゃない (暗いところ、主にクローゼットの中に入って、拳を握りしめる) 、てのはサイコーに素晴らしい。

けどなあ、やるならもうちょっとちゃんとやろうよ。未来が変わったり変わんなかったり、ひとも連れて行けたり、何だか都合がいいんだよな。

一番不可解なのが、過去に戻ったあと「今」に帰ってくることができる、てところ。過去から見たら「今」は「未来」なわけじゃん?未来には行けない、て設定なんだからあんま都合いいだろそれ。

「今」の自分は戻ってきた自分ではない、て認識はどこで保証されてるんだろうか。

ひとたび戻ったらもう一度生き直す、てゆうストイックな設定だったら、ひょっとして好きになれたかもしれない。惜しいなあ。

それだとタイムトラベルってゆうよりは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のループに近くなっちゃうか。けどちょっと似てんだよなあ。間違ったら戻って修正する、てのはいかにもゲーム的だし、これも流行りなのかなあ。

結局は自然観の問題なんだろう。 (作り手が意識してるかどうかは知らんけど) 量子力学的な考えかたが根底にはあるように感じた。

けどその捉えかたが圧倒的に甘いから、何ともチグハグな世界観になってしまっている。ルールがいい加減だと、感動なんてできないよね。

レイチェル・マクアダムス、不思議な魅力

自分の幸せを手に入れるためにタイムトラベルを繰り返す主人公ティム (ドーナル・グリーソン) 。もうね、卑怯すぎてサイテーだわコイツ笑。まるで共感できない。

メアリー (レイチェル・マクアダムス) がティムのどこに惹かれたのか、さっぱり理解できない。つかね、この映画、メアリーに限らず出てくる女性が全員バカっぽいのも何だか気に入らない

単なる男に都合のいい女つーかさ、生きようとする意思みたいなものをまるで感じない。これ同姓から見てどうなんだろ、ムカつかないんだろうか。全うなのはティムのお母さんくらいかな。

レイチェル・マクアダムスがそこそこカワイイ、てのはちょっと救いだった。いや、カワイイつーか何だろ、瞬間的にすっげー輝いてたり、かと思うとそーでもなかったり、何だか不思議な女優さん。つー意味では綾瀬はるかタイプ (口のデカさはジュリア・ロバーツ) 。

いやこれ撮りかたなんだろうか。だとしたらもっと全部魅力的に撮れよ、とは思う。

成長してはいけない

ティムの何が腹立たしいって、何かちゃっかり成長しちゃってるところなんだよね。いろんな映画の感想で書いてるけど、 (超自然的な、て意味での) 特殊能力者は、成長しゃちゃいけないんだよ。

『奥様は魔女』も『ドラえもん』も『天才バカボン』も『Mr.ビーン』も、みんな成長しないから笑えるし受け入れられる。つかバカボンとかビーンは能力ねーか別に笑。

『ドラえもん』はちょっと成長してるように見えるけど (特に映画とかね。観たことねーけど) 、ひとつのエピソードの中では成長しても、次の回ではそんな教訓すっかり忘れて、また元に戻ってる。何よりずっと小学校5年生だし笑。

それが本作のティムみたく、能力フル回転で着々と成長されちゃうと、もうズルいとしか思えない

何かちゃっかりそれっぽい秘訣に着地してイイ話っぽくなってるけど、散々チートしてその程度の結論てバカなの笑、なんて思ってしまった。うん、心が歪んでんだな笑

そいや『Mr.ビーン』といえば、この監督さんはビーンの脚本家出身なのね。あの品がなくてあざとい笑いは、いかにもビーンぽいなあと、何だか妙に腑に落ちた。

ビーンはけっこう好きだったんだけどな。やぱ成長とは無縁だから笑えたのかもな、なんてことを思ったりした。

さいごに

伯父さんとか妹のキットカットとか脚本家とか、みんなキャラはそれなりに立ってるんだけど、あんま活かされてなくてつくづく惜しいホント。

あとタイムトラベルもので死生観を描く、てのも何だか無理があってすっげーモヤモヤしたけど、掘り下げてもどうせ愚痴になるからやめておこう。

あ、でもお父さん役のビル・ナイはすっごいステキだった。本読むために能力使う、てのも素晴らしい。

リチャード・カーティス監督の作品て今まで縁がなくて、本作がはじめてだったんだけど、なんだかガッカリだったなあ。

『ブリジット・ジョーンズの日記』とか『ノッティングヒルの恋人』とか『ラブ・アクチュアリー』とか、どれも面白そうでそのうち観たいと思ってんだけど……。

本作で監督引退なんだとか。うん、本作観るかぎり、妥当な判断だと思う。

つーわけでぼくの心には全然ハマりませんでしたー。

おわり。

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作品情報

公式ページはこちら。▷ 2014年9月27日公開 アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

あらすじ

あらすじはこんな感じ。

自分に自信がなく恋人のいないティム (ドーナル・グリーソン) は21歳の誕生日に、父親 (ビル・ナイ) から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー (レイチェル・マクアダムス) と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。

via: シネマトゥデイ

予告編

予告編はこちら (1分ほどの動画) 。▷ 映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』予告編 – YouTube

 -2010年代の映画 ,

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