ア・フュー・グッドメン (1992)【映画】

      2014/10/31

大義の前に歪められた真実。だが、そこに立ち上がった一人の若手弁護士がいた。

アフューグッドメン トムクルーズ

『ア・フュー・グッドメン (A Few Good Men) 』鑑賞。1992年アメリカ。ロブ・ライナー監督。137分。

キューバ米海軍基地で起った不審な殺人事件の真相を探る若き弁護士の姿を中心に、軍隊内の組織悪を暴く過程での、登場人物たちの人間的成長を描くドラマ。

via: 映画.com

主演はトム・クルーズ。共演にジャック・ニコルソン、デミ・ムーア、ケヴィン・ベーコン、ケヴィン・ポラック、キーファー・サザーランドほか。

「会いに」いっちゃうくらい大好きなトム・クルーズだけど、若いころの作品て意外と観てなかったりする。本作もそのひとつ。

トム目当ての鑑賞だけど、他にもジャック・ニコルソンはじめ錚々たるキャストに観る前からテンション上がる。

つか、『24 -Twenty Four-』のジャック・バウアー (キーファー・サザーランド) はまだしも、『ER』のカーター先生 (ノア・ワイリー) まで出てきて、一昔前の海外ドラマ好きとしては、さらにアガりまくった笑。

最初ムズい

最初のほうは人間関係とか用語が複雑で、けっこう難しい。アメリカの軍隊の空気感とかよくわかんねーし、はじめのほうはホントに何喋ってんのかわかんなくて、付いていけるか不安だった。

けどそこそこ集中して観てれば、ナゾだった部分は解消されていくし、登場人物も実はそれほど多くないから慣れる。最初だけ我慢して集中しましょう笑

ただ、軍隊における階級の上下関係、てのはざっくりでもアタマに入ってないと辛いかもしれない。

まあ、そのひと本人が出てくるシーンなら問題ないけど、法廷モノだから本人がいないところで、言葉でガーッと「誰々が何々」みたいに説明されると、一瞬「ん?」てなる。

あ、これは階級だけじゃなくて名前もそーなんだよな。特に被告のダウニーとドーソンて、何となく語感が似てねーか笑?ややこしい。ぼくは最後のほうまではっきり区別つかないところがあった笑。まあ、2人セットみたいなもんだから問題ないんだけど。

チャラ男なトム様

我らがトム様は、珍しくチャラ男な役で、最初のほうはちょっとイライラする笑。親の七光りだし、若くて顔はステキだけど、いつものカッチョイイ感じが全くない笑。

オール・ユー・ニード・イズ・キル』でも情けない役で、そんときも珍しいと思ったけど、若いころにもやってたんだなあ。

相手役のデミ・ムーアはやっぱりステキですね。軍隊ってゆう男社会の中にあって、勝ち気だけどときどきしおらしい、てゆう、いわゆるツンデレな上官がとてもよく似合う。

つか、マジメで正義感溢れる女性と、チャラ男だけど本気出したらキレ者、つーコンビは何かどっかで観たことあるなあと思ってたんだけど、途中で『HERO』だって気づいた。

トム様とキムタクて、イメージもぴったりハマるし、『HERO』はだいぶ本作をパクってに影響されてんじゃないか。

キャフィとギャロウェイの微妙な関係

何気にすごくいいなあと思ったのは、キャフィ (トム様) とギャロウェイ (デミ・ムーア) が安易な恋仲にならないところ。

どーせ最後にはキスしちゃうんだろこれだからハリウッドはヤダヤダ、なんて思ってたんだけど、ベタベタするシーンは最後までひとつもなかった。

それでいて互いにちょっと思いを寄せ合ってるとゆうか、それは仲間としての信頼なのか恋心なのかすっごく微妙、て感じで描かれてんのが何とも素晴らしい。

うん、このあたりも『HERO』の久利生 (キムタク) と雨宮 (松たか子) の関係性にすっごく似てる。やっぱりパクっ影響されてんだろーなあ。

ド悪役ニコルソン

ちょっと残念だったのはジャック・ニコルソン。『ディパーテッド』のときも思ったんだけど、このひと悪役になると途端にエキセントリックな雰囲気になっちゃうよね。

怖いくらいに演じ上げてるのはもちろん素晴らしいんだけど、もっと複雑な悪役も観てみたかったなあ、て気がしないでもない。

キャフィとギャロウェイはじめ、みんなかなり複雑なキャラクタなのに、何でこのジェセップ (ニコルソン) だけいかにも単純なド悪役なのかちょっと意味わかんない笑。

あ、でも、おれがこの国を守ってるんだ!てゆうものすごく歪んだ正義感もあったりして、複雑っちゃ複雑か。

けどなあ、あのオチはちょっと頭悪すぎるだろ笑。あそこまで上りつめるような人物なら、もうちょっと狡猾さがあってもよかったのでは、なんて思っちゃって拍子抜け。

ま、トム様との対決は迫力満点で十分堪能できたから、映画としては十分ドラマチックで文句ないんだけどね。

つか全然関係ないけど、ジャック・ニコルソンに晩年の豊臣秀吉演じてほしいなあ、なんてこともふと思った。ゼッタイにありえないけど、ハマると思うんだよなあ笑。

ジェセップの気持ち悪すぎるほど突き抜けたイヤらしさとゆうか老害ぶりは、晩年の秀吉とちょっとだけ重なる (軍隊の独裁者と言えばカーツ大佐だけど、『地獄の黙示録』て観たことないんだよね実は笑。今度ちゃんと観ます) 。

あ、ついでにゆうとジャック・バウアー (キーファー・サザーランド。本作での役名はケンドリックで、バウアーじゃねえ笑) はもちろん石田三成ね。

さいごに

これ元ネタは舞台劇、てことを観終わった後で知って、すっごく納得した。落ち着いた演出とよく練られたキャラクタ、展開、会話劇、いずれも一級品で素晴らしい。

法廷サスペンスでもお得意のクルーズ・アクションはしっかり捩じ込んでくんのかなあ、なんてちょっとだけ期待 (とゆうか不安) してたけど、なくてホントよかった笑。

特に気に入ったキャラクタはサム (ケヴィン・ポラック) 。ロス (ケヴィン・ベーコン) もよかったなあ。正義の出しかたが一直線じゃないキャラクタて、ホント好き。

あとけっこうどーでもいいけど、マーキンソン役のJ・T・ウォルシュはちょっとラッセル・クロウに似てるなあと思った。早逝されてるんですね。惜しいなあ。他の作品でもチェックしていこっと。

アメリカの価値観全開なのに、そんなに押し付けがましくなくて、ちょっとモヤモヤしつつも爽やかに終わる、てゆう落としどころは何とも絶妙で見事とゆう他ない。

トム様が出てるってだけで観てみたけど、実に良い映画で面白かった!

おわり。

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