猿の惑星:創世記〈ジェネシス〉(2011)【映画】

      2014/11/18

これは人類への警鐘。

猿の惑星 創世記 ジェネシス

『猿の惑星:創世記〈ジェネシス〉(Rise of the Planet of the Apes) 』鑑賞。2011年アメリカ。ルパート・ワイアット監督。106分。

人間が高度な知能を持つ猿に支配される前代未聞の世界観と、衝撃的なラストシーンで話題となった『猿の惑星』の前日譚をひもとく話題作。現代のサンフランシスコを舞台に、1匹の猿の突然変異的な進化と自由を求める戦いが人類にとって脅威になっていく様が描かれる。

via: シネマトゥデイ

主演はジェームズ・フランコ。共演にアンディ・サーキス、フリーダ・ピントー、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトンほか。

邦題はアホだし、今さらまた猿の惑星?て感じであまり惹かれてなかったのだが、公開中の続編の評判が良いので、予習 (復習?) がてらに第一作を鑑賞。

なるほど、なかなかよくできていて、何だか見くびっててごめんなさい、てのが率直な感想笑。つかね、邦題でだいぶ損してるよ笑

複雑な構図とやるせなさ

どうせドラマはそこそこに、ゴリゴリCGのドカンドカンなんでしょ、なんて思っていたのだが、アクションシーンはむしろ少なめ。ドラマパートがなかなか魅せてくれる。

家庭や育児、介護といった内面的な問題から、人種差別、さらには組織論的なおはなしなどなど、様々な要素が折り重なって深みのある物語になっている。

醜い人間の驕りが自らを滅ぼす、みたいな単純な構図ではないのが、なかなか複雑で素晴らしい。

シーザーをいじめる飼育係 (マルフォイ!てハリポタ観たことねーけど笑) はアホだけど、他は純粋に自分たちの「仕事」をしてただけだもんなあ。

猿たちの叛乱が起こるべくして起こった、てわけでもないあたり何ともやるせない。ま、実際の人間社会で起こる様々な諍いも全部そうだよね。

何か事が起こるとニュースなんかではすぐに原因は?責任は?てなるけど、そんなに単純じゃないし。簡単に答えがわかるようなら、そもそも事件起こらんだろ、てことはいっぱいある。

つー意味でホントよく練られたおはなしで、グイグイ惹き込まれる。アクション少なくてもまるで退屈しなかった。

科学者の狂気

猿のシーザー (アンディ・サーキス) が主人公であり、彼にうまいこと感情移入させるような作りになってはいるものの、彼を取り巻く人間たちも、その内面がしっかりと描かれている。

シーザーを創り出した張本人、科学者ウィルを演じたジェームズ・フランコがわけても素晴らしい。

科学者なら誰もが持ってる、ちょっと世間からズレた感覚がかなりうまいこと表現されていた。

シーザー育てたりとか新薬を父親に試したりとか、世間から見たらだいぶ問題アリなんだけど、あくまでも自然な社会性を保ちつつ、ふっと狂気を覗かせるあたりがすっごいリアル!

何つーかね、例えば『トランセンデンス』のジョニデみたいに、変わった科学者ってゆうと途端にマッドサイエンティスト然としちゃって興ざめなんだけど、フランコはそのハミ出しかたが実に絶妙だった。

出演作観たのはほとんどはじめてだと思っていた (アン・アサウェイとやったアカデミー賞の司会のイメージしかなかった) のだが、前シリーズの『スパイダーマン』に出てるのね。全然意識してなかった。今度観るときは注目してみよっと。

組織の力

シーザーに感情移入させるとはいえ、蜂起してからのアクション (戦闘?) シーンはやはり人間視点で観てしまう。災害感がものすごい。

一番怖いなーと思ったのは、猿たちがよく組織されてるってところ。

ゴジラみたいな巨大生物が暴れ回るってのもまあ怖いんだけど、1体だけなら集中的に攻撃すればまあ何とかなりそう。でも大群が組織されて襲ってくると、すんげー厄介なんだなってのがひしひしと伝わってきた。

なるほどなあ、ひとりだと非力な人類が、地球で天下獲れたのも知性と組織力のおかげなんだな、てことをまざまざと実感できた。

ましてや人間よりも運動能力に勝る猿たち、それが人間並みの知性を手に入れたら……。そりゃそーなっちゃうよね。怖い怖い。まことに納得感がある。

あとあと、サッカーで組織力が大事だ!てのもなるほどこーゆうことなのね、なーんてことも思ったりした。考えて走るサッカー、ちょー大事じゃんか。バナナ振って喜んでる場合じゃねーぞ。シーザーたち猿を見習おうむしろ。

さいごに

いろんな種類の猿が出てくるのも何気に楽しかった。標準はチンパンジー、そこに力強い兵士系のゴリラと、知性高そうな魔法使い系のオランウータンが加わる、みたいな。

つかあのオランウータンの長老感とゆるキャラ感、だいぶ気に入った!続編でも見せ場あるといいなあ。

これさらに (新世紀の) 次も作る予定てあるんだろうか。そんときは是非とも我らがニホンザルも登場してほしいな笑!演じるのはもちろん、渡辺謙か真田広之で笑!

おわり。

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オマケ

公開中の『猿の惑星:新世紀〈ライジング〉』、公式ページはこちら。▷ 映画『猿の惑星:新世紀 ライジング』オフィシャルサイト 大ヒット上映中!

んで、予告編 (1分半ほどの動画) 。▷ 映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』予告編 – YouTube

こっちのがアクションシーンはさらに激しそう。楽しみだー。

追記 (2014.10.21)

その『〜新世紀』、観ての感想はこちら↓

猿の惑星: 新世紀〈ライジング〉(2014)【映画】人間に似すぎた猿

作品情報

あらすじ

現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザー (アンディ・サーキス) は人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。

via: シネマトゥデイ

予告編

予告編はこちら (2分半ほどの動画) 。▷ 映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』予告編 – YouTube

iTunesで観る。▷ 猿の惑星:創世記(ジェネシス)(字幕版) / (日本語吹替版)

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